2015年・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞
2018/08/02 12:05
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「小学生が読める漫画」として、『弟の夫』をみることができる。日本ではセクシャルマイノリティをカミングアウトしている人はとても少ない。けれど、それをネガティブにも、ことさらポジティブにも描かずに。遠くの話ではなく、すぐ身近な話、普通の話として描かれている。
日本というお国柄についても、考えてしまう。
2018/07/30 01:24
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投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生産性、なんて言葉で国目線で他人の愛情をはかるのはよろしくない、としみじみ思うお話です。性についての告白というのは話す方も聞く方もマナーが必要とされると思う。カミングアウトする勇気と、自分、というものをどう扱っていくのか、を考えさせられた2巻でした。すべてを真面目に語る、良書です。
マイクの勘違いわかる笑
2019/09/29 18:48
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投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイクの勘違いは読者ならけっこうみんなしたと思います笑
マイクがいい人でそしてかわいくて素敵な漫画です
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
センシティブなテーマを扱っていますが、ストーリーとしても、読ませます。
夏樹ちゃんの子供らしさが、いやしになります。
カズヤくんのエピソードも印象的でした。
カミングアウトの本当の意味
2017/02/10 08:16
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投稿者:のぞみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番印象的だったのはカズヤ君の告白シーン。子どもだし、何にもわからなくて出来なくて怖かっただろうな。マイクに出会えて良かった。
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説教くさかったり、マイノリティの開き直りが一切ないのがすごい! 当たり前のことなんだけど、見落としや見ぬ振りしてしまいがちなことを、丁寧に紐解くかんじ。
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夏菜ちゃんが純粋すぎて読んでいて心が痛くなってきてしまいました。
僕達は自分達の常識の外にいる人間達の事を色眼鏡で見てしまいがちですが、しっかりとそういう人達もいるんだという事を理解する事が大切だなと思いました。
マイクと生活していく中でゲイに対する見方が弥一の中で段々と変わってきて、ゲイだからといってマイクの事を悪影響を及ぼすと考える。夏菜の友達の母親にやるせない気持ちを感じるシーンは良かったです。
3巻がとても楽しみです。
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カミングアウト→隠さない事、か…これならよく解る。隠さない=アピールすると言うのでもなく、有りのままで在る事だろうなぁ。
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主人公の気持ちに少し変化が出てきた2巻。身内がゲイなのと他人がゲイなのとでは受け入れ方が全然違う。ましてや自分の子が、ってなると考えるだけで… そういう葛藤がさらに出てきそうな3巻へ続く
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娘やマイクに、周囲の偏見を伝えようとするのではなく今できる限り守ろうとする主人公の姿勢はかっこいい。
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201607/1・2巻まとめて。趣味の範疇ではないけど読んでみたら、普通に面白かった。一般紙連載とはいえ、各描写が濃厚(おさえてるだろうけど)なのは田亀源五郎ならでは。2人ともハズバンド、というのはいいね。
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マンガの上でもスクリプトの上でもコマ割りの上でも、どこかぎこちなさを感じる作品。良くも悪くもテーマに対して平凡すぎるというか、見せ方に対してもひねりがなさすぎるし、それ故の純粋さと言うには、さすがに才能を感じさせてくれない。たぶん、だけど、作品全体に感じられる「古さ」(時代遅れな、時代錯誤な感じ)がそう思わせているのかな(言うまでもないですが、テーマに対してではなく、マンガ作品として、です)。この作家がこの物語を練り上げている間に、マンガというテクノロジーがやや進歩し過ぎてしまった、のかも。変な話これが80年代を舞台にしていた作品だとしたら、また少し違ったのかもしれない。そういう意味ではアンラッキーだし、作家よりも編集者が導かなければいけない部分だろう。/とりあえず、3巻はいいかな……。でも、チーズマカロニとホットチョコレートは、つくりたくなります。
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漫画の途中にある扉絵にいろいろな知識が載っておもしろい。
「カミングアウト」というようになった起源とか。
今回は中学生で自分がゲイだと気づいた男の子がマイクに相談しにきます。
周りの友達と違うということは思春期の少年にとってはとってもつらいこと。
もし私だったらどんなアドバイスができるんだろうか。
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夏菜ちゃんの素直な感性に心打たれます。
日本には同性婚への偏見が少ないとはいえ、どこの国でも受け止め方は人それぞれですからね。でも他の国と比べても許容されてる方ではあるみたい。
一哉くんみたいに、ひとりで悩んでいる子がいると思うと悲しいです。偏見が少ないからと言って、自分のことを家族や周囲に話せば幸せになれるという社会でもなく。
いろんな愛の形、家族の形があって当たり前だと思うんだけどな。
他人に対する理解とか、思いやりとか、果たして自分はどれだけできてるだろうかと我が身を振り返ってしまいました。
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LGBTQの本棚から
第44回「弟の夫 -前編-」
今回紹介するのは
『弟の夫』(田亀源五郎)です。
紹介したいところがたくさんありすぎたので前後編にわけました!
この本は全四巻の漫画で、題名の通り「ある日、弟の"夫"が主人公の弥一(やいち)の元へやってくる」ことからはじまり、弟の夫が日本に滞在した3週間を描いています。
弥一には一人娘の夏菜(かな)、小学六年生、がいるのですが、夏菜をはじめとした子どもたちの純粋な声に心動かされることが多々あったので今回はそこを紹介しようと思います。
まず弟の夫であるマイクが夏菜に自分が同性愛者で、弥一の弟と結婚していることを告げた時、夏菜は
『男同士で結婚!? そんなことできるの!?』
と驚きます。
それに対して
マイクは『できますよ』
弥一は『できないよ!』
と答えます。
同性婚ができる国とできない国があることに夏菜は
『変なの
こっちでよくてあっちでダメなんてそんなの変!』
といいます。
また、4巻では夏菜の友達の女の子が
『愛し合った人たちが結婚できるのは素敵なことだと思います!』
といいます。
これを無知ゆえの軽率な言葉ととるか、純粋ゆえの真っ直ぐな見方をした結果ととるかはあなた次第ですが、僕は素敵な見方だと思いました。
だって彼らのいうことは、間違いではないし、誰も不幸にはならない見方じゃないですか!
これに対して作中の大人たちの言動は、マイクが同性愛者と知って『子どもに悪影響』だと言ったり、同性愛や同性婚について話すのはいじめられることにつながったりするかもしれないと心配したり……
なんというか、子どもを守るという建前で、自分からセクマイ関連のことを遠ざけたいように感じました。
"知らない" から怖くて、怖いから遠ざけて…それじゃ何も変わらないじゃないですか。
大人になるってなんなんでしょうね。
この漫画はそんなことも考えさせてくれます。
あと、途中に入っているマイクのゲイカルチャー講座は勉強になります。
僕が今回なるほどな、と思ったのは『ゲイ・プライド』についての講座で
『日本語でプライドというと、つい「誇り? それって自慢するようなことなの?」と思ってしまうかもしれませんが、これは「自分自身を恥じるな、自尊心を失うな」という意味でのプライドなのです。』
と説明していたところです。
レインボー・パレードとかセクマイの人たちが自分のセクシャリティを公にしているイベントには「こういう人たちがいるんですよ」と知ってもらうためだけじゃなく、「自分たちのことを隠さない、堂々と見せる」ことで自分自身を肯定する…そんな意味があるのかもしれません。
ということで前編はこのあたりで終わります。
後編はまた別のテーマを……。
ここまでで、興味を持ってくれた方にはぜひご自分で読んでいただきたいと思います。
とてもよくできた漫画で、さまざまな方向からいろ���ろ考えるきっかけをもらえます。
2018年04月09日