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電子書籍
おもしろ悲し
2015/08/16 09:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おけいはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館に予約してあったが、待ちきれず、購入。
以前、財務諸表の本を電子書籍で買って失敗したので、電子書籍はこりごりだと思いましたが、小説なら大丈夫でした。
1日で一気に読んでしまいました。これだけ騒がれているので、大体の内容は読まなくてもわかる程ですが、ラストが衝撃でした。
電子書籍
最近の芥川賞作品では読みごたえのある作品
2015/08/28 13:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「『芥川賞受賞作』といっても、これのどこに値打ちがあるの?」という作品がかつては続いていたが、この作品は久しぶりに一気読みできるおもしろさがあった。もちろん荒削りな部分はある。しかしそれは、これからに期待する、ということでいいのではないか。人付き合いの苦手な人に、きっと共感してもらえる作品だと感じた。
電子書籍
火花
2015/08/21 07:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題性があり、読む前から賛否両論様々あり、先入観なしに読むことの難しい本作品。
読みながら感じたのは、登場人物がすごい速度と密度で思考していて、その熱量に圧倒される。
好嫌別れるのもよく解るが、1度の読書で批判できる作品ではない。
正直『お笑い』という場展開されるストーリーに期待していなかったのだが、どこか寂しささえ感じる面白さ、『作る』苦悩、悦び。
色々な感情が内包されていて引き込まれてしまった。
紙の本
気づけば読み終えていた
2017/12/12 18:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名無しさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お笑い芸人自身が描く、若手芸人の下積み時代の破天荒、苦悩、志が痛く伝わってくる。会話がリズム良く楽しくもあり、メンドクサクもある。無計画な体当たりは、表現する色んな人達に通じてるんだろう。そして認められること、それを生業にすることはとてつもなく厳しい。インターネットでの一般人の方たちのひと言が強烈に辛い。焦りや不安の中にある希望や自信の表現が良かった。ラストシーンはとても好みです。
紙の本
自分であることで勝負する人々。
2016/11/01 17:55
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫才を含め表現者として個人で活動をする人の逃げ場のなさを見た気がした。
就職してなにがしかの役割をふられて、やれといわれている仕事をこなしている代わりに、対外的な責任は企業がかぶってくれる、そんな社会人とはわけが違う。自分のやりたいことでメシを食えるようになっても、「おもしろくない」の一言で自分の存在すら否定される。
そんな世界で生きる神谷と徳永の、ぎりぎりの自己表現の果てがあのラストなのかと思うとじんわり悲しい。
紙の本
芸人だからかけた
2016/08/12 23:33
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投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
真似事じゃなく純文学。自分の文章がきちんとある感じ。又吉の笑いのセンス、好きです。
芸人にしかわからない、でも〈芸人〉が語ってはいけない思い。彼だから書ける作品だなぁと感心。書き続けて更に磨いて欲しいなぁと思いました。
電子書籍
以外とすごいなと思いました
2016/04/07 00:18
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投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間で騒がれている一冊を、とうとう購入しました。読む前は、「どうせ芸人さんの書いた、軽めのお話でしょ?」とタカをくくっていましたが、その読みは最初の数行でガラガラと崩れ去りました。文章の背後に、膨大な量の読書量を察知して、「あれ?」と思ってしまいました。設定は現代だけれども、何となく明治の古典の匂いがしました。私はファンタジーやミステリーが好きで、純文学は好みではないのですが、それでもこの本はすごいなと思いました。
電子書籍
描かれている芸人のリアル
2016/02/13 12:57
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投稿者:shinzhi1985 - この投稿者のレビュー一覧を見る
純文学作品という事で構えて読み始めましたが、非常に読みやすく、個人的に好きな文体であったために最初の数ページで引き込まれていきました。物語自体はフィクションだと思いますが、芸人という職業の苦労、それぞれの芸人や周囲の人物の描写が丁寧に描かれていて、決して華やかではない、芸人のリアルな生活を感じることができました。
電子書籍
純文学
2016/01/24 21:00
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投稿者:tan - この投稿者のレビュー一覧を見る
純文学ってなにかと聞かれるときいろいろな作品をいうけど、この作品も加える予定。
ミステリーやラノベ全盛の時代、年に一冊ぐらい純文学も読んだらいい。
紙の本
不思議な読後感
2015/11/13 23:29
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投稿者:にゃたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢を追い、選んだ道を行くことと、現実の世界に折り合いをつけることは、決して相性のいいことではない。
きれいごとではいかない人生を、お笑いを愛しながらもなかなか売れない芸人・徳永と、彼が思い入れ尊敬した神谷を通して描かれています。
決して明るくなく、前向きな材料があるわけでもない物語なのに、不思議と読後感が悪くないのは、語り手である徳永のキャラクターのおかげでしょうか。
気取らない筆致で淡々と綴られる、良くも悪くも「芥川賞らしい」作品です。
紙の本
豊富な語彙力、瑞々しい表現力
2015/10/05 02:41
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容はともかくとして、又吉さんが読書家で、言葉を大切にしているということがひしひしと伝わってきた。氏の語彙力はなんなんだ!!太刀打ちできない。『舟を編む』の馬締くんのように、言葉にむきあっているんだろうなあ。氏が芸人になったのは、本を書き、賞をとるための前段階だったんだろうな。知識もなにもかも敵わないけれど、じっくり本の話をしてみたい。きっと『本好き』というシンプルなくくりで、お話してくれそうな気がする。芥川賞受賞おめでとうございます。これからも期待しています!
電子書籍
軽い疑似体験。
2015/09/29 20:27
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投稿者:MICH - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画観たあと、なんだかずっと作品の中にいるような気分・・・そんな体験をした人もいるんじゃないでしょうか。心に残る作品というのは、味わったあとしばらく、その世界に浸っていられるんですよね。この「火花」は、まさにそんな感じ。現実の空間の中に、主人公たちが生活しているんじゃないか、近所のあの店で主人公たちが飲んでるんじゃないか、と。しかもその印象は、読んで時間が経っても消えないどころか、強くなっています。おもしろいなぁ。
紙の本
何処までも日常的に
2015/09/29 13:27
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投稿者:ゐづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分に無いものを持っている人間の思想や生き様に魅せられ、崇拝にも似た信頼を寄せる。互いが決定的に違うものであるからこそ、互いのようになりたいと願ってしまう。しかしそれは叶おうはずはない。二人は互いを尊重し合う理想的な師弟関係だが、閉じたコミュニティを形成してしまっていて、読者の我々からすると、二人の姿はひたすらに痛々しい。世界の片隅で売れない二人の芸人が大言壮語を並べ立てる。どこにでもある風景だからこそ、そこには人間が描出されている。
電子書籍
期待以上
2015/09/29 12:09
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投稿者:ぼたもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり期待せずに読み始めましたが、それを軽々と飛び越えてくれました。一気に読めて、お腹にストンと落ちる感じの文学作品です。
紙の本
火花
2015/08/25 20:39
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投稿者:ちいこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞作品を読むのは初めての私。いつもの又吉さんの喋り口調の関西弁の文章で、又吉さんをイメージしながら読んでいました。面白かったです。読みやすかったです。先輩芸人さんの破天荒な感じも、面白かったです。