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シリーズ3作目…ちょっとほろ苦いお話が続くのは相変わらずですね。70代の主人公の日常の何気ないエピソードの積み重ねはじっくり読んだ方がいいなと思いつつ、途中から先を急いでしまいました…また、1作目からゆっくり読み返したい作品です。
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日常生活の中で気にかかることがあると気にし続けるお草さん。周りの人達の気持ちを思いやりながらトコトコと歩いて行く。わかってしまうことが辛いこともあるけれど、鬱々と悩んでいるよりはいいかもしれない。
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お草さんシリーズ。今回はミトモ珈琲商会の代替わりのゴタゴタから始まって、郷土史研究関係のみなさん――勅使河原先生と娘のミナホさん、萩尾君、藤田(呼び捨てかい!)――の、積年のもつれに首をつっこんできます。
幼くして亡くなった息子を偲ぶ場面は、毎度涙をさそいます。でも、「離婚してなければ」とか「私がついていれば」という後悔はあっても、息子が死んだ事故に対してお草さんは直接の責任はないわけで、これが、ずっと自分が育てていた子どもが目の前で水の事故で……という状況だったら、お草さんの人生はまったく違うものになっていたのではないでしょうか。乳母が育てていて偶にしか会えなかった、さらに離婚して遠く離れてしまった、という伏線があったからこそ、今のお草さんと小蔵屋があるのでしょう。
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こちらのシリーズも3冊目。人が年老いていくということが問われるミステリーというのも珍しいのだと思う。
でも年老いても、できることはあるし、若くてもしようとしなければなにもできない。
おいしい珈琲が飲みたくなるシリーズでもある(笑)
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お草さん、好きだなぁ。超前向きなスーパーおばあちゃんでないことも、年相応に苦渋をなめているけどそれを表に出して来ないことも、年相応の身体の疲労があることも好ましい。孤独な感じが漂うのもいい。
けど、失われない好奇心。
読後感がいい。
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紅雲町珈琲屋こよみ 第3弾です
主人公のお草さんは、70歳過ぎのおばあさん
シリーズを通して、芯と1本通ったお草さんの考えや
静かに、しっかりと、そしてやさしく過ごす毎日が
とても好きなのですが
今回のシリーズでお草さんはちょっと感情を露にします
その分、お草さんの苦しみも感じました
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小さな事件を解決しながら、大きな一つの事件が収束に向かう、連作短編。
事件というほどでもないけど、気になる出来事というか。
お草さんの人柄や生き方、行動力が説得力あって好きだなぁと。
収録
長月、ひと雨ごとに
霜月の虹
睦月に集う
弥生の燈
皐月の嵐に
文月、名もなき花の
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このシリーズも三作目かぁ。
一番好きかも。
日々の暮らしに潜む謎を紐解く…よりは解けていくのを、時に焦れったくたぐりよせる感じが持ち味かなぁと。
丁寧な暮らし方、生活感も好き。
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【あらすじ】
小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。15年前のある“事件”をきっかけに、3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。止まってしまった彼らの時計の針を、お草は動かすことができるのか。好評第3弾!
【感想】
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相変わらずかわいらしい表紙絵なのに中身はなかなか重厚で、読み応えがありました。食べ物もおいしそうで良いです。ただもうちょっと円空さんの蘊蓄があると良かった気がします。あーでも、あんまりやりすぎると歴史ミステリになっちゃうからちょうどいいのかな。
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シリーズ3作目。
新聞記者の萩尾、萩尾の恩師の勅使河原先生、その娘のミナホ。ある出来事がきっかけでギクシャクしてしまった3人の関係。15年も抱えたそれぞれの思いを、お草がゆっくり解きほぐす。
いつも思うけど、お草さん私よりフットワークが軽い・・・
由紀乃、これからどうなるんだろう。心配です。
お草さんのように季節を感じながら生きていきたいな。
相変わらず、コーヒーが美味しそう。
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前2冊に比べてミステリ色が弱く、ただただ見守ることしかできない距離感を感じる新作。
もどかしくも踏み込めないその距離感は、日常に誰もが使うものだろうと。
誰もが、誰にでもに対して全てを見せることなど出来ないという切なさ。それが産むすれ違いは、元は誰かの為にあった配慮だった筈のものなのに。辛いなかにも救いはあるのだけれど。
お草さんのむかしのことなども更に読ませてくれました。オススメです。
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人は、いろいろありますねぇ。
人間模様の物語。
円空仏の話が物語中に出てきますが、
円空と言っても知らない人だったりすると、
「何のこと?」
と言う風になりそうな気がします。
私は、ひょんな事で、円空仏を見たことがあるので、
「あぁ、あれの事ね」と直ぐわかったんですが。
一般的に、どうなんでしょう?
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2作目を飛ばしてこっちを先に読んでしまいました。由紀乃さんがなぜか紅雲町にいて謎。前作で戻ってきた?あと、1作目より全体の雰囲気が暗くなってます。私にはいまいちなので、このシリーズはこれで読まないと思います。
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待ちわびたシリーズ。
15年も胸に秘めた秘密は重い。
他にも、時間の積み重ねに思いをはせるエピソードがある。
小蔵屋みたいなお店があったら、通いたいなあ~
子供の頃、高崎に住んでいたので、そんな点でも懐かしく読みました。
季節を意識した、小蔵屋の和食器のディスプレイ、草さんの着物の柄など…とてもいい雰囲気。
にもかかわらず、やはり半世紀以上生きると、人生にいろいろな澱も沈むし、自身の終末も考えざるを得ない、という重い面もある。
そんな所も好きなシリーズ。
70代半ばの草さんがあまり肉体的にハードだったり、暴力的な事件に巻き込まれるのは心痛むので、今回のようなお話がいいです。
淡々と、続けていってほしいシリーズです。