紙の本
さっくりほっこり。
2016/02/08 12:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:梨桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編連作。食堂と探偵事務所を営む流とこいし親子。思い出の食を探してほしい依頼人が訪れては、親子との交流を通して自らを見つめなおしていく。
さっくり読めて、読後さわやか。
食や地域の豆知識が楽しめ、依頼人の名前にも遊びがあるため、この本をきっかけに色々調べてみるのも一興かも。
電子書籍
お腹が空いた
2016/05/14 06:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都の街を自分で歩いているような感覚になる情景描写。京都の美味しそうなおばんざいが並ぶ定食は読んでいてお腹が減ってきます(笑)
ただ、キャラクター描写はちょっと定まらない感じで、ぼんやりする。
紙の本
穏やかな生活。
2016/05/05 22:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりぽーさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は裏で全国飛び回ってるけどイメージとしては安楽椅子探偵。
物静かな京都の街で看板も出さずにやっている食堂兼探偵事務所。
依頼人は必ず一行広告と店に看板がない事に文句を言うけど店主は「辿り着けたらそれが縁なんだ」と引かない。
メニューも無く初めての方にはいつもおまかせを食べてもらいそれがたまらなく美味しい。
そして依頼人はいつも手に入れるのが難しい思い出の味を捜してる。
さらりと読めました。
心を揺さぶるような大きな山は無いけどじんわり来ます。
鴨川探偵事務所は確実に依頼人の人生を変えてます、淡々と。
それが京都という舞台に似合ってる気がします。
電子書籍
ありそうな
2023/08/24 16:57
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだかどこかの街に本当に存在するんでは……と、思える食堂です。自分は、このシリーズは、バラバラに読んでいて、これよリ、先にあとの巻をんでいるのですが、どれからでも読めます。
紙の本
思い出の味を探す探偵事務所
2021/07/29 13:59
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い出の味を探し出す、京都の探偵事務所。依頼者に事務所で振舞われる京料理がとても美味しそうです。人には色々な思い出の味があるものだとしみじみしました。
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思い出の「味」、捜します。
京都でひっそり食堂を営む鴨川親子。食堂を営業する傍ら、食の探偵事務所としても営業中。
あの時食べたのはこんな料理だった気がする…。そんな掴み所のないような話を聞いては、推理して再現していく。
ひとつひとつ可愛らしいお話だったけれど、ちょっと構成がつまらないかも。依頼者が来て、お昼を出して、思い出話を聞いて、期日に思い出の味を再現して種明かし。再現に至るまでの試行錯誤なんかは描かれていないので、あっさりしすぎている気がした。
豚カツの話は悲しかったなぁ。
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活字で京都弁は時折、関東人には読みにくいけれど…でも好きなんだよな。食に関する少ない情報から依頼人が食べたいものを探してくれるなんて、すごい。お店の方で食べた方が美味しいものがあっても、その人にとっては、探しているものがとても大切。それを思って探してくれる素敵な親子。こういうのもいいね
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京都の東本願寺近くで、鴨川親子が営む食堂、兼食の探偵事務所。娘のこいしさんが所長として話を聞き、父親の流さんがそれを元に解決をされます。探して欲しい食について、ただ正解を再現するだけではなく、付随する登場人物の本人も気づいていない背景も解決を与えられるような、そういう食事を答えとして出されています。物語通じてのスタンス、設定は面白く、そんな探偵があればちょっと行ってみたいなという気持ちになりました。食事に関しての細かい設定も重要な要素で、その美味しそうな描写に、やはり食は人を幸せにするのだなと思いました。
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京都ならではのおばんざいがいっぱい出てきます。
でも読んでるうちに思い出という調味料が効いてるお母さんのご飯が食べたくなります。
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看板も無く広告もちゃんとしない鴨川食堂。懐かしい食事の再現を望む人だけが訪れる食の探偵事務所兼食堂。料理人流と娘こいし。まるで漫才コンビのような名前の二人が解き明かす、今は消えてしまったお店の料理。捜し求めた味を得て人々の心を癒す。
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思い出の味を探してくれるという食堂の話。
元刑事の主人公が、退職して京都で食堂を営んでいる。
表向きは大衆食堂だがメニューはなく、定食から懐石料理まで好みのものを出してくれる。
そして、裏の顔は食の探偵事務所。
依頼人から頼まれた味を探し、再現する。
短編で、それぞれ依頼は鍋焼きうどん、とんかつ、肉じゃが、ナポリタンなど。
新しい一歩を踏み出すための依頼であったり、切ない思い出であったり。
構成は、依頼人が食堂にたどり着き、お任せランチを食べ、依頼をし、そして解決というスピーディーな書き方になっているので、中だるみがなくあっさり読める。
1作目で突然雪中梅が出てきてびっくりした。
新潟が何も絡んでないのに突然。
筆者は雪中梅を気に入ったのだろうか?
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偏見を恐れずに言えば、いかにも京都の人が書きそうな本ではある。
展開も、会話も予定調和が過ぎて、面白みがない。
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再読4回目。
好きなタイプ!読んでて疲れない長さで、展開にもあまり無理がない。美味しそうなものがいっぱい出てくる連作もの、大好物です。
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父娘が京都の東本願寺近くで営む食堂のお話。
そこは一風変わった食堂。
看板も暖簾もなく、情報は雑誌に載せた〈鴨川食堂・鴨川探偵事務所ーーー食捜します〉の一行広告のみ。場所も連絡先も載せていないその広告だけを頼りに必死に辿り着いてくれた人が、もう一度食べたいと願う料理を提供する。
聞き取りは娘、現場捜査は料理人の父。
そんな父娘の創る料理は、時には優しく背中を押し、時には暖かく見守る。再現された料理は、過去だけでなく未来をも提供しているんだろうなぁ。ふわっと柔らかな道標として。
初めての時に出されるおまかせ料理も何とも美味しそう。
食捜します。
私もその一言につられて本書を手に取りました。
何を創ってもらおうかな。
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様々な食を探すという連作短編集。
鍋焼きうどん、ビーフシチュー、鯖寿司、とんかつ、ナポリタン、肉じゃが…それぞれの物語が淡々と進んでいきます。
流(ながれ)さんが食を探し、娘のこいしさんが作る。
それにしても流さんは探し当てるのがすごいなぁ…突然旅行に行ってきてしまうんだから。
来年BSプレミアムでドラマ化になるそうなのでそっちも楽しみです。