紙の本
後輩に乾杯
2015/12/06 20:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
当方が卒業したのは芸術学部演劇学科。45年前の話。同じ大学の文芸学科の学生たちがインタビュアーになり、阿刀田氏がまとめた。人生を見極めたというサブタイトルは、いささかオーバーだが、小説家や編集者を目指す学生なら読んで損はない。中でも渡辺淳一、小池真理子の両氏の話が興味深かった。阿刀田氏あっての著には違いないが、三流私大だと思っていた当方の後輩たち、なかなかやるではないか。
投稿元:
レビューを見る
良かったです。インタビュー形式で、作家さんの口調というか雰囲気が身近に感じられました。作家を目指す若者へアドバイスやエールを送っていて、参考になると思います。こうして名だたる作家さんの言葉に耳を傾けていると、彼らの人生が形を変えてそれぞれの作品に投影されているのだろうなぁと、そしてそれが私達読者の心を打つのだろうなぁと実感します。
投稿元:
レビューを見る
堂々たる19人の顔ぶれ(赤川次郎、浅田次郎、阿刀田高、大沢在昌、北方謙三、小池真理子、佐木隆三、瀬戸内寂聴、髙樹のぶ子、田辺聖子、筒井康隆、津本陽、夏樹静子、西木正明、藤田宜永、古川薫、森村誠一、吉岡忍、渡辺淳一)、これだけでも満足ですが、収録インタビューの内容も濃くオススメの一冊です。
何度も語られて出てくるのが、作家になるのは大変だが、なってからも作家であり続けるために書き続ける事の方がもっと大変だということ。
また原稿はパソコンで打てるのに、相変わらず手書きを好む人が結構多いということ。
印象が残るのは、森村誠一さんがホテルマンのときに梶山季之氏の生原稿を盗み見して次号の予測を執筆していた有名な話。いまは作家が直接メールで出版社へ送信する時代だから、そういう逸話は起こり得ない。
また大沢在昌さんが中学生時代に生島治郎氏から返事をもらった手紙を大切な宝物にしており作家を目指す起点になった話は良かった。宮部みゆき・京極夏彦の評価には笑ったけど。
直木賞の受賞とその後の苦しみの話は、小池真理子さんと藤田宜永さんが夫婦それぞれの視点で実感がこもって語られていて大変貴重なことだと思う。
投稿元:
レビューを見る
一流作家たちに、どのようにして作家となったのかを丁寧に聞き出したインタビュー集。一作も読んでない赤川次郎さんの話が意外に一番面白かったり。ぱっとデビューした作家から長い不遇時代にこつこつと書き続けた作家まで、さまざまな道を歩んできた作家たちの素顔が垣間見えて楽しい。
投稿元:
レビューを見る
【人生の達人たちが極意を語る】警官殺し容疑で逮捕された佐木隆三氏、給料日本一の社を辞した津本陽氏ほか渡辺淳一、田辺聖子、瀬戸内寂聴各氏ら19人の転機とは。
投稿元:
レビューを見る
お恥ずかしながら、知らない作家さんたちばかりでした。ちなみに借りようと思ったのは、筒井康隆さんが載ってると知ったからです。
皆さんの長年の経験から生まれるお話、どれもこれも、とても重たい。作家を目指す学生へのアドバイス、というので共通した事柄を語られる作家さんが何人かいたのは興味深いですね。
やはりあれだけのアウトプットに必要なのはインプットなのだな、とますます読書熱を燃やしました。
投稿元:
レビューを見る
結婚前には相手のことを何でも調べる。両親はどうなのか、学歴は、年収は。結婚は非常に打算的で合理的な作業。これに対し不倫は純愛。計算もなければ打算もない。いきあたりばったりで非論理の世界。恋愛もケースバイケースでどんな公式にもあてはまらない真に玄妙なもの。理不尽の熱が高ければ高いほど燃え上がる。人間の最も非論理的な部分が凝縮されている恋愛には人間の本質的なものが内在している。