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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.2

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

平家の躍進と保元の乱

2016/07/03 21:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は夢枕獏の描く宿神1、2の続編である。主人公は北面の武士である佐藤義清、同じく北面の武士であった平家の総大将となる平清盛、そしてやはり同僚の盛遠が絡んでくる。宿神2は、義清が待賢門院璋子への憧憬が捨てきれず、仏門に入った。しかし、璋子は薨去してしまう。西行と名を変えた義清の生きがいともいえる方のその死によって義清は行き場と目標を失ってしまう。

 本書3巻目は、冒頭謡の『殺生石』から始まる。この段でも憎からず思っていた鰍こと玉藻前は、謡曲と同じく殺生石のある那須で命落とす。義清こと西行もいよいよ日々生きていくよるべを失ってしまった。那須と言えば領主は那須家である。西行は所望されて那須家の跡取りの名付け親となる。

 都に戻った西行は、高野山に居を定める。ここで真言宗の中興の祖である覚鑁大師との出会いがある。都へ行くと清盛の館に寄る西行であるが、この際の会話はまさに安倍清明と源博雅との会話そのものである。何の遠慮もない、屈託もない会話である。

 これから徐々に平氏にあらずんば人でなしと言われた時代に突入する。そして、いよいよ保元の乱へと突き進む。乱勃発の原因は平家一族の出世に対する妬みだけではない。皇族、貴族の間での争いも絡む。貴族の中心は信西である。

 保元の乱は、皇族、貴族、武士の組み合わせによって敵味方となっており、後のように特定の勢力があるわけではない。このように本書では西行、清盛、盛遠などの北面の武士出身者の活躍ぶりを描いている。

 西行が主人公となっているせいか、歌の引用が多い。歌に親しんでいる読者なら十分に楽しめよう。ただし、一般の読者にとっては読み飛ばす材料にしかならず、かえってストーリーが途絶えるので煩わしい。頁数の問題であるならば、他の話題に変えて欲しかった。

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2015/05/24 08:45

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2015/06/06 08:19

投稿元:ブクログ

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2016/08/10 12:11

投稿元:ブクログ

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