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砂う喰らうような読書がようやく終わった。。。
しかし、まだ下巻がある。
もう一度良く噛んで上巻を読むか、無栄養のまま下巻になだれ込むか、今一度良く考えたい。
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つねに直感を疑い続けるのはしんどいし不可能なので、直感に疑いかけるような言葉を持っとくとよいのかなと思った。「そもそも」「とはいえども」「ほんとうにそうか」とか。それを起動させるのも直感になっちゃうけど。ひとことでいうと事象に対する謙虚さかなあ。
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行動経済学や心理学の様々な研究事例に触れることができるので興味深い。 ちょっと一部でアメリカならではっぽい結果が得られてるのではと思ってしまった面もあった
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システム1とシステム2。
システム1は自動運転していてスイッチを切ることはできない。システム2による監視が必要だが、システム2が自分で選んだ選択も、実はシステム1の提案のままであることも多い。
歩きながらシステム2はよく働くが、ペースが上がると無理になる。スピードが遅くならないよう運動を続ける努力を続けることにリソースが割かれる。
システム2で運用するには疲れるし、限りがある。
ヒューリスティックとバイアス
小数の例に惹かれやすい。小さい標本に対して過剰に信頼する。
アンカーの数字に左右される。一人限定12個まで、と書いたほうが無制限より売れる。
利用可能な話題に惹かれる=飛行機事故が続くと飛行機に乗るのを避けようとする。
感情の赴くままに判断しやすい。
平均へ回帰する傾向を見やすい。
自信過剰
なんでも分かったつもり、になりたがる=企業の繁栄や失敗に理屈をつけたがる。単に偶然なだけなのに。
金融業界はスキルの錯覚、で成り立っている。
世界は予測可能、と思いがち。実際は予測は不可能、あるいは予測精度は保証されない。
最終決定を計算式に任せるほうがいい。人の感情が入らないほうが、まだ正確。
夫婦の離婚可能性は、セックスの回数ー喧嘩の回数、でわかる。
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・マシュマロテスト
p72「注意力を訓練すると実行制御能力が高まるだけでなく、非言語知能テストの成績も上がる」「子供たちが注意力をコントロールする能力は、自分の感情をコントロールする能力と密接に関連する」
・プライミング効果
p83「独裁国家の指導者の写真がそこここに飾られていたら、「見張られている」という感覚を与えるだけでなく、自ら考えたり行動したりする気持ちが失せてしまうことに、疑いの余地はあるまい。」「国民に死を暗示すると、権威主義思想の訴求力が高まる」「死の恐怖を考えると、権威に頼るほうが安心できるから」
・認知容易性
・単純接触効果
・確証バイアス
・ハロー効果
・フレーミング効果
・アンカリング効果
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2002年、ノーベル経済学賞受賞のダニエル・カーネマンによる大作。
前々からこの本の評判は聞いていたものの、
内容が重厚そうで中々チャレンジできなかったのですが、
学校の指定教科書になってしまったので、強制的に読む機会を得ました。
結果としては、大満足のとても面白い内容、
もっと早く読んでも良かったと思わせてくれる本でした。
内容の割には読みやすく(決して簡単で軽い本ではないですが)、
一度読み始めると次の展開が気になって仕方なくなってしまう本でした。
簡単に内容を紹介すると、著者は人が頭の中で思考するとき、
速い思考(「直観」のようなもの)と遅い思考(「熟考」のようなもの)の
2パターンがあると主張しています(主張というより、比喩を用いて説明しているという感じ)。
この2つはときに、人の決断・判断を誤らせることがあり、
どういったときに人は間違った決断・判断をしてしまうのかを
様々な心理学の実験や統計的な知識を用いて解説してくれます。
代表的なものが色々なところで言われている
ヒューリスティック・バイアスでしょう。
この本を読んで実践できれば、そういった間違いを減らす可能性が高まるでしょう。
(といっても、実践するのは結構難しい。。)
欲を言えば、彼の主張を脳科学の観点から補足できれば、
より魅力的な&知的好奇心を刺激される内容になったと思われます。
(誰か脳科学者の方に本の解説をしてもらいたいです。)
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システム1とシステム2の考え方はとても勉強になった!
