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「自分と全く同じ高さで、同じ角度で、その線路を見つめてくれる人はもういない」
就職活動って、まさにそういうことを意識するための瞬間というか、私たちが覚悟を決めるための機会なんだって思います。
自分の人生ってこれからどうしていきたいんだろう、どういう選択がベストなんだろう。
考えても考えても、時間しか答えを与えてはくれない。間違えて初めて、やってきたことが間違いだったと気付く。
その間違いも、人それぞれです。誰かの間違いは、誰かにとっては正解だったりして。
これから入る会社は、私たちの最終ステータスになり得る会社。
だから、知名度とか、年収とか、自分を大きく見せられるような要素が気になって、大切なところを見失ってしまう。人より優位に立っていたいって、無意味すぎるプライドが先に立ってしまう。
「人生の負け組」みたいになるのが怖くて。
そういう人ってたくさんいると思います。
言葉には出さない。
言葉には出さないけれど、そういう風に見えないように、でも匂わすようなツイートをしてみたり。
私も、そういうツイートを、書いてはキャンセルを押し…って 右往左往する。
誰も気にしてないフォロワーの数とか、
誰も気にしてないお気に入りの数とか、
気にされているようで実は自分の立ち位置を確認したいがために聞かれている内定の数とか、
いつどうなるかわからない社会の中にある内定先とか、、、
気にしてしまうのが就活生で、気にしてしまうのが人間で、でもそのまま、「カッコ悪い」ってことを認めて、足掻いていかなきゃいけないんだなって深く感じた一冊でした。
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巻末書評を読んでやっと、作者が読者の視点をコントロールして爆弾を落としたことに気づいた私は、まんまとやられた。
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現代社会に生きる若者の心情を忠実に表している。主人公に自己投影していたので、読み終わったあとに考えさせられることがあった。
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最後の結末にはドキッとした。
少し恐怖すら感じた。人間の嫌な部分に。
何者にもなれない自分を肯定するために
他人を否定するしかない。主人公が追い詰め
られていく様子はまるで自分が追い詰め
られていくようなそんな感覚にも思えた。
ひぃ。
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身につまされるような最高の痛々しさ。自分自身の就活なんて遠い昔のことなのに、字を追う目も繰る手も止められなかった。何者になるのか、何者になれるのか、きっと私は答えが出せない。
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震えた。自分には理香っぽい肩書き主義みたいなところも、拓人っぽい人を離れたところから観察して冷ややかな視線を投げかけるところもあるなあと改めて感じた。いわゆる「意識高い系大学生」が苦手でそんな彼らを見下しているような気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、自分が不快さを感じたりするポイントは自分が心の奥底で自分の一番直さなきゃって自然と思ってるポイントなんじゃないかと思い始めてからちょっと考え方が変わった。自分が今、大学でことばを扱う勉強をしているのにもかかわらず、ことばに対して鈍感だったか、選ばれなかった言葉に対する配慮がなかったかを痛感した。
なんか、このレビューすらもうまくまとめられないくらい自分のなかで感情がぐちゃぐちゃしてる。でもそれくらいネット上に言葉を発信するうえでの意識が変わるってことなのかも。
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就活生がリアルに描かれている。
認めたくない自分の感情と向き合って確かめたような感覚になった。
光太郎のような人間になりたいけどきっと私にはなれない、そう思った。
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就活時代を思い出す。こんなこともあったなとも思う。就活の話をしているけど、実際は人の心の狭さを表している作品だとおもった。
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妬みや憧れ、そして承認欲求、ホント痛いとこ突いてくる作品です ―― https://bookmeter.com/reviews/61099373
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「傍観者」「観察者」であろうとしている普段の自分をえぐられたような小説でした。凄かった。実は隠された部分があって、それの伏線に全く気付かなかったくらい描き方がうまい。すごい作品です。
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わたし、主人公みたいなタイプだ。ついつい観察者気取り。でも、わたしは主人公みたいに若くないから、観察者を気取って何事からも距離を保ってる自分に気付いてるし、そんな自分をイタいと思っているのでよけい辛いの、最近。いい歳して何者にもなれず、自分が何者か分からないのは辛い。最後、主人公は何かが変わっていく予感を匂わすけど、現実はそう簡単じゃない。それとも、わたしも就活をしてたら何か変わったのかな。
友達や経験者の話聴いて思うけど、わたしは普通に就活したらどこにも就職できなかっただろうな。ちょー売り手市場のこの業界だからなんとかやってけてることを肝に命じて頑張るべきなのかな。それでも、わたしは何者かになりたいんだよな。
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う〜ん、これはやはり「桐島、」の続編的な小説なんでしょうか。実は解説者と動機は逆ですがある意味同じ心理過程で 応援しているのに パッとしない小説じゃないだろうか、と 危惧しながら読み進めていて、、
独特な断章的なセリフの積み重ね、途中から醸し出される違和感。そしてあるいみ衝撃的なラスト。
短いのに読み終わったあとまでいろいろ考えちゃうというところも 似てるかな。
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最初から終盤まで読んで想像がつかなかった、衝撃の結末だった。
衝撃というか、怖かった。
自分と照らし合わせることで、学べるものは多い気がした。
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後半、理香さんから拓人へのとこ。鳥肌が止まらなかった。
現代に潜む闇、、闇とまでは言い過ぎだけど、ツイッター、フェイスブック、ブログ、ネット、そーゆうのってやっぱり血が通ってないんだよ。
抑揚も温度もないから、ひどい事書けるし、傷付いてるの見えないし、それが全部じゃないのにその言葉のチョイスだけで相手がどんなか決めつける。
やっぱよくないよ。
顔が見えない匿名は。
と、改めて思ったし、わたしは目の前の人たちとちゃんと目を合わせて、温度をもって、現実社会で、ちゃんと繋がっていたいと思った。
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最初は共感することから、始まった。主人公に共感して、周りの人を笑ってる自分がいる。ところが最後にその主人公を含めて、自分の嘲笑癖をまるまる否定される。物語にハットさせられて、感動するより、動揺させられる。自分の方が優れると感じる人が読むと、いいと思う。