- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
イチョウの歴史も花も面白い。
2016/05/24 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
氷河期の化石の姿とあまり変わらないまま現在も生きているイチョウ。特徴的な葉のつくりや、実のでき方などの話から木材としての利用の話まで、幅広くイチョウについて教えてくれる本です。神社や公園で大木なども見かけるイチョウですが、日本原産ではないとはおどろきです。「茶わん蒸し」などという何とも日本的な料理に使われているのに。
きれいな写真がとても見ごたえがありましたす。イチョウの実のでき方はとても特徴がありますが、大きな上の方になる実をできる前から観察することはとても難しい。それを詳しい写真で見ることができてとても勉強になりました。出て来たばかりの雌花はチョコチップみたいな形のものが二個飛び出していて可愛らしいというか不思議な姿。雄花は、季節に地面にいっぱい落ちていた「あれがやっぱり」と納得しました。
秋に黄色く色の変わる原理や、葉っぱが落ちる仕組みなどの解説もわかりやすい。拾った実から育てる方法も書いてあってやってみたくなります。「実生から出てくるのは雄の木がほとんど」というのは知りませんでした。ほんとかしらと思っても、確かめるのは大きな樹に育てなければならず、個人では確かめようがなくて残念です。
『丸ごと発見!校庭の木・野山の木』というこのシリーズは文化的な部分も含めての解説を目標としているのですが、本書に関しては構造や生長などの写真による説明が良くできていると思いました。その分、文化的な部分とか力の入った挿画が役不足のような、少し浮いているような感じになったようで残念ではあります。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |