紙の本
改新って英語でリフォームなんだあ。
2017/09/26 20:17
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでみて、ヤンダコリャ。
冒頭の一作目は、ちょいと惚けた中坊三人組の切ないとは言えないような、美少女佐伯さんに連続してコクって撃沈されるオハナシ。
そして、読んでいて大混乱のランボー怒りの改新。ロケットランチャーやマシンガンがあるのに、槍や剣?どーゆー国際関係?
しかし圧倒的攻撃の前には全てはひれ伏す。
素敵な騙りのナラビアンナイト。
自伝的な最終の短篇、語りか騙りか判断がつかない解説。
エンターテイメントです。
紙の本
奈良が凄いコトに。
2016/10/23 09:51
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古都・奈良ならあっても不思議でないと思っちゃう(他県人の勝手なイメージ)
バカな中坊男子三人がクラスメイトの女子に告白し玉砕していく話。
「アラビアンライト」を奈良風に語ってみるお話し。
そして、表題作『ランボー怒りの改新』。
読み始めは「・・・無いわぁ」とか思ってたけど、読み進めるとちょっと楽しくなってきました。
脳内では筋肉隆々のスタローンが乱射激走してました。
中大兄と鎌足の出会いとか、ちゃんと史実に則ってたりして細かい所に神経が行き届いてます。
『満月と近鉄』は自叙伝的でありながら、絶対に自叙伝ではないな、と思わせる上手い演出。
仁木英之さんの解説?あとがき?も小説っぽい。一つの作品として楽しめます。
紙の本
意外に・・・
2018/09/30 12:58
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投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからしてすごい。
お笑い短編集なのだと思い込んで購入しました。
実際はいろいろなテイストの作品が収録されており、
目当てにしていた表題作よりも、
意外に幻想的な話の方が良かったです。
生駒山に目をつけられたのは、
素敵センスだと思います。
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「佐伯さんと男子たち1993」と「ナラビアン・ナイト」が好き。
奈良を舞台にした話ばかりで、奈良に住んでいる方は楽しめると思う。
「満月と近鉄」からそのまま受け取れば、あの方の友人ということになるのだろうか。
ただ、全く嘘偽りなし、ということはないだろうから、わからないけれど。
次回作がもし出るとしたら、今後なにかしらあるのかもしれない。
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森見登美彦氏絶賛だったので読んでみたかった。たしかに近い作風。ランボーと大化改新が融合して違和感ないのがすごい。でも私は他の短編の方が好き。ナラビアン・ナイト楽しい。自伝的な“満月と近鉄”
経歴は知らなかったので、ビックリ。
次作出されると良いな。
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表題が,もう,すごい.
受験勉強で煮詰まった頭で友達と問題を出し合ってたら,くだらない話に発展して,最終的にこんな話になりました.
て感じ.
つまり,ハチャメチャでおもろい.
でも個人的には,最後の話が一番好きかも.
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栞ひもが驚くほど安っぽい。ケチをつけるとしたらそこだけです。タイトルと表紙絵を見てこれ絶対面白いやつだ!と飛びついたけど期待以上でした。いやー表題作も他3編も面白かった。ナラビアンナイトの語り部も佐伯さん(化)なのかしら。
長脛くんは夜は短いひと?それとも本人?とか色々気になるようなこのままウヤムヤにしてほしいような...。奈良や京都に対する「こんなことが起こりそう(起こってほしい)」という期待や願望にスコンとはまる作品でした。他の作品も読みたいので編集さんにはがんばっていただきたい。その際できれば栞ひもは無地か柔らかい素材かなくす方向でお願いします。
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現実と妄想の入り混じった、不思議な奈良で巻き起こる奇想天外な物語。私としては最初と最後の2編が特に好きかな。でも期待していたほど奇想天外ではなかった。あの、ちょっと地味で落ち着いた渋い奈良で、もっと破天荒でもっとはちゃめちゃな物語が展開されたら面白いのに。万城目学の鹿男等も読んでいるので、少し期待外れだった。
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時間が謎めいた流れ方をしているように感じられた。
一時間が丸一日のように感じられることもあれば、気がつけば夕暮れが迫っていることもあった。
小説の時間と現実の時間があちこちで入り乱れ、ときに融合していたからであろう。小説の中で、私は中学生の頃に戻って奈良公園をうろついていたり、飛鳥時代の大化の改新に居合わせたり、あるいは鬼と魔法が支配するアラビア風の奈良の世界で冒険を味わった。小説ではあらゆることが可能であった。
あの夏ほど書くのが楽しかった日々はない。
十八歳の夏は窓の外を静かに通り過ぎていった。
(佐伯さんと男子たち1993/ランボー怒りの改新/ナラビアン・ナイト/満月と近鉄/)
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私の奈良を、返してください!
さすがにこれはいかがