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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/01/post-8120.html
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富籤が大当たりの話。でも、なぜか当たりくじが余分にあって困ったことになる。
仁吉と佐助が初めて若旦那に会ったころ、5歳の若旦那は他の子供を助けようとして人攫いに攫われる。妖たち、大活躍。
幼馴染の、栄吉の饅頭はやっぱり強烈な不味さ。辛味せんべいは評判になる程おいしいのに、あんこはやっぱり最後まで苦手で強烈な味。妖が揃って倒れて動けなくなってる。
松之助兄の出てくる話をもう一度読みたくなった。
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「あたり」には、良い意味も悪い意味もある、という日本語の奥深さが面白い。こんな時にも、日本語ネイティブでよかったなとつくづく思う。
「おおあたり」栄吉さんの破談は本人は辛いかもだけど、許嫁は急に決まった印象があったので、結末に納得。栄吉さんの辛あられは上出来とはさすが。老舗和菓子屋で小豆の餡を大釜で作っていた弟いわく、あんこは、豆の具合とその日の天気(気温や湿度)で煮るタイミングや火加減、水の量などを微妙に調整しなければならず、美味しく作るのはとても難しいとのこと。江戸時代はガスもなく、それこそ火加減の調整が難しかったろうから、栄吉の修行はまだまだ続くのだろう。
「はてはて」金次の、ちょっと人慣れしたところも、帰る場所がある、という結末にも心温まった。でも富くじが当たって面倒が増えるなんて、やっぱり貧乏神なのかな。
「あいしょう」タイトルが印象的。仁吉と佐助が若だんなを初めてみることになった物語も面白かった。見た目10歳の小僧、可愛いんだろうな。
おぎん様に似て若だんなも器量良し、というくだり。やはり脳内配役のラウールで正解、と一人得心。
「暁を覚えず」若だんなの船のおもてなし、仁吉さんの薬のくだりにじーんとする。そして、藤兵衛や松之助の可愛いヤキモチ。おたえの的外れな反応は、やっぱり妖の血を引くからかと思うけど、だとしたら、妖の兄や達に育てられた若だんなは、なんであんなに真っ当なのかしら。
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<目次>
略
<内容>
富くじの話、仁吉と佐助が若だんなのところに宛がわれた理由、栄吉の饅頭に妖が当たってしまう話など、「あたり」の話が盛り込まれる。はんなりとはしていないが、それとなく推理の要素もちゃんと入っている。