紙の本
怒らないライフスタイル
2016/04/17 10:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
桝野さんの説く禅の良さを怒らない心がけに結びつけていると思えた。
人はどんな時に怒るのか。どう怒りを抑えるか。どうすれば怒らずにいられるか。
腹から長い呼吸をすると怒りが鎮まるという教えは、もっとも具体的で効果的であると思えた。
ただ、本書の意図は、禅の作法を通して、いかに怒らない自分を形成するかにあると思うので、その点を意識して読んで頂きたい。
日常生活の中で生じる様々なパターンの怒りについて、個別に取り上げている。興味のある部分だけ読むのも良いかもしれない。
随所に紹介される禅語は、どれも心に響く作法を指南する言葉。
禅の作法を身につけ怒らない自分を確立したい。そんな決意を与えてくれた一冊。
紙の本
禅の教えに精通した住職、枡野俊明氏が教えてくれる怒りを抑えシンプルに生きる方法の書です!
2020/06/15 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、曹洞宗徳雄山建功寺住職である傍ら作庭家や作家として活躍されている枡野俊明氏によるベストセラー書の文庫版です。同書の中で著者は、「イライラ、ムカムカといった怒りを手放せば、あなたは変わり始めます。怒りに振り回されず、穏やかな心で過ごしましょう。そうすると、自分本来の力を発揮できるようになるのです」と嘲主張されています。怒りを抑え、幸せに生きるためのシンプルな習慣を丁寧に教示してくれる一冊です。同書の構成は、「第1章 怒らないことは、なぜ難しいのか?」、「第2章 怒らない人になる禅の習慣43」、「第3章 ケーススタディ 怒りを消し去る禅の作法」、「第4章 人生が変わる怒らない生き方」となっています。
投稿元:
レビューを見る
怒りが収まらない時に読み返したい。
考えたくないのに、頭から離れないことがないよう考え方を改めたいです。
投稿元:
レビューを見る
怒りを流す方法、生まない方法を禅の考えをベースに教えてくれる。
この本から学んだ、
・今、この一瞬を大切に生きる。
・目の前ことをただひたすらにやらやる。
・人は人、私は私。
という考えを特に心に留め、悠々と生きていきたい。
投稿元:
レビューを見る
枡野さんの書籍はどれも本当に読みやすく、自分の日常にマッチすることが、必ずあって、スッと体に染み渡ります。定期的に読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
私は「いま」を生きれているのか?
悩みごとを考えている時は心が「今」ではなく、
「過去」か「未来」に飛んでしまっている。
人は「今」を生きることしかできない。
「今」という「点」をただひたすら打ち続けていく。
それがのちに、
「人生」という道になる。
「今を生きる」という考え方は、私の心がふわふわしているのを「今」に戻してくれる。
「…とは言っても、今を一生懸命生きるしかないか」と思わせてくれる。
そして、自分の日頃の行い、つまり所作をもう一度見直そうと思った。
一言で「丁寧に生きる」と言っても、
それをできているのかと自分に問うと、苦笑いしてしまう(笑)
一つ一つの行動を丁寧に、
人に対しても、物に対しても、丁寧に、
そういう心構えでいると結果的に自分の自信にも繋がるんだろうなと思った。
日々行っている当たり前の行動にも、
心をこめる。
いい食材だから張り切って調理するわけでもなく、
高価なものだから丁寧に扱うのでもなく、
全てのことを丁寧に、全てのものに敬意を払っていきたい。
「心をこめる」どんな時も。
意識しなければ過ぎ去っていってしまうような日常。
そこにも意識を向けることができるかできないかで、
心の豊かさは変わってくる。
「雑な自分」で生きていると、どこかで感覚が鈍っていき、幸せに生きることから離れてしまうなと思った。
「丁寧な自分」で生きていると、
行動が丁寧だと、自分を大切にしていることにも繋がる。
その心の「在り方」自体が、幸せなことなんだと思った。
幸せはなるのではなく、幸せな状態でいること。
丁寧に生きることが幸せにつながっている。
「行動」と「心」は繋がっているんだなと思った。
「怒り」への対処法も色々と学びになった。
ただ、私が思うに、「怒り」を感じた時に、
時間をかけて怒りが引いていくのを待つことも一つなのはとても納得なんだけれども、
そもそもなぜそのポイントで自分は「怒り」があるのか?
なぜそこにアンテナが立つのか?
そこを掘り下げていって、自分を見つめ直すこと、
根本的に怒りにつながる思考パターンを掘り下げていくことも方法としてはとても大切なのではないかなと思った。
もちろん、心を落ち着かせて、怒りを鎮めることができるのは素晴らしいことだ。
ただ、全ての「怒り」に対して同じようにできないこともある。
「怒り」を悪いものとして捉えるのではなく、
「そのエネルギーをどこに向けるのか?」を考えなおしたり、
「怒りを感じるポイントは自己理解のチャンス」と怒りへの捉え方を変えることも一つだなと思った。
「今を一生懸命に生きる」「所作を丁寧に」「心と向き合う」「心を磨く」
私も禅の心を少しでも取り入れて、
心穏やかに、心豊かに生きていきたいなと思った。