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斜め読みしました。
表題作がぐいぐい心をつかんできます。
そこには、親近感とも呼べるような
独身女の現実があって。
これだけ読みなさい、と言った
わが母の心情を思い、少し悲しくなったのでした。
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おまえじゃなきゃダメなんだ、なんて言われてみたい言葉だわ。「消えない光が」一番好きな物語だった。好きのもっと先を見つけて、消え褪せないものに、確実なものにしようという気持ちがとても素敵。
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恋愛についてうだうだ考えながら
飛行機と新幹線と誰もいない部屋でひたすら読んだ。
そのときにしか感じられない感情とか
あとになってから見えてくることとか
そんなことだらけだよなー、恋愛って。
どの道を選んだら幸せとか、
確実な正解なんてないんだよなー。
結局、そのとき後悔しないように迷いに迷って自分で決めることなんだよね。
表題作である山田うどんのお話が、今の自分には刺さってきた。
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表題の作品が一番残った。
「山田うどん」のように、想われることの難しさ。
年月を経てそれに気付く痛さ。
角田さんらしい優しい描写に救われる。
が、根底にあるのは永遠の愛なんてないという真実。その真実を知った上で、二人で生きてゆくことの孤独とか覚悟とか努力とかとかとかとかの先にあるものの光。
が、感じたようにあればいいなと思う。
またこれも年月を経て気付くのだろうか。
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初出の雑誌のテーマやコンセプトに沿って書かれているものも多い。
ジュエリー絡みのお話が多いのもそのため。
それにしても、さまざまなカップルの形、場所に関する思い出の形が、丁寧に繊細に描き分けられている。
日常、フッと心をよぎること、男女の考え方、感じ方の違いなど、大袈裟でない事を拾い上げて文章にしているのはさすが。
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『さいごに咲く花』
メッセージが、強く深くドカーンと心にきた。年齢を重ねることは、衰えていくことなのではない。人生最後の時、この時こそ、フィナーレなる一番美しい瞬間。この瞬間をめざして、日々を生きていこう。
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表題はなんとあの!山田うどんを題材にした小説。その他、ノベルティ小説というか、なにかの冊子になにかをテーマにして書いたような小説が多い。
たまたま山田うどんの話もそうだし、ティファニーの話が載ってたりで、結婚にまつわる話が多く収録されてます。
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2015/7/14
いろんな二人のお話。あんなふたりいいな、と羨ましく思っている自分を羨んでいる人もいる。
人と人との関係って大事にしなくちゃな、もっと大事にしたかったな、なんて昔のこと色々思い出した。
表題作「おまえじゃなきゃだめなんだ」が好きだな。
「そもそもこれは愛なのか。と、イノマタくんの帰らない暗い部屋で、深夜のテレビをぼんやり眺めて私はよく考えた。
たんなる執着ではないのか。イノマタくんが必要だといいながら、イノマタくんを必要とする自分自身が必要ではないのか」
共栄ハイツ305/角田光代
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*ジュエリーショップで、婚約指輪を見つめるカップルたち。親に結婚を反対されて現実を見始めた若い二人と、離婚を決めた大人の二人。それぞれの思いが形になる光景が胸に響く「消えない光」他23編。人を好きになって味わう無敵の喜び、迷い、信頼と哀しみ、約束の先にあるもの―すべての大人に贈る宝石のような恋愛短編集*
ゼクシィのショートコラムに載るとぴったりだなと思わせるお話の数々(笑)
本当にショートショートのお話の集まりで、特に劇的な展開はないけれど、この人の言い回し、表現力には心を揺さぶられる。「好きだ、のその先に行きたい、その気持ちを変形しないうちにかたちにしたい」耕平の気持ちに、微笑ましく頷ける。
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角田さんの 短編集って どうだろう?と 思いながら読みましたけど
やっぱり角田さんです( v^-゜)♪
とても おもしろかったです!
離婚記念なんて 現実では
ありえないけど 素敵だなあ~(*´∇`*)と 思います!
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「さいごに咲く花」の中にある文。「…わたしはずっと、人生にはピークがあって、加齢とともに坂を下っていくものだとばかり思っていた。けれど最近では思うのだ。生きていくことは、ゆっくりゆっくり、自分の花を咲かせていくことなのではないか。ピークも下りもない、私たちはその花のいちばんうつくしいときに向かって歩いているのではないか。そうしていのちの最後に、わたしたちはだれもが自分の花を、存分に咲かし切るのだ。」というところが心に響いた。良い文章だなぁ。
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短すぎて物足りない。
作品間の繋ぎもそれほど驚かされるものはなく、ただただ短い、という印象だけが残った。
角田光代さんは長編の方がいいかもね。
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何かの冊子などに寄稿したような短編の集まり。
「消えない光」は良かった。結婚について考えさせられる。
また、山田うどんの話や家にまつわる話もいくつか良かった。ここら辺は青春の回顧がテーマ。
初めの方に載っている、ジュエリーや宿の話は内容が浅く、まるでケータイ小説に感じた。
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角田光代の短編は、凄く面白い時と期待外れの時があるけど、これは後者だった。読む前に、角田光代なら面白いだろう!と思ったのが良くなかった。
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短編集。角田光代おなじみの、あのとき選ばなかった未来や人生の分岐に想いを馳せる登場人物達が行き交う。
山田うどんの短編が秀逸。
浜松に転勤になった30前の後輩♀に
『週末に浜松で、もしくは浜松に戻る新幹線で読みな。死にたくなるから』と思わずメールしてしまった。