紙の本
レアメタル、レアアースの「なぜ?」
2018/11/01 08:20
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニュースなどで良く目にするレアメタルやレアアースについて詳しく、講義のような形で紹介した一冊。
-1時間目 周期表に見るレアメタル、レアアースの特徴
-2時間目 レアアースの特徴とは?
-3時間目 なぜレアメタルやレアアースが騒がれているのか?
-4時間目 資源ゼロの日本産業の戦略
-5時間目 早わかり ざっくりつかむレアメタル30元素
-6時間目 早わかり ざっくりつかむレアアース17元素
という構成です。
私の場合、3時間目以降が面白く読めました。5~6時間目の、レアメタルそしてレアアースの主な用途を読むと興味をそそられます。
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本書によれば、希少金属(レアメタル)とは、
①地殻中での存在量が少ない
②産出地域が特定の地域、特定の国家に集中(偏在)している
③分離・精錬するのが困難である
のうち、どれか一つを満足するものとされている、とのこと。
また、希土類(レアアース)はレアメタル47元素のうち「3族元素のうち、スカンジウム、イットリウム、そしてランタノイド系の17元素ことをレアアース、あるいは希土類と呼ぶ」とのこと。
本書ではそれらレアメタルとレアアースについて、その性質や用途をわかりやすく記している。惜しむらくは、それらレアメタルやレアアースそのものの写真や応用製品の写真がないこと。これらがカラーで口絵にあれば、よりイメージが掴みやすいと思った。
なので、文部科学省発行の元素周期表のポスターを参照しながら読むと、面白さが倍増する。
あと気になった点としては、リチウムの主な用途の一つとして、「うつ病治療薬」との記載があるが、リチウムが主として使われるのはうつ病とは似て非なる「双極性障害」(いわゆる「躁うつ病」)で、うつ病の治療に使われるのはマイナーではないかというところ。
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レアメタルやレアアースについて、非常にわかりやすくまとめられた1冊。
その分布は、かなり偏在していて、4割以上が中国に存在。
しかも、良質の鉱山に限ると、さらに中国に集中していて、現在、採掘量の8割以上が中国。
かなり危機感を覚えました。
その影響もあり、レアメタル・レアアースの代替品の研究開発には、各国とも、かなり力を入れている様子。
我々の生活が、想像以上にレアメタル・レアアースに支えられていることは、もっと多くの人が知るべきことだと、改めて思いました。
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科学技術の発達で需要の高まりがニュースになることも多いレアメタル。貴重なものだということはわかるけれど,その正体って…?本書を読めば,実はあまり知らないレアメタル・レアアースについて,性質から活用までを一気に学べてしまいます。これであなたもレアメタル博士!