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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、銀行からファスト・ファッションの会社に引き抜かれた平取。愛人との付き合いは10年になる。ところが、妻の元に怪しげな女が現れ…自社ビルを構えるほどの企業の重役が、こんなに軽いキャラとは。ストーリーも、桐野氏の一連の作品の中では、あまりに軽い。まあ、大人の御伽噺、もしくはサラリーマンの「夢の中の話」と割り切って読めば、そこそこ楽しめる。
紙の本
なんか男であることが寂しく思える。
2016/12/23 19:19
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻、愛人、妹のいいように転がされている主人公薄井。
元一流銀行マン。
今は出向先の取締役。
出向先で出世をもくろみ、女にだらしなく、自分勝手な行き当たりばったりの59歳。
読むのが辛くなる程いい加減な薄井。
読むのは嫌だけどゴシップ見たさに週刊誌をちょい読みする気分で一気読み。
面白かったけど、なんか寂しく、悲しい読後感。
こんなに哀れで滑稽な男を描かれると、男として悲しくなります。
なんだかなあー。
紙の本
登場人物はみな欠陥人間だった。
2016/09/28 16:09
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
桐野氏は好きな作家だけに本作の自分勝手な人間が織りなす人間模様には、がっかりしたし、期待が裏切られた。
特に主人公の薄井のあの小心で自分にいいようにしか考えない人間は、一体なんの象徴なのかと考えてしまう。
薄井の母親の遺産をめぐる争いでも親も兄弟も子までもが醜い様相を呈している。まったく日本的謙譲の精神はどこへ行ったのか。
作者は、これはなんかの比喩と警告なんだと自分を無理無理納得させて読み終えた。
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薄井ってどんだけ自惚れてんねん
3万円ってドケチ丼
男って何歳までやるん?未知の世界だーーーーー
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メディアリクエスト
薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、ファストファッション製造小売業に出向、プチ・エリート生活を謳歌している。都内の実家に二世帯住宅を建築予定で、十年来の愛人・美優樹との関係も良好。一方、最近は会長秘書の朝川真奈のことが気になる。
というあらすじを読んだ。
愛人、他によそ見してる女、いろいろ出てきて、ここに落とし穴が?、と思ってたら…
長峰いう女性占い師が出てくる。話をどんどんひっかきまわすおばさん。
薄井の最後はTOBにより、失職。
桐野夏生っぽくないけど、面白かった。
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サラリーマン小説の殆どは(実生活の刺激に比べて)お粗末で、読む気が起きない。ただ、桐野夏生の新作の帯に「薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。近く都内に二世帯住宅を建築予定で、十年来の愛人・美優樹との関係も良好。一方、最近は会長秘書の朝川真奈のことが気になって仕方がない」とあればもう、即買い&一気読みするしかない。
結果的には期待の斜め上を行く展開。占い師ひとりのキャラだけでここまで空気を変えるとは。凄い作家です。各々の薄っぺらい「自己都合」と「希望的観測」を積み重ねていくことで物事があさっての方向にズレていくサマがとても好き。
そして読み終わった後、すぐさま桐野夏生の未読の作品をいくつか買い込んだことは言うまでもない。
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ちょっとずるくて自分に正直な女性たち。
ころころ目の前で変わる状況に右往左往する見境いのない男。
つくづく、男はアホやなぁ。と思う・・・
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とにかく人生いきあたりばったりで、自分の欲望に(だけ)忠実な薄井オジサンにイラっとするという楽しみがある本。
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一気読み!面白かった!面白かったけど~~・・・w
このラストはちょっとな~~・・・なくない?w
あと、夢見の占い師?当たり過ぎじゃん?wwコワいわ!w
あ、それと、こんなに女にだらしのない幹部ばっかの会社ヤダし!www
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桐野ワールド120パーセント。この何とも言えない暗さがたまりません。
あと一歩の努力・幸運で登りつめられる成功を前に、立ちはだかる運命。
あと、、、女性が書いたとは思えない文章であり、ストーリーでした。・・・星、五つ。
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定年間近な一人の軽薄な男のお話。悪足掻きをすればするほど堕ちてくアホな男は愛しいと言えばそうかも。人間の負の心理描写が上手くて共感してしまう。そして女のほうが一枚上手だと改めて。ある意味コメディでもありホラーでもあるエンタメ。面白かった。
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うちの父もこういう感じなのかなーとなんとなく重なって、楽しめ?た。
愛人に送るあまあまメールとか、
家族と妻がいてこその愛人、とかとかとかw
父はここまでひどくありませんがw
長峰さんの夢のお告げ気になるー
最後とても中途半端、しりきれとんぼで終わってしまったのが残念。
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なぜか続きを読みたくなって一気に読んでしまう。
だが、読んだ後は自分が主人公のような情けない男になったような気がしてしまって、気持ちよくは無い。
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桐野さんと言えば、女心の奥のドロドロした重い汚い部分を描くイメージなのに、今回は珍しく男心。
甘い。もう甘い甘い。そういう意味で、愛おしい人、なのか?
読んでる途中、何度も桐野さんの本だというのを忘れたわ。
こんな行き当たりばったりな爺さんなんていらんわ!と何度もつっこみました。
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薄井は役員である以外はどこにでもいそうな優柔不断な中年男。
薄井と占い師と妻と愛人と妹と会社。
兎狸蛙猫犬猿魚の順に物語が展開していく。
どうしようもない中年男の話。