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【『姑獲鳥の夏』に始まる百鬼夜行シリーズ初の短編集】人にとり憑く妄執、疑心暗鬼、得体の知れぬ闇。それが妖怪となって現れる。『姑獲鳥の夏』ほか名作の陰にあった物語たちを収める。
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百鬼夜行シリーズ短篇集。
巻末で確認すると講談社ノベルズ版の刊行は1999年だった。もうそんなになるのか……。
『定本』ということで、恐らくこれが完全版(?)というか、最終形態なのだろうと思う。
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『姑獲鳥の夏』に始まる「百鬼夜行」シリーズの短編集
執着、封印された記憶、人の記憶の中から妖怪が立ち現れる。
百物語風で、そこはかとない恐怖を覚える。
もう一度『姑獲鳥の夏』から読み直さねばと思いながらもその先の長さに躊躇してしまう。
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これまでの京極堂シリーズに登場したサブキャラたちの過去や因縁を「妖しのもの」として物語るスピンオフ短編集の第2弾後編です。
主要キャラ関口先生の話を大トリに持ってくるのはわかるけど、前編「陽」と同じく、ほとんどのキャラを覚えていないせいでスピンオフ感が全くなくて困っちゃう。まぁそれはいいんだけど、話調も相変わらず一辺倒で、「そうーーーなのだろうか」的なくだり多すぎ。狙っているのか?僕の知っている百鬼夜行シリーズはこんなんじゃないよ(涙)
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少女の頚を絞める白い手。あれは幻影なのか。子供への恐怖を抱える男を追いつめてゆく怪異(「小袖の手」)。『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』に至る名作を彩った男たち、女たち。彼らはいかなる因果を、恐怖を、闇を、抱えていたのか。ひとの心の奥底を怪異なるものに託して名手が描く、「百鬼夜行」シリーズ初の短編集
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定期的に浸りたくなる京極ワールド。集中してどっぷりとはまりこみました。
誰にでもきっとある心の闇が顕在化してしまうときっとこんな風なんだろうと思いました。人間、忘れられることがありがたいことなんだと感じる。
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おそらく初読以来じゃないかという読み返し。
涼子さんと内藤の意外な共感が好きです。漫画版文庫を探して読み返さなきゃ。
さらに意外なことに、こちらの木下にめっちゃもえました。いや、好きな系統の話ではあるのですが。木下ってそんな注目したことなかったので、漫画版出てくるのか、好みなビジュアルであることを願います。
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再読。
久しぶりすぎて分からないキャラがちょいちょい出て来てしまって、スピンオフ感が薄れる。本編の再再読もしたい所だけれど、文章量にちょっとびびる。
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再読。百鬼夜行シリーズの登場人物たちのサイドストーリーを集めた短編集。本筋では語られなかった者たちの話。どの話もナニかに憑かれ、そうして道を踏み外した、もしくは外しかけた人たちの事が書かれている。どれも切っ掛けは些細な事なのにそれが精神を侵食し気付けば憑かれているという怪奇。「鬼一口」と「川赤子」は内容を覚えていたけど他は結構忘れていた。特に「鬼一口」は他作品の「ルー=ガルー」にも関係しているので印象に強く残っている。
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安定の内容。 独特の文体だが決して読みにくくない。 所々少々難解な説明が続く場面もあるが兎に角内容が面白いから嫌にならない。 作者特融の物の捉え方や思考が僕と良く合うのかずっと惹き込まれる。 この小説を片手間に書いたと言われても納得してしまう程の作者の持つ破壊力はちょっと他の作家とは次元が違う。 僕が全人類の中で尊敬する数少ない人物の一人。
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「百鬼夜行」シリーズ初の短編集。しかも、サイドストーリーでした。土瓶さんに勧誘されて、ちゃんと確認しないで予約してしまいましたが、本編読んでこそです。いわゆる失敗です。
それでも、今昔百鬼拾遺から着想を得たと思われる、何かに執着した、あるいは取り憑かれた人達の恐怖と悲哀を描いてさすがです。
中でも「小袖の手」の一場面、ふざけた小学生の子供たちが懐いて首にまとわりつく、無邪気な集団心理は、現実的で怖い。何年か前、女優さんが高校生の野球の始球式の後、マウントに押し寄せた映像を思い出した。
気を取り直して、本編いきまーす。怖いの読むのに良い季節になりますし。