投稿元:
レビューを見る
長い苦しみのあと、救いはほんの一っかけらしか無いかもしれない。
でも、そのほんの小さな救いが、それまでのたくさんの苦しみを癒してくれることもあるんだよ。
森のはずれに一人ぼっちで住んでいるハリネズミ。
寂しくて、誰かが家に遊びに来てくれ無いかと、森の動物たちに招待状を書いてみた。
でも、招待状を書き上げたあと、すこし心配になってしまう。
森の動物たちは、僕のうちに来てくれるのだろうか?
きてくれて、楽しんでくれるんだろうか?
僕をいじめたりしないだろうか?
まだ、出してもいな招待状を持ったまま、ハリネズミは悩み、くよくよし、ぐずぐずして毎日過ごす。
そして、もう冬になろうというその日....
大人のための童話です、多分。
出しもしない招待状を抱えたまま、返事のことやその後のことを気に病んで、鬱々と日々を過ごす。
この物語から、大人は何を得ることができるんだろう?
一歩踏み出してみたらと背中を押されるんだろうか?
それとも...
投稿元:
レビューを見る
「友達が欲しい」のでなはく、「友達らしい相手はいても、誘えない」という心理はどこか現代的。私は大共感でした。
親密な触れ合いへのあこがれと、それを行動に移すことの間に横たわる大きなギャップ。「現実」がもつ生々しい手触り、無限のリスクを考えなくて済むならどんなに楽しいだろう。自分にハリがあるとわかっているのならなおさら。
最後は出来過ぎかもしれないけれど、しみじみとしていて好きです。結局手紙出してみんなきてくれてよかったね、みたいな結末でなくてホッとしたー。
投稿元:
レビューを見る
うーん、期待したほどではなかったけど、ハリネズミの妄想は満喫したかな。どうしたかったのかな、とは思いましたね。
投稿元:
レビューを見る
大人のための童話だけあって、難しいことをさらりとわかりやすく描かれていた。
自分の容姿に自信のないハリネズミが動物たちを招こうと手紙を書くが、あれこれ妄想をして出さずに引き出しへしまう。
自信のなさは自分に通ずる部分もありおやっと思ったが、ネガティブキャンペーンの応酬に疲弊しつつ読み進めていくとその妄想ちょっとたのしいかも?、と思うようになっていった。
最後の最後に素敵な出来事が、ハリネズミに起こり、こちらまでもがほっとし、心安らぐ一冊だった。
なかでもカタツムリとカメの名コンビぶりが一番気に入った。
投稿元:
レビューを見る
臆病なのにプライドは高い、ネガティヴな想像にとらわれてなかなか行動に踏み切れない、そんな気持ちをハリネズミがひたすら吐露していますが、森の動物達の個性豊かなリアクション(それもまたハリネズミの想像世界の中でのリアクションなのですが)にくすりとしながら、ああ人間世界でも日々こんな悩みの繰り返しだな、と思います。著書はオランダの医師で動物を主人公とした本を50冊以上刊行しているそうです。翻訳されている作品は少ないですが、機会があればまた他の作品を読んでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
ああでもないこうでもない
ひたすら悪いほうにグダグダと考える
ハリネズミ
そんな彼が、私の配偶者だったら
私の子どもだったらと考えて読むと
「いいかげんにしろ!」と
怒鳴りたくなる。
でも、ハリネズミや訪ねてくるかもしれない動物たちに
自分自身を重ねて読むと
このグダグダ感が心地よいから不思議。
装丁とイラストのおかげで
多くの人がこの本を手に取るだろうと思います。
投稿元:
レビューを見る
コンプレックスが強く優柔不断なハリネズミのお話。
寓話なのかと思えばそうでもなく、ただただ妄想しているあまりすっきり感のない話でした。
投稿元:
レビューを見る
「親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。」
