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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベーシックインカムという考え方に目を開かせた書籍である。新書という制限の中で優れた議論が展開されている。AIは大量の失業を生む(というのが少数意見だというのは驚きだ)。そうであれば生活保護しかない。それをBIという形で省力化するというのは(著者のアイデアではないけれど)すばらしい。しかし日本ではうまくいかないだろうなということもよくわかる。福祉にぶる下がってうまい汁をすっている有象無象が多すぎて,それらが大反対運動をするからだ。たとえば厚生労働省の官僚,地方公務員組合,山のようにある怪しいNPOやNGOだ。そういった補助金に群がる人々を排除することは困難だ。可能性としては,国債が暴落して国家破産にでもならなければ無理だろう。そうはならないだろうから,これからも失われた何十年かが続きそうだ…(合掌)。
最後まで読むことをお勧めします
2018/12/02 01:48
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投稿者:マグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
結論として、人工知能により人間がたどり着く未来は、悲観的なものではないというのが著者の主張のようです。
人工知能についての本では、いたずらに不安をあおるものや、シンギュラリティを完全に否定するものなどありますが、本書はどちらでもないと思います。
ベーシックインカムの導入が不可欠だというのが後半の内容になっていますが、説得力があり、納得できました。
それほど難解ではないので、素人の私でも楽しく読めました。
最後の終わりに、は理解不能です。それ以外は面白いです。私は現在2回読みましたが、人工知能に興味があるなら何度読んでも勉強になるでしょう。
3回目を読んだので追記します。本書における人工知能は人間を代替する部分が多いものとして書かれてるので、人工知能は意味を理解できないということについて書かれた本も読んで、色んな視点を持つべきだと思います。
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投稿者:セイヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間ではAIの発展により色々な意見がありますが、この書物では今後の予想と対処法が紹介されていいます。内容がわかりやすく読みやすいのでおススメです
人間はどうすればいいのか
2017/08/20 20:45
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投稿者:スーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤井四段の登場でAIが身近なものになった。今は人間がAIを使って便利だとお気軽に言っていられるが、将来人間を必要とする仕事が本当になくなるとしたら大変だ。そのようなことにならないことを祈る。
具体的数値とAIの知識
2018/05/05 10:38
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「隷従の道」の前に出版された日本人著者によるベーシックインカムに関する手軽に読める書籍です。
著者の大まかなものでありますがベーシックインカム導入時の具体的な損失経済計算と導入案について述べられており、それなりには論拠を持っている案です。
しかし、人工知能(AI)の考察とベーシックインカム自体のエビデンス不足があり、あくまで参考程度にしかすぎない論理である。
短所はあるものの、簡単にすらすらと読めるので、「隷従への道」が難しいと思われる方には、こちらの書籍をまず手に取ってみたらいいと思われます。
中身を見てから買いたかった。
2016/10/20 23:53
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投稿者:だばし - この投稿者のレビュー一覧を見る
このような未来予測系のタイトルは妄想が書かれていることが多いという印象をもっていたが、親書なので購入した。根拠に乏しい説が展開されている印象だった。慎重に中身を判断すべきだった。
経済の未来というよりも・・・・・・
2017/06/11 20:27
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投稿者:パナマ帽 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベーシックインカム(BI)の必要性を説きたいのだろうけれども、色んな条件が「今のままで仕事がAIに代替された」ならという感じで・・・・・・。
仕事が代替された上に、BIが仮に導入されたとしても、ここで説かれているような社会にはならない気がするなあ。
産業革命以来の大転換が、2030年に起きるのか?!
