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自意識を暴かれて、何も身に纏うものがなくなって弱った自分を見せつけられるような、ある意味残酷な物語。
でも、それと同時に「みんなだってそうだよね」とも思える安心感。
さすが朝井リョウ!の一言。
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情け容赦なく、自分って何者?っていう問いかけを突きつけてくる作品。なるほど、こういう引っくり返し方もあるんですね。ネット社会を生きる現代人だからこそ、身につまされる部分も多かろうし、SNSはほとんど使っていない自分も、色々と考えさせられるところが多かった。何者かと思われたい凡人は、少しでも他人をこきおろして、それによって自分を上げようとする。本当的を射てる話で、必死になって否定したいけど出来なくて、みたいな、主人公と似たような気持ちにもなったり。
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著者の直木賞受賞作。就活に励む若者たちの物語。
綺麗事を並べた若者たちの友情を描いた青春小説と思いきや、ラストの方では、若者たちの本音が出て、ミステリー小説、ホラー小説の様相を呈してくる。本当に、怖いですねぇ。怖いですねぇ。怖いですねぇ。
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傍観者の主人公視点で淡々と進む、が、ラストの逆転でんぐり返りがなんともショーック。
最後はみんな救われたのか?
SNSとかって、怖ぇ。
しかし、昨今の就活事情は我々世代とは雲泥の差のようで。
てゆうか「シューカツ」とかいう言葉なかったし。
なんだ「えんとりぃし~と」って?
手書きの履歴表をシコシコ書いて、持参したり郵送しまくったりしていた世代からすると、なんとも別物のようなオモムキである。
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耳が痛いことを
言われているので
なかなか
受け入れられなかった。
けど
それが本当だし
本心で生きなくちゃ
かっこ悪く生きなくちゃと
思った。
わたし、
二宮拓人に
似てる。
2015.7.5
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気づいたときには、自分も傍観者や評論家になってしまう気がする。気をつけようと思った。
この本は、今の若者を映していて、こういう人いたな、と思う作品だし、自分にも思い当たる節がある。
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朝井リョウの言葉はいつも私の心の中にスッと入ってくる。今回もそうで読み終わった後に泣いてしまった。今、私が終活という登場人物と同じ状況にいることでさらに共感する場面が大きかったことが影響しているのかもしれない。人間のこころの汚い部分。自分で気づかないようにしていた部分。私は今それにきちんとむかい合わなければならない。みずきのことばが胸にささる。私も自分の足で歩いていこう!
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リアルな生活の孤独感や劣等感を埋める為に拓人は裏アカウントを作成し、そこを心の闇のはけ口にしていた。アカウントを幾つも持つ事が悪い事だとは思わない。リアルな関わりからのストレスから逃避したい気持ちは自然なものだと思う。ただ裏アカウントを作成したからと言ってそれで全てが解決するはずもなくて、そこに愚痴や他人の悪口を書き込んでも結局は自分の中に吐き出している事にしかならない。自分が思っている事は多分、自分も他人からそう思われている。自分が言った事は多分、自分も他人からそう言われている。そう思う覚悟が必要だと感じる。
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『チア男子!』を読んで面白かったので、直木賞受賞とのこともあり、購入。
『チア男子!』に比べるとテンポ感がないけど、主人公やそれを取り巻く人物の心情の描き方がうまいなーと思う。
最初は、この話はどこに向かうんだろう?と思った。就活というテーマの小説ではあるけど、読んでくうちに、就活というテーマはツールでしかないのかな、という感じがあったので。
結論から言うと、就活はツール。
本筋は、現代社会の若者の現状、でしょうか?いや、現代社会の若者に限らないかな。最後の瑞月さんや理香さんの言葉は突き刺さる。
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最初から中盤までは
やたらスタイリッシュな就活生たちを
書いた作品だなー、という印象しか
もっていなかった。
終盤を読んでかなり印象が変わる。
就活に限らず、自分が「何者」かを
見失っていることはよくある話。
斜に構えて他者や大きな何か(政治や有名人)を
批判する発言について、自分はどこの立場から
発しているのかわからなくなる。
このwebサービスでも確実に何様だっていう変なレビュー残してるし(汗)
逆に、自分の立場が周りから見ても
明確になっていると、
自分自身の理想とのギャップに悩まされたり、
外部からの集中砲火を浴びせられたりと
辛いことも多い。(ネット社会はその辺がエグそう)
それでも自分の立場である以上、
その場で踏ん張ったり
虚勢でも示しをつけたりせんといかんのかなー、
と思わせてくれる作品だった。
あと、この作品を読んだ後に
各SNSでアカウントにおける
メールアドレスからの
検索許可の設定を確認したのは
自分だけではないはず(笑)
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あぁ、読み終わってしまった。そんな風に今寂しく思う。決して長い時間読んでいたわけではなく、自分でもびっくりするほど続きが気になって一気に読んだ。拓人や光太郎、瑞月、理香の生活の続きがもっと見たい。そんな名残惜しさが読了後に残った。
私は裏アカ作って発信したりはしないし、カッコ悪く頑張る人が嫌いじゃないけど、拓人とは似たところがあると思う。観察者になっちゃうところとかSNSで全てを語ろうとする人を敬遠しちゃうところとか。だから理香の言葉にドキドキさせられた。
自分は何者なのか。きっと今の自分も単なる自分で、これからの自分も相も変わらず自分なのだろう。
朝井リョウという作家。私と同い年で同じ大学で隣の学部だったけど接点はなかった。なんとなく読むタイミング逃してたけど、他の作品もよんでみたい。
あ、あと個人的にはギンジのこと、もう少し描いて欲しかったような気もする。
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就活を舞台にした「意識高い系」と「評論系」の戦い。
個人的に「がんばってる」アピールの強い人が苦手なので、終盤まで痛快な気持ちで読み進める。でも、最後にガツンとやられた。種類の違う「痛い」人たちの苦しみが描かれていたというオチだ。
twitterで色々発信している人が読んだらどんな感想を持つのか興味がある。
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朝井リョウの作品を初めて読んだ。面白かった。さすが直木賞受賞作。
最初この本を手に取った時は、「言葉遊びの好きな若い作家が、自分の言葉の選ぶセンスいいだろ!」的な作品だと思って読み始めた。その域を超えて面白かった。
特に最後のスピード感、息苦しさはすごい。
自分も8年前に就活を経験したが、当時のことを思い出した。就活の難しさ、あと少しの面白さ、がうまく書かれていた。
朝井リョウをいう作家は非常にひねくれていて、社会を斜に構えてみていて、いやらしくて、頭の回転の速い、作家なんだなと思った。
今後も、朝井リョウの作品を読んでみようと思う。
最後、おもしろかったとこのメモ。備忘録。笑
「ツイッター等の短い言葉で、その中で選ばれた言葉が、選ばれているかが重要で会えるかと感じる。しかしそうではない。電話のように、リアルタイムのやり取りの中で、かわされた、ツイッター等で選ばれなかった言葉の方が、よっぽどその人の言葉を表している。その発言の裏側に対して、想像力を働かせる。」
「今までは自動的に区切られてきた。小学→中学→高校→大学。その先は、自分で動かないと「名前=肩書」が変わらない。」
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まさに周りが就活中、来年は自分の番であるのでつい身近な内容だと思い手をつけたこの本。P299の12行目から一気に読み進めるほどでした。ネット世代の私たちにとってリアリティのある内容でドキドキしました。
2015.7.7
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就活がテーマの小説だと思って読んだけど、若者のインターネットに関する意識とか問題も浮き彫りになっていて面白い。私が大学生の頃とは、環境がまた変わってきてるよなぁ。。