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投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オーストラリアで6年間、監獄生活を送ったラッパー。一人の日本人として、人生をやり直すべく、厳しい収監生活をいかに過ごしたか。何を学び身につけたか。外国人の収監者が多い刑務所内は、多国籍文化が交わり「食のグローバル化」というのも面白い。彼自身が犯した罪に向き合う中で「本当の更生」とは何だと考えさせられる。ラップには疎いが、彼が塀に中で4枚も作品を出す「類なれな才能」の持ち主というのはわかる。読後、よくある旅行記とは違う、転落と再生の人生記として、「社会のシステム」を生き抜くために、一般人も学とれる必読本だと思う。風に逆らず、しなやかに生きるために。
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ラッパーB.I.G JOEが麻薬の運び屋としてオーストラリアで捕まり刑務所に入った6年間の内容をエッセイ形式で描いた本が文庫化。
この人のことを知らず、曲も聞いたこともなかったが面白く読むことが出来た。実際に経験したことを淡々と(というのもちょっと違う気もするが)アウトローぶらずに書いてあり、反省していることが伝わってくる。
作中で出ている更生に関する記述には共感するところもあり、興味のある人は読んで見てください。
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麻薬密輸で有罪になりオーストラリアの刑務所で懲役6年受刑したラッパーの話。刑務所からCDもリリース!(実話)
密輸しようとする側の人の話としても面白いけど、驚いたのは刑務所内の生活の自由度(最近ショーシャンクの空を見ても思っていたけど)。受刑者集まってごはんたべたり他の人の部屋に遊びに行ったりするの、そして食事がマズかったら自分で作るのアリなの⁈ この人の1日の刑務作業は30分であとはずっとラップのレコーディング⁈ 禁固刑かと思ったけどこれで懲役なのね…
「自由が制限される」ことは繰り返し強調して書かれてたけど、これじゃ日本の刑務所以上に、外より中の方が暮らしやすい人が増えてしまうのでは?と心配になる。
そうは言ってもこの本で光るのはラッパージョージの創意工夫。すごーく制限された中でもやりようによってはここまで出来るんだぜ‼︎と。
それと、ラッパー魂というものが随所に伝わってきた。ラッパーの人たちはこういう気持ちでラップやってるのか。
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ジョージのあまりにもマヌケというか、無神経というか、だがそこから逃れられない運命に沿うかのような異国での逮捕。それも含めて悲劇的な自分をイキっての武勇伝なら鼻につくと思って開いた本だが、内容は違う。この獄中記はある意味ではコミカルな小説のようで、何故だか羨ましくも思える程、ちょうど良いストイックさの中で彼自身が鍛錬されていく。
読み物として面白いが、一点。これと酒鬼薔薇本の違いは?
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文字通り、オーストラリアに麻薬の密輸につかまって懲役6年になって、その後帰国してきたB.I.G.JOEの自伝。
今までのどの刑務所ものよりも面白かった。
それは海外の刑務所で国内では得られない体験をする(レコーディングもその1つ)もあるけれど、一番は彼自身が哲学的でありながら常に前向きな生き方をしているからだと感じた。
残念ながら彼の音楽はよくわからないけれど、彼の生き方には深く共感した。
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営業のお供は文庫本。友人に借りた『監獄ラッパー』面白かった!その稀有な経験と、それを伝えられる言葉と。 おススメ文庫情報お待ちしています。
#読書 #監獄ラッパー #bigjoe #新潮文庫