2017/12/13 15:06
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投稿者:みなみ しょうじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今のペースでAIが進化していくと、どうなるのか。「人工知能と経済の未来」は、経済学者が社会への影響を論じたもの。氏の予想では、2030年頃から、AIの進展で社会が大きく変わると予想する。なぜなら、その頃に「汎用人工知能」の開発の目処が立つからだ。汎用というのは、人間のように様々な知的作業をこなすことのできる人工知能である。
話題のポナンザなどは、将棋だけに特化した人工知能で「特化型人工知能」。
だが、人間と同じような振る舞いをする汎用人工知能が実現して普及すると、あらゆる人間の労働が汎用人工知能を搭載したロボットなどに代替されていき、経済構造は劇的に変化する。多くの労働が機械に奪われる技術的失業が起きる可能性がある。著者は2030年ごろを特化型AIから汎用AIへの分岐点ととらえ、アメリカのケネス・ポラメンツ氏が第一次産業革命をそう評した「大分岐」になぞらえて「第二の大分岐」になるのではと予想する。
そして汎用型AIが進展し、純粋機械化経済になっても奪われない仕事とは、 クリエイティブ系(Creativity:創造性)、マネージメント系(Management:経営・管理)、ホスピタリティ系(Hospitality:もてなし)のCMH。生き残るにはCMHの仕事につくことだそうだ。
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【AIにはBIで対抗すべし! 新時代の経済とは?】二〇三〇年、人工知能は人間並みの能力を獲得する? AI技術と資本主義の未来を緻密に分析し、失業者たちを救う社会保障を提言する
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ちょろっと知り合いの井上先生の新書。
2030年に仮に汎用人工知能が実際に出てきたとしての労働のあり方はどうなるかを推察し、最後に提言している書籍。著者は一環してベーシックインカムを推奨している。確かにそれが実現すればユートピアではあるものの、結構多くの血が流れるなとも思うし、難しいのではと。
<メモ>
・1956年、計算機科学者がアメリカのダートマス大学で開いた会議「ダートマス会議」の提案書で「人工知能」という用語が初めて使われた。
・オックスフォード大学のカールフレイとマイケルオズボーンは「雇用の未来」という論文の中で、クリエイティビティ(創造性)、ソーシャルインテリジェンス(社会的知性)、コグニション&マニピュレーション(認識と操作)の3つがオートメーション化されにくいと発表した。
・シンギュラリティを技術的特異点という意味で初めて使ったのはアメリカの数学者のノイマンである。
・カーツワイルはあと15年生きれば毎年1歳寿命が伸びると信じている。
・人間の脳内には約1000億個のニューロンがあり、ニューロン同士は100兆個のシナプスによって接続されている。
・人間は視覚情報などに結びついていない「自由」「権利」「所有」「市場」などの抽象概念を使いこなすことができるがAIには・・・
・イノベーション活性化のためのGPT(General Purpose Technology 汎用目的技術)。
・ディフュージョン(拡散、普及)テクノロジーの広がりなどに使われる。
・ジーンズの価格は下がるがサービス業の価格は下がらない
・2011年のドイツのインダストリー4.0。スマートファクトリー、考える工場。機械同士が会話して学習する。
・汎用人工知能を握った国が次のヘゲモニー国家になりうる。まあそうだろう。17世紀オランダ、19世紀イギリス、20世紀アメリカ、21世紀どこ?
・汎用ロボット、ルンバ作った人の「バクスター」
・「マルサスの罠」技術進歩で食べる量が増大しても人口が増えるから一人あたりの食い扶持増えない。
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もう10年もするとどうせリタイアするからなあ。前倒しで雇用崩壊してくれないかしら。なんでもロボットがやってくれる世界が来るとは思っていなかったけれど、ちょっと期待してはいた。それがどうやらあと2~30年ほどでやって来そうな気配がある。私たちがやって来た仕事のほとんどをキカイ(AI)がやってくれる。そうすると我々は失業する。そうなったとき、どうやって生きていけばよいのか。そこに登場するのがベーシックインカム(BI)。生活保護とは違うという。すべての人に(子どもから大人・老人まで)月額7万円なら7万円が支給される。財源は増税だという。たくさんもうけている人にはたくさん税金を納めてもらって、均等に配分する。審査など必要としないので、事務処理がずいぶん削減できる。マイナンバーと銀行口座を紐付けすればすぐにできそうな施策だ。そんなことすると、皆働かなくなって税金を納める人間がいなくなるのではないか。けれど、まず働く必要がなくなるのだ。そして、1割くらいのそれでもお金儲けをしたい人たちが大量に儲けて税金を払う。この社会の格差が最大限にまで広がってしまうのか。そのとき、テロはなくなっているのか。私の読み方が甘いのかも知れないが、結構本書を読んでいると楽観的に感じてしまう。「手段より目的を高く評価し、効用よりも善を選ぶ。物事のなかに直接のよろこびを見出すことのできる人、汗して働くことも紡ぐこともしない野の百合のような人」ケインズの言うこういう人に私もなりたい。
