紙の本
立花宗茂の話、これは面白い
2017/06/13 16:45
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平成の読書人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州の戦国大名であり、関ヶ原の戦いで西軍につき、一浪人となりながら、徳川政権下で、大名に返り咲いた稀有の人物の物語ですが、まさに葉室ワールド。数多くの登場人物が見事に描かれています。立花宗茂のことを知っている人にも、知らない人にも是非とも読んでいただきたい一冊です。
紙の本
無双の花とは良く名づけたものだ。
2014/09/07 11:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふとっちょパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室麟さんが描く、男も女のどちらも凛々しい。
紙の本
一陣の吹き抜けるさわやかな風
2020/05/17 08:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ディック - この投稿者のレビュー一覧を見る
秀吉により豊前柳川の大名に封された立花宗茂。その妻たち、家臣たちとの物語である。関ケ原の戦で西軍に与した宗茂は、改易となり家臣たちと京都、江戸で家康に再び認められようとした。念願かない最後は柳川に再封されるにいたるまでの、心温まる一生がつづられている。
読後、一陣のさわやかな風が吹き抜けたような感じを受けた。
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1600年~1642年の間の立花宗茂の生き様を見る。女に愛され、男に慕われる。なんてカッコいいんだろう! チョッピリ完璧すぎる気もするけれど、女心には疎いのかな?
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全1巻。
立花宗茂の半生。
あまり知られていない地方の事件や、
時代物のイメージが強かった著者が、
戦国小説を書かれたのが意外。
でも、選んだのが立花宗茂ってのは
なんだか”らしい”と思った。
正直特に目新しくもなく、
立花宗茂同様、律儀な物語って印象。
地味っちゃあ地味。
朝鮮での活躍など、
武将として活躍した合戦シーンは少なめ。
でも、その分全体像がわかりやすく、
立花宗茂を知りたいって人にはよいかも。
ラストシーンはキレイだし、
伊達政宗とのやり取りは結構好き。
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立花家の義。真田家の義、徳川家の義……はて、私の義は何だろう……
何人かの作家が立花宗茂を描いてるけど、これは良い!
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関ヶ原の合戦以後の立花宗成を描いた作品。
誾千代とのやりとりが、今まで読んだ作品と違っていて面白かった。
特に「立花の義」はよかった。
対する「真田の義」「徳川の義」もよかった。
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あーーーー葉室さんの歴史小説本当にすてき。
間違いない、というか絶対裏切らない。この主人公の立花宗茂のように。(笑)
誾千代のかっこよさたるや言い尽くせない。そして宗茂の男気あふれる、でもスマートな生き方にどんどん引き込まれる。そして辛苦を共にしながら決して主君から離れようとしない、家来達の忠義っぷりに涙涙。
九州の武将ということでなくても、そもそも日本史知識不足の私ですが毎回知らなくてもぐいぐい読まされてしまってます。文章の丁寧さ、一貫した何か太い観念で貫かれた日本人的スピリットが今回もひしひし感じられて、またまたほぼ一気読みしてしまいました。
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戦国武将の立花宗茂の半生を描いた歴史小説。
葉室麟の本は初めて。
歴史的事実の解説や脱線は極力排除し、宗茂と有名武将たちとのやり取りを中心にしている。
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【その忠義、剛勇、鎮西一の武将なり!】筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで、勇名を馳せ、関が原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れたただ一人の武将である。
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立花宗茂の半生期を描いた作品だ。
戦国時代後半に活躍した大友家の家臣から豊臣秀吉によって吸収柳川に大名として取り立てられた豊臣大名の一員だ。
基本は「義」だ。どう自分の生きざまを貫くのかが正室の誾千代との掛け合いでつわたるようになっている。
何か一つを信じて貫く生き様が清々しい。
それにしても史実とは随分と違う構成になっている。
誾千代との仲や浪人中のエピソードなど人間、宗茂が成長する要因として描かれている。いい印象になるようになっているね。
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立花宗茂が素晴らしい人物であることは疑いようもない。
が、あえて他のことについて書きたい。
周囲の人物の、あの魅力はいったい何なのだろう。
宗茂と接し、心を通わせた人物は、世間ずれし捩れる前の、素直な芯を見せるようになるのだろうか。
真田信繁といい、伊達政宗といい、徳川家康といい、宗茂に負の部分を洗われていくようだった。
小説ではあるが、実際も、こうであってくれたなら、救われるのに。
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葉室麟の初読は、義将立花宗茂の生涯。 戦乱の終わりから、泰平の世への時代の過渡期に、義を通し所領没収から旧領へ復帰出来たのは、処世術ならぬ、徹底したリアリズム『立花の義を立てる。』その生き様と対照的に描かれる『徳川家の義』。 天下泰平への大義の為には、謀をも厭わないと説いた家康、本多正信の信念もまた潔く感じられる。 “莞爾と笑う。” ニヒルな雰囲気を随所に匂わす宗茂。もてたんだろうなぁw 人物の魅力的な描写が葉室氏の魅力のひとつなんでしょうね。
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関ヶ原の戦いの後、九州・柳川藩の藩主、立花宗茂を主人公にした物語。
作中にしばしば「立花の義」と言う言葉が出てきます。ところが宗茂の行動からは余り強く「義」というイメージが涌きません。行動で示せないところを言葉で補おうとしている様に見えます。
大きな流れでいえば、秀吉に取り立てられた宗茂は関ヶ原までは西軍に付くのですが、最終的には大坂の陣で東軍武将として働くのですから。それならば、東軍についても最後まで豊臣を存続させようとして加藤清正の方が、もっと「義」のように見えます。
もっと小さなエピソードを積み重ねる様に「義」を描いて欲しかったなあ。そうすれば説得力が出たと思えるのですが。
それよりも優れた武将としての宗茂を描くのが良かったか、いっそ奥さんの?千代を主人公にした方が良かったかもしれません。
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立花宗茂の人生を描く
名前だけ知っている人物でどんなひとなのか全然知らない状態でこの葉室麟さんが優しい表現で書いているので好きな武将の1人となった。
2016.10.02読了