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あの下品なシャルリ・エブド紙の風刺がついに不幸な事件を招いた。あれは風刺というより凌辱で、いくら言論や表現の自由をうたっても、やはり他者の尊厳は守らなければいけない。イスラムを蹂躙し、移民に困窮するフランスの実情を知りたくて手にしたものの、あまりに崇高な文についていけなかった。
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フランスで起こったシャルリ襲撃事件に対するデモ行為への鋭く本質的な考察。
フランスの宗教並びに家族制度からも、デモの本質を捉えている。
第1章は、フランスにおける地域間の差。相続制度の違いから、平等主義が浸透しやすいパリ中心部と不平等主義が浸透しやすい周辺部がある。権威的なカトリックと髪の前では平等を謳うプロテスタント。自ずとパリではカトリックから離れていく。また周辺部でも生き残っていたが、次第に宗教実践は薄れていく。その結果、宗教的空白が生まれ、そこにスケープゴートの必要性が生まれる。標的になったのはIslām。
第2章は、デモに参加した人が実際誰なのかという分析。それは、労働者階級ではなく、管理職等の中産階級。特に、周辺部が熱心に参加していた。それらの人々には平等主義はない。それらが反イスラムにむかった。
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緊急出版であり、急いで訳したためか生硬で読みづらい。作者が日本の無宗教に触れているが、無宗教というカタチの日本教は今後グローバリズムや新自由主義の荒波の中で心の空白を埋めることができるだろうか。
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ゾンビカトリシズムとデモ。
ユダヤ迫害の軽視。
平等に価値を置く地域との対立。
戦争を仕掛けた偏執的なシャルリエブド。
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フランスとイスラムの邂逅に関する分析
読みにくく、なかなかアタマに入らなかった。評判はよいようなのだが、、、
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自分の読解力の不足もあるがそれは置いておいて、楽しめたかどうか、新たなものを得られたかどうかで評価した。
データや図も多いのだけれど、図の点の大きさがなにを示すのか、要素Aと要素Bの相関を書いているのだが図には表現されていない、など、改善の余地が大きいと思った。
端的に言うと、図がなにを言わんとするのかがわからない。
文章も冗長というかまわりくどいというか、読みづらかった。
主に言いたいことはわかったのだけれど、読んだ時間の割に得たものは少なかった。
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E.トッド氏の文春新書関連で一番この本が面白いと思った(前著は感情的な主張でややシラけた)。「第1章 宗教的危機」は何度か読み返した。
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フランスひいては世界のいまの動きをひも解いているようにも見えるが、85ページまで読んで疲れた。フランスと欧州の歴史・社会・地理・宗教に関する知識の乏しい私には、トッド氏の詳細な説明があまり理解できない。読む努力に対して得られるものが少ないと感じ、中断。
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翻訳,しかもフランス語の翻訳であることもあって読みにくいというのが率直な感想.自分の理解力不足ももちろんだけど.
国内に住んでいる人々と移民の「同化」というのはこの国にいるとわかりにくいのだけど,著者はそこに希望を見出しているように読める.
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序章の前の「日本の読者へ」だけは読みやすかった。私もシャルリエブドは大嫌いだしテロのあと、デモはよいとしても深く考えずに「私はシャルリ」とか読者が増えたとかかなり違和感あった。多くの新しい読者は低劣な内容にすぐ離れたと思うけど。。。作者がこの事態に疑問を投げかけ、そのとき遠く離れた日本のメディアが作者のより所になった、足場になったのは嬉しい。
本文は難しいことを難しく書いて、こんなの理解できるのどこの学者だよというかんじ。多くの人に理解される努力をしなければ書く意味ないと思うのだけど。
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イスラム諷刺画がISの怒りを招き、テロ事件のターゲットになったフランスの「シャルリ・エブド」。15年1月は「私はシャルリ」とのプラカードを掲げる400万人の大デモが行われた。暴力に対する民主的なアピールとして報道されているが、イスラムを冒涜する自由とは何なのか!?実は排他主義の横行ではないのか。フランスの社会の宗教的な背景から詳細に分析し、デモ参加者はどのような人たちか?を追求する。それは大革命以降の脱キリスト教、反ユダヤとの繋がりの中で、著者が”ゾンビ・カトリシズム”と呼ぶ市民たちが浮かび上がってくる。イスラムとキリスト教の対立ではなく、イスラムと無神論との対立であり、脱キリスト教が最も進む世俗国家ならではの問題なのだということが痛切に感じられる。歴史人類学者・家族人類学者による豊富な各地域別の統計に基づく実証を伴った説得力に富む主張である。
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2015.1のフランス全国のデモ、フランス社会を支配している中産階級が、自己批判能力を欠き、経済的特権の中に閉じこもり、宗教的不安によって内面を穿たれ、イスラム恐怖症にのめりこんでいる。
カトリックとか、フランス革命の精神とかが、遠いフィクションの世界ではなく、現代フランスに続いていることが、何となくわかりました。
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タイトルがキャッチーなので気軽に読み始めたら、中身ががっつりお勉強テイストだったw
このテイスト、大学卒業以来・・・wがんばるw
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問題は英国…、「ドイツ帝国」が…に比べて読みにくく、なかなか読み進まないが、この本が最も本質についてしっかり書いてあるようなことが問題は英国…に書かれていたので、今一度トライしてみたいと思う。
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シャルリ…この本はむずいです。オススメは5章だけ立読みする、でしょうか。世界史選考した人でもよほどの西欧近現代史と宗教の変遷、フランスの地理的背景、政党政治の構造に詳しくないと無いと満足感は得られないと思う。加えて、ちょっとわかりやすい書き方になっていないような、筆者のアイロニーが理解の邪魔をするというか、なんつーか。多読したい方にはオススメできない。NHKスペシャルとかで、わかりやすく映像で学びたいですね。