紙の本
ローマ亡き後の地中海世界1
2015/10/23 08:58
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投稿者:十字軍の鏡 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ローマ人の物語」の後のイスラム世界との攻防。歴史の本になかったイスラム海賊との闘い。最後にサラセンの塔のカラー写真満載。
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ローマが滅んだ後のイタリア周辺域の話。
しかし、ローマ時代の統治が行き届いた各地も、イスタンブールのビザンチン帝国からの統治ではとてもイスラムの海賊にはかなわない。 またフランス、イタリア北部の蛮族からの王族も内部抗争でマット買うらちがあかない。十字軍の起こるまでは本当にヨーロッパの国々は暗黒の時代であったようだ。
2巻目になるとようやくイタリア4大海洋都市国家が動き出してくるようだ。
その前のイタリアはサラセン灯台のように襲撃に対して万全の体制で迎え撃てれば良いのだが、内部での抗争がひどくて、全く役に立たなかった。 本当にひどい時代であった。
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ちょうどローマ人の物語を読み終わったところに、文庫化されたので、さっそく購入。
なるほど、ここですでにフリードリヒ2世が出てくるわけですね。並行して、ヴェネツィア共和国を読み終わる頃に、また文庫化されるとよいなあ。
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ローマ後を描く全4巻の1冊目。読み終わった後、間違いなくシチリアへ行きたくなる。
イスラム国が勢力を伸ばす中、歴史を学ぶことの意義を考えさせられる。
いつもながら、もう少し文章が分かりやすくなれば言うことはないのだが。
(2014.9)
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相変わらず面白い。
イスラムのジハードの意味やローマという偉大な
帝国崩壊後の社会崩壊後のパラダイムシフト。
今は昔の延長ではないということだね。
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これまでの「ローマ史」に比べると面白さががくんと落ちる。仕方ないんだよね、活きのいい資料が少ないから。
人間自体の知力も創造性も衰えて時代を記録する人さえもいなかった、それが中世ってことか。
海賊被害の描写よりも、その記録が乏しいってことが時代の悲惨さを物語っていると思う。
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最近文庫化された、ローマ帝国滅亡後の地中海世界を描いた塩野七生の歴史シリーズ。ビザンチン帝国の衰退とイスラム台頭で、イスラム海賊に蹂躙されるイタリアの悲惨さ、インフラ何もかも社会システムも、全てが嘘のようにローマ時代から後退した様は「暗黒の中世」そのもの。その中でシチリアで花開くイスラムの寛容による両教徒の共存と繁栄は、例外的な救い。
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ローマ帝国が去り、イスラムがやってきた時代。暗黒の中世において、アフリカを根拠地にしたイスラムが席巻する地中海について。興味がないと知り得ない、時代と時期のお話。
やはり史料はイスラム側がメインかと思っていましたが、意外とイタリア側にも。しかしまぁキリスト教国の体たらくといったら…。
シチリア行きたーい。
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2014 8/17読了。京都のジュンク堂書店で購入。
なんか小説じゃない(なんとなくためになりそうな)本で、そこそこ面白くて、まるで自分の仕事に関係がないわけじゃない(図書館史だし)けどメモを取るほどじゃない本が読みたいなあ・・・というニーズにジャストフィットした本。
ローマ帝国なき後、イスラム帝国支配下になった北アフリカと、対岸のキリスト教世界であるイタリア、その間に入るシチリアはじめ各島の、攻防・・・というほど攻防にもなっていない、イスラムにキリスト教世界がボコボコにされる話。ビザンチンとかもズタボロ。
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こんなの学校で習ったっけ?
そういえばオスティアの海戦ってきいたことあったような・・・
学校で習う歴史ってつまらないしあまり意味ないのでは。
この本では、若干の贔屓や小馬鹿にした感じが気になるが、教科書よりは背景や因果関係などわかりやすい。
それにしても中世前期ってこんなにイヤな時代だったのか。
一神教が複数あると大抵ろくでもない結果になる。もっと仲良くできないの?
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ローマ人の物語につづく、東西ローマから始まる物語。ビザンチン帝国とイスラム教圏の勢力争いと、都市国家の台頭。国同士の戦いから宗教同士の戦いに様相を変えてきて、戦いの結果もより凄惨に・・・。
手に取るように情景が浮かんでくる文章は健在。読めば読むほど、次にどうなるのかが気になって仕方が無い。次巻も楽しめそうです。
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ローマ帝国による平和が崩壊した後の地中海世界。
イスラムの海賊に蹂躙された正に暗黒の中世です。同時に一神教の衝突の根の深さも感じます。
とりあえずこの時代に生まれなくてヨカッタ;。
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第1巻はキリスト教国がイスラムの海賊たちに呑み込まれていく様が書かれています。暗黒の中世といった言われ方がしますが、ここを読めばその意味がよくわかります。イスラムの海賊たちは突然町にやってきて、金目のものを奪い、そして人をさらっていくのですからたまったものではありません。そして、その行為自体が彼らにとって聖戦であり、ビジネスであったわけですから彼らは罪悪感どころかやりがいを感じていたはずです。そうした(キリスト教側にとっては)絶望の時代が描かれています。
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ゲルマン民族の永きに渡る流入とローマの制度疲労から帝国は崩れていった。先進文明が蛮族に侵略されて進化どころか退化する時代になった。そんな地中海の南岸世界ではアラビア半島から起こったイスラムのジハードに侵食された。イスラム教徒らの地中海北岸への侵食、それが第一巻の物語。あまりにイスラム海賊の恐ろしさを知った。
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ローマなきあとパート1 読み終わった。南イタリアの沿岸部にすむ庶民にとっては中世前期は絶望的な状態であった。とてもローマ帝国の末裔とは思えない状況。対イスラムでも一つになれない。氏はキリスト教(ていうか一神教)による非寛容に対して批判的。わかるけど。シチリアがイスラムによる征服でより栄えたというのがこの巻の最終話。皮肉?