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第1、2章では人工知能(AI)のテクノロジーが現状どのようになっているのかを解説し、第3章でAIが雇用を奪うのかどうか、そして第4章では「第4次産業革命」が第2の「大分岐」をもたらす可能性、純粋機械化経済における雇用の未来について、そして第5章でベーシックインカムの導入によるユートピアについて展望している。
全体に平易な理論で明快に論じられており、説得力がある本になっている。帯の惹句には「人工知能に仕事を奪われ職に就けるのはたった1割!?」とセンセーショナルな文句が踊るが、もし本当に純粋機械化経済が人間の仕事を肩代わりしてくれて、めちゃくちゃ生産力が上がって、我々はベーシックインカムで悠々自適に暮らせるのならば、本書が言うようにそれは「希少性の経済学」が没落し、「過剰性の経済学」(バタイユのいうような)が支配的なバラ色の未来が開けるということになる。
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いま一番気になっていることズバリの本だったので早速読んでみた。
汎用AIの出現によって、2035年頃の就労人口は全人口の1割ぐらいになるだろうという内容。
まぁ、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。
しかし、遅かれ早かれそういう社会が来るのは間違いないように思う。
なぜなら人間社会には国際間や企業間の競争原理が常に働いているから。
AIによる社会構造の変化は、産業革命以上の変化になるのではないかと思う。狩猟採集社会から定住社会になり階層や国家や誕生した農業革命以来の大変化へと続いていく序章なのではないか。SFのように聞こえるかもしれないが、ディープラーニング技術の出現は今までの「人工知能」と呼ばれていたものとはまったく違う新しい可能性がそこには潜んでいるように思う。AIが人間を超え、AIがAIを作る社会が出現したときにどういう世の中になるのか、そこまではまだ想像できない。 しかし当面、汎用AIにより多くの職業が不要になる時代に人々はどうやって食べていけばいいのか?という一つのシナリオ(ベーシックインカム制度)が提示されている。それも一つの可能性だろうし、順調にいけばそれしかないのではないかと現時点では思う。けれど、まだまだ予期できない事象により未来が変わるような気も捨てきれない。例えばAIを使った第三国によるテロや戦争。10億人近い人口を抱える超大国で発生するだろう超大量の失業者による飢餓や反乱や制御不能の状態。人智を超えたAIがコンピュータウィルスや人間には読み解けない暗号を作ったらどうなるのか、AI同士のイデオロギーの対立などは発生しないのだろうか、などなど・・・。まだまだ気になることは多い。
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<目次>
はじめに
第1章 人類vs機械
第2章 人工知能はどのように進化するか?
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業
第4章 第二の大分岐~第四次産業革命後の経済
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?
おわりに
<内容>
著書は経済学者だが、人工知能と経済学の関係を研究している。著者の描く未来ははっきり言ってかなり楽天的な未来である。いわゆる「労働」はほんのわずかな分野を除いて、機械(AIを含む)がおこない、そこから商品が生み出されるわけだから、その「労働」をしているところが法人税や所得税などを払い、「人間」の大多数は「年金」によって生活をする、というものだ。本のタイトルから、AIの進化によりどんな業種が仕事がなくなるか、具体的な話が読みたかったが、それはほとんどなく(ホワイトカラーが最初に仕事を奪われるが、その後会計士やウェートレスなどもなくなるという。残るのは、クリエーティブ系・マネージメント系・ホスピタリティ系)、2030年には第四次産業革命が起こり、2045年には純粋機械経済になるという。
その中で人間の生きるためには、ベーシックインカム(国民に一律最低限の生活費を支給すること。世帯ではなく、個人が対象)を取り入れるべき、との提案である。
なんか、日本だけが最後までこうした変革に取り残される気がするな…。
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人口知能の発達と、それに伴う日本経済の変化について記述した一冊。
AIやそれを搭載したロボットが発達すれば、単純労働者の失業が増え、ベーシックインカム(BI)が必須になると書いた著者の論説には説得力があった。