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紙の本
テーマがテーマにしろ
2022/07/07 12:40
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ著者が同じ事を書くから、「シベリア抑留全史」と被るのは仕方がないだろう。同題の中公新書の著者とはイデオロギーが正反対だが、みすず書房の史料集の編者だ。年齢が同じくらいにしろ、よく仕事が出来たものだ。
前史として、赤軍の捕虜になったドイツ兵について書かれているが、ヴァルター・フォン・ザイドリッツ-クルツバッハ砲兵大将を「少将」と誤記している。また昭和20年以降に再建された日本共産党がソ連共産党に追随していたのは事実だが、「コミンテルン(ソ連共産党国際部)」はないだろう。とっくにコミンテルンは解散しているし、コミンテルン解散時の議長だったディミトロフがソ連共産党国際部長に横滑りしたにしろ、形式上、ソ連共産党(正確には1952年までは全連邦共産党・ボリシェヴィキ)はコミンテルンに加盟していた一党だ。最近、よくいる「コミンテルン陰謀説」みたい。
中公新書の著者はシベリア抑留の経験があるおじさんがいるからか、日本軍人を「神々は真っ先に逃げ出した」(元山空の青木大佐のように「内地」に逃げ出したとでも思っているのか?)と見做しているらしいが、こうなると末端の一兵卒や満蒙開拓団が侵略性があるのを見落としてしまう。陸士27期の朝鮮人将校でソ連に連行されて、それっきりの人がいるが、こういう人は唾棄すべき「親日派」なのか?軍隊経験で昭和天皇や軍を憎悪に満ちた記述をして、「侵略」を批判しているのに王昭君まがいの記述で暗に英王李垠と愛新覚羅溥傑を「野蛮人」の頭目のように書いてしまった若槻泰雄みたい。この本の著者は「保守」性のおかげで?、個々の日本軍人の振る舞いをキチンと評価している。
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