紙の本
とっても読みやすい
2023/11/28 10:01
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集さんは困った謎にブチ当たったらうちのお父さんなら分かるかも…と実家に帰る。うちのお手伝いして、おいしいもの食べて、最近の仕事の話とかして、国語の先生で文学関係の知識激つよお父さんの出番。よっ、お父さん。さすが。日本一。軽い感じで読みやすく、編集部のみなさんのクセもあっていいです。お父さんが娘をあだ名で呼ぶのが好き。お父さんだけの呼び方。
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素晴らしきお父さん
2015/12/17 19:30
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投稿者:人麻呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブロンクスのママならぬ中野のお父さん。出版社に勤める編集者の娘が持ち込んでくる出版社の日常の中の謎を、アタマの中で思考をめぐらせて解決してくれる。いわゆる安楽椅子探偵もの。日常の謎といっても、その謎の難易度は殺人事件並に高い。謎の設定と解決の方法、ともに、心地よいのもこの作者の持ち味。年末年始ののんびりした読書には最適の一冊。
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さすがストーリーテラー
2015/11/13 12:44
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投稿者:川越ながちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう内容に出くわすとホッとします。一服の清涼剤の役割ですかね。
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理想の父娘関係
2015/09/21 19:28
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投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者の娘と父の話、ということで、深く考えもせず「飲めば都」の続編かと思い込んでいた。出版社も違うし、「都」は完結しているし、誠にあわてモノだ。そんな自分にも優しく接してくれる北村薫氏は、いつも救いの神である。
本書は著者得意?の探偵コンビ?による日常の謎解きもの。テンポの良い会話と展開が小気味よく、ほぼ一気読み。謎解きもさることながら、父娘の心情交流、特に父の娘への思いに強く共感を覚える。だから、冒頭の「夢の風車」が最も印象に残った。
また、中野の父ほど博学になれないまでも、娘が困った時、ヒントくらいは与えられる父でありたい、或いは田川家のような親子関係を築きたい、と思うのは娘を持つ父親共通の願いではなかろうか。
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推理。出版社に勤める娘。父は教師で謎解きマン。どうしても「出版社に勤めている」ということろで≪円紫さんとわたし≫のあの子がよぎってしまって、そうなるとどうしても向こうのほうが…と思ってしまう。今年シリーズの新作を呼んだだけに。ぐぅ。
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高校の国語教師で、博識かつ鋭い、そして娘のことが大好きなお父さん。
出版社に勤め、都心で独立して暮らしているけれど、なにかというとお父さんを頼り、中野の実家に帰って話を聞いてもらう娘。
本や文学にまつわるちょっとした謎を解き明かす、連作短編。ほのぼの。
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【収録作品】夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術
*作者を彷彿とさせるような「お父さん」の名推理。
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知的好奇心を刺激しつつなんともいえない温かな、優しい気持ちにしてくれる、本当にステキな一冊。
父は娘を心から愛し、娘は心から父親を信頼している。
これは理想、理想の父娘。べたべたとしているのが愛情ではない、という事をさらりと教えてくれる。大切なのは相手に対しての思いやりと尊敬。これって親子だけじゃなく、距離の取り方が難しくなってる人付き合いすべてに当てはまること。
心が疲れた時にふと読み返したくなる、そんな大切な一冊になるはず。
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文宝出版に勤める編集者、田川美希。
ファッション誌担当を経て、希望していた文芸部に配属され、日々奮闘中。
そんな日々の中、文学作品に関わるちょっと不思議な出来事にぶつかった時には…
中野の実家の、お父さんに会いに行く。
文学ミステリ?というカテゴリーがあるのかどうかわからないけれど、例えば『六の宮の姫君』のように文学の解釈自体をミステリ仕立に読ませるのではなく、『日常ミステリ』として読める。
北村薫さんも、長く高校の教員をされていたと聞く。この、何でも知ってるお父さんは、北村さんご自身じゃないのかしら。
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「太宰治の辞書」に続いて女性編集者が主人公のお話。
今度のヒロイン美希はまだ若く、編集者にしてはあまり本も読んでいない感じ。
国語教師で読書家の父親に頼ってばかりいる。実家が中野にあるから中野のお父さん。美希が疑問を父親に投げる、電子レンジに食材を入れた時の如く、きれいに答えが出て来る。
しかしこの中野のお父さんレンジは、加熱だけでなく、食材を切ったり調味料を入れたりもしてしまう。
つまり、美希が気がつかない謎(不自然な点)を謎として認識し、推理し、謎を解いてしまうのだ。
読んで面白かったんだけど、もう少し主人公に苦労させないと、読者が楽をしすぎると思うな。
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北村薫の新シリーズ開始。円紫さんシリーズのような日常の謎を解いていく物語。父親と娘の関係がすごくいい。
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北村薫さんらしいミステリー
無神経にあまり考えずにいたら、通り過ぎちゃうような謎
そこまで掘り下げるの!というほど掘り下げていたり
ちょっとついていけない推理も少しあったりして(^^;;
表紙が益田ミリさんというのが、よかったな
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主人公である出版社に勤める体育会系な文芸編集者の娘である、田川美希と美希と定年間際の高校国語教師の父が日常の謎解きをする、8つの作品を収録した連作短編集。東京都の中野区在住だから中野の父なのかと読了後に気づく。この作品は出版社にまつわる日常ミステリーをテーマにしているため、謎解き以外にも文学の勉強になるので一石二鳥な作品。美希の父も個性的だが、出版社のメンバーも個性的で読んでいて楽しい。是非、シリーズ化してほしい作品である。
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出版社勤めの娘と高校国語教師の父。この父が博学でまるで「パパはなんでも知っている」みたい。
ちょっとした日常の謎も父に相談すると,たちどころに解決。アームチェアディテクティブの一種かな?
落語の中に出てくる俳句の謎、ダッフィーの謎などおもしかった。最後の話がちょっと陰惨でミステリーらしくて全体を引き締めていた。面白かった。
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どんな疑問もあっさり解決してくれる中野のお父さん。娘の美希(ミコちゃん)が文芸編集者なので本にまつわる謎解きが多く、なかなか面白かったです。
ただ「闇の吉原」は専門的すぎたー。自分が興味ない分野の話は、好きな作家さんの本であっても難しく思ってしまいます。
円紫さんシリーズも専門的な話が出てきましたが、苦にならず読めたのは「私」と円紫さんのキャラおかげかも。 ミコちゃんとお父さんはシリーズになりそうだけど第二の円紫さんになれるかどうか?
あ、新刊が出たらもちろん読みます。