また、システム1を効果的に扱う手法を勉強できた。
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--「自信」に張り付く「認知バイアス」
それは、自分が知っている(と思い込んでる)ことに自信過剰になり、自分の無知な部分や自分の住む世界の不確実性に対して無頓着であること。自分の理解している部分を過大評価し、多くの事象の背後に起きた偶然の連なりを過小評価(ほぼ無視!)してしまうこと。うまくいった体験について、後知恵であたかも再現可能なように錯覚してしまうことなどだ。
--詐欺師は騙すのが上手いのでなく、認知バイアスの活用が上手いのだ
カーネマンは本書の中でベストセラーの「ビジョナリー・カンパニー」「エクセレント・カンパニー」も痛烈に批判。読者が「わかったような気になる」バイアスを誘発してすぐ価値を失う教訓に対して読者が信じたがる幻想を生んでいる、と。これは自己啓発系や成功者インタビューの多くにも当てはまる。
どうやらこの認知バイアスは、悪用すると怖いスキルになりそうだ。優れた詐欺師は騙すのが上手いのでなく、相手がどのような騙され方をするのが心地良いか?を見極めるのが上手いという。つまり認知バイアスは利用の仕方によっては、相手が自分から騙されていく流れを作ることにほかならない。
--「脱認知バイアス(メタ認知)」への道は険しい
カーネマン曰く、認知バイアスを克服するには相当な努力を要するという。統計学の専門家でも容易にシステム1に頼った意思決定をしている(騙される)わけだからこの問題は根深い。認知バイアスの種類への理解を深め、その兆候を「セルフアウェアネス」や「リフレクション」などでしっかり察知し、それらの認知バイアスから脱するif-then Planningを細かく設定していくこと。
参考文献としては「認知バイアス辞典」( https://x.gd/vZtTR )はオススメ。
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速い思考と遅い思考について書かれた本。特にバイアスについて書かれた箇所はそこだけでも読む価値はあると感じた。少し本の内容とはそれるが報道についても考えさせられる。
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未来は予測できないというランダム性の話や、アンカリング効果で判断がブレる話など、意思決定において認識しておいた方がいい話、というのがいろいろ載っていて楽しい。知識があってもうまく使えないことも多い、ということも意識していないといけない。直感だけでなく考えることで、より良い判断ができるという、人間に備わっている機能を上手く使わないと。
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タイトルにもある通り「意志がどうやって決まるか」について書かれている。”ビジネス書(とある企業の経営手法などが書かれたもの。ex.ビジョナリーカンパニー)は読者を「わかったつもり」にさせてくれるので、心地よいものであるが、実際には役に立たない”という記述が印象的だった。
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著者のダニエル・カーネマンさんは、経済学と認知科学を統合した行動経済学者。2002年にノーベル経済学賞を受賞。行動経済学に関する事象を、具体的な事例を元にわかりやすく説明している。印象に残ったのは
①確証バイアス。多くの人は、自分の信念と一致しそうなデータばかり探してしまう。反対の意見は、無視しがちな傾向のこと。
②ヒューリスティクスの専門的な定義は、「困難な質問に対して、適切ではあるが往々にして不完全な答を見つけるための単純な手続き」。ヒューリスティクスという言葉は、「見つけた!」を意味するギリシャ語のユーレカが語源。
③アンカリング効果。例えば、住宅を買うときに、最初の提示価格に影響される。同じ住宅でも、提示価格が低いときより高いときのほうが、立派な家に見えてしまう。
④ハロー効果。ある人のたった一つの目立つ特徴についての判断に、すべての資質に対する評価を一致させるよう仕向けること。たとえばあるピッチャーが精悍な顔つきの大男だと、きっとすごい球を投げるだろうと考えやすい。マイナス方向にも作用し、ある選手が軟弱な顔立ちだと感じると、運動能力まで過小評価しがち。
⑤後知恵バイアス。「私はずっと知っていた」効果。結果が重大であるほど、後知恵バイアスは大きく働く。
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直感に基づいたシステム1(ファスト)と、思慮深いシステム2(スロー)。
ハロー効果やプライミング効果、様々なバイアスや錯覚が認知に影響を与えている。
本書を読みながら「それは知っていたよ」などと思う瞬間があったが、読み進めることでそれ自体が錯覚であるということに気づいた。
衝撃的かつ納得感があったのが、「錯覚のメカニズムを知っていたとしても、錯覚から逃れられるわけではない」という点だ。平均回帰など様々な原則を知っていたとしても、私達は錯誤に陥り判断を謝る。
人間の直感とアルゴリズムの対比、という今日においても依然ホットなトピックで上巻は幕を閉じる。
自分は理性的で錯誤になど陥らない、と考えている人ほど読むべき一冊だ。
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人間の脳が直感に左右される場合などがわかる。
面接は重視する6項目をあげ、判断するための質問をするごとすぐに評価するのが良い。
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仕事での失敗が、どのような原因で発生するのかがよく分かる。何回も読むというより、メカニズムを知って、失敗を防止できるようにするための一冊。