紙の本
胸に響く7つのメロディー
2022/05/07 18:46
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
時に官能的に、時には静謐に奏でられるような短編ばかりです。夫との死別をテーマにした習作、「鍵」に涙を誘われました。
紙の本
女性の心理描写
2015/11/25 06:18
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
男にとっては難しいのだが、女性の深層を描くと実に巧みで、上手い人だと思う。本書は、官能、生死などをテーマにした7編だが、エロもプラトニックも盛り込まれ、より女性を深く描写するようになった気がする。まだ進化する作家、と評するのは少々、生意気だが。
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出会い、愛し合い別れ、死。恋愛にはいろいろな物語がある。7つの短編は全て系統が違うもので飽きがこない。久しぶりに恋愛小説を読んだので新鮮な気持ちになった。小池真理子の作品はアンソロジーなどでは読んだ事はある。昔は苦手な作家だったが嗜好が変わった事もあり、すごく素敵な作品と巡り会えて嬉しい。『木陰の家』『終の伴侶』が良かった。恋愛というのは多少なりと狂気が含まれるのかもしれない。
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上質な作品を読んだ感じ。
内容、読み終わった後の余韻…申し分ない。
すばらしい☆
次の作品も期待大!
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久しぶりの恋愛小説。自分自身が渇き過ぎていて感情 移入出来なかった。嫌悪感をもってしまう場面もあった。女としての自分はもう存在しないのかな。
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大人の恋愛を書いたらこの人の右に出る人は居ないんじゃないか、の小池真理子氏。
今回も堪能させていただいた。今風の言葉でいえば「エロさ」満載。 最後の「美代や」は「いやらしさ」に「哀しみ」が加わり、最後の「怨」までドキドキしっぱなし。
もう新作が読みたくなってきている
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鍵/木陰の家/終の伴侶/ソナチネ/千年萬年/交感/美代や の7短編集。そのいづれもが、心に小波を起こさせる作品たち。
生老病死と愛別離苦の生きざまのなかにある官能、悦楽、哀しさ、そして甘美な思い出・・・。いま大人の性を描かせれば天下一か。
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久々の小池真理子作品。
長く生きていれば自分は関与してないだけで表面化してないこんなことあるわねって感じかな。
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短編7編。
どれも共通項は男女の仲かな?
『鍵』。突然夫が亡くなりその持ち物に見慣れぬ鍵があったとしたら、落ち着いてはいられないわ、すでに亡くなってしまった夫のことだとしても。
周子と同じように思い当たる部屋へ確認しに出かけてしまいそうな気がする。あたしなら、しっかり鍵穴に差し込むところまでやってしまいそうだけれど。
それぞれの短編の女性主人公の執着というのだろうか、そんなものを感じた。
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恋愛とは言い切れない男女の絡みを描いた短編7編。カイロの通院をしているので指圧の話に興味がわいた。実際には物語になりそうもないのだが。
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短編集、7編。
男女間の恋愛とも違う、いわく言い難い機微のあれこれを描いている。結末を読者の想像に任せたような余韻で終わる。私は「鍵」が良かった。
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小池真理子さんの短編は初めて読んだけど
一つ一つが濃い~、どれも深い、そしてエロい。
一気読みでした。
いちいち、分かるわ~、とうなずいたり
人生の機微を感じ、しみじみしたりと
心に残る物語ばかりで大満足です。
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短編集でありながら、瞬時にヒロインに感情移入させる語り口はさすが。決して生々しい描き方ではないけれど、熟成されたエロスの香りがどの作品からも感じられて、それでいて自らの来し方を顧みさせられるようなこれからの行く末を考えさせるような大人の短編集だと思う。
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先立った夫が残した鍵にこだわる周子の話し、父の死に姉妹で全く異なる感覚を持っている話し、別れた夫の死を伝える電話に翻弄される喜和子の話し、ピアノ講師の前に突然現れる健次郎に惹かれる話し、指圧で性的な感覚に戸惑う美津代、若い作家に手紙を出す初老の男の話し、亡くなった母親の遺品に意外なものを発見する息子の話し.どれも楽しく読めた.
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久しぶりに小池さんの小説を。大学生の時によく読んでいて、その当時は生死を感じさせる大人の恋愛の恐ろしさと美しい?エロが面白かった。
今、この作品を読むと左程恐ろしい感じもしなくなって理解できるようになってしまった。。
作家と老人の短編が印象的。余韻もよし。
美しい情景を想像させる文章は流石ですね。