自分のハリが大嫌いで、周囲との付き合いが苦手なハリネズミ。ある日森のどうぶつたちを家に招待しようと手紙を書きますが、出す勇気がありません。カメがきたら…クマがきたら…フクロウがきたら…と妄想を膨らませると最後は大体アンハッピー。結局、手紙を出すという一歩が踏み出せないまま。
ハリネズミの妄想は傍から見れば笑っちゃうほどヒドイものばかりです。代わる代わるやってくるどうぶつたちは、ハリネズミの家を、なかも、そとも、ハリネズミ自身さえも(!)はちゃめちゃにしてしまいます。そしてハリネズミは思うのです――「誰も訪ねてきませんように」。
変わりたい、でも変われない。だから続く、孤独と不安。臆病で繊細で、人一倍周囲のことを考える心優しいハリネズミに舞い込む思わぬラストに心が温かくなります。
等身大のあなたで良いんだよ、という温かな視点。
投稿元:
レビューを見る
友達を家に呼ぶのに臆病になっているハリネズミの不安や、心配が良く伝わってくる。しかし、前半はその心配ばかりで
読むのに疲れてしまった。早く、決断して、こないならしょうがないし、次の行動に移せばいいのにと思ってしまうのは
毎日あくせくしているからなのか。
でもとっても繊細だから、相手のことを思うから、悩んだり、不安になったりするのはしょうがない。とても優しいのだと思う。
最後に手紙を出さなくてもリスが遊びに来て、自然に会話できて、ホッとした。
でもここまで長くしなくても、読み手には、ハリネズミのことは伝わると思うのだけど。
投稿元:
レビューを見る
他のどうぶつ達に訪問されたりしたいけど、色々妄想した結果、訪問はいいやってなる話
何か哲学的な表現みたいなのがあって、?ってなることがちょっとあった。とりあえずハリネズミは友達が欲しいけど、卑屈な性格なせいか、無理だと自己完結してしまう
でも最後は素敵だった!
あとカメさん良いやつや!
投稿元:
レビューを見る
朝日新聞「売れてる本」で紹介されていたので。
自信がなくて心配性。
・・・あたしの話なのかっちゅーくらい。
恥ずかしくもあり、「ま、拾う神もあるかも」と楽天的にもなれたかな。
起こり得るであろうあれやこれやをぐるぐるぐるぐると心配しまくり行動できないあたしは夫からすると「滑稽」らしい。
確かに作中のへんてこりんな妄想を読んで「アホか」と呆れる事が何度もあった。
夫の気持が少しわかったよ。
でも表紙のハリネズミの絵を見ると「せやなぁ。心配しちゃうよなぁ。」と孫を可愛がるおじいちゃんの気持になっちゃう。
表紙と挿絵は祖敷大輔さんというお人が描かれたとの事なのだが、あまりの可愛さに何度も何度も表紙を見ちゃう。
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞翻訳小説部門1位ということで、なんかどこかで見かけたんだろう。ちょっとしたコメントが面白そうと思ったのかな。期待して読んだ・・・が、ネガティブすぎて、いや、私もネガティブですけどね、わかるんですけどもね、繰り返しグダグダグダグダで飽きてきた。
哲学的な話というのか。あまり深く考えるのが苦手な私には無理でした。
途中で飛ばし読みしてしまった。
投稿元:
レビューを見る
なんだろう。
これしか読んでいないので難しい。
明るくない…。
とげとげ、の方が好きだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
繊細で心配性なハリネズミが
友だちをうちに招待したいけれど
あれこれ悩んでしまい、
行動に移せず、
ひたすら想像の中で過ごす、おはなし。
気が短い人には向かないかも。
一緒になって悩んだり考えたりすることを
楽しめる方に読んでほしい一冊。
わたしは前者。。
ただ、孤独について考えるきっかけになった。
それが収穫。
投稿元:
レビューを見る
2017/8/15読了。
申し訳ないのだけど、この作品の良さが全くわからない。
永遠に続く妄想の中の世界が細切れに何十も。
ほとんどストーリーなんて頭に入って来ず、ハリネズミの卑屈さに疲弊する。
どこがかわれて話題になったのか…