紙の本
まじめな古典
2016/03/27 23:18
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校で古文を習ったときから思っていたが、言えなかったことをよくぞ言ってくれた。源氏物語は不倫と愛欲にまみれた社会を表現している。このような日本社会を弾圧したのは明治時代の西洋文明。某総理の「美しい日本」を訴えるならば、日本のこのような文化も世界に伝えて、日本を明るくしては。
紙の本
こういう本
2019/05/10 07:18
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きです。本当は怖い!とかもあるけれど、本当はエロい!というのが更に面白い!源氏物語は、いかにもだけれど、「弥次喜多」も男色とかw 今、BSの時代劇で「弥次喜多」をやっているけど、裏テーマで、そういう目線で見てしまうよw
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よく”日本の伝統”を語る人にはぜひ読んでもらいたい。
しかし、アイドルも二次元萌えも、ある意味とても日本の伝統に根差した”好み”なのだけれど、その DNA はどのようにして伝えられてきているのだろう。
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エロこそが日本の伝統だとわかった
「世界に見せても恥ずかしくない日本」という日本人自身の意識が弾圧を招いたので
そこには注意していかなければいけないと思った
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面白い! 第3章の源氏物語で古代歌謡が記載された「催馬楽(さいばら)」がベースにあって,当時の人たちはそれが頭にあることから,もろに記述しない話の中にエロを感じていたという解説は素晴らしい.そのような背景を踏まえて源氏を読むことが,本当の解釈になると思う."葵"の巻に亥の子餅(もちひ)が登場することを知り,興味深いかった.宿世(すくせ)という考え方で浮気を正当化する手法は現代にも通じる日本人の得意技だと感じた.
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教育勅語に代表される体制迎合優等生的な儒教道徳へのアンチテーゼとして読んだ。
類書の『本当はひどかった〜』よりもこちらの方が面白かった。扱う題材がエロというだけで、数割増しで楽しくなる。やはりエロは偉大だ。
日本人は歴史的に体制迎合優等生的な文化ではなく、性に対しておおらかな文化を持っていたんだなーと改めて気づく。民俗学の赤松センセみたいにフィールドワークでそれを示すのも面白く、また今回のように文学から示すのも面白い。
エロいところも含めて、俺らの歴史。伝統を愛するとか日本を愛するというのは、ダメなとこも情けないとこも直視し、これも包摂して受け入れることに他ならないだろう。
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中身はまじめな古典文学における風俗史
キャッチーなタイトルだが、女性著者が古来我が国の大らかな国民性を擁護する立場で、古典文学の性愛変遷を述べている。
?古代〜平安時代 貴族、母系社会の繚乱
?鎌倉時代〜 武士台頭、家父長制へ
?戦国時代 キリスト教伝来、西洋価値観(処女性、離婚禁止、根付かず)
?江戸時代 爛熟、男目線の創作が平安期と対極
?幕末、明治〜 西洋を意識した恥による収縮化。揺り戻し。
そして現代(2020東京五輪)さらに弾圧か…。
今後の弾圧、規制対象は、コミック、アニメがメインなのかもしれない。
成年コミックは、まさに?+?といったところだが、当局の規制が五輪前に一層厳しくなることがないように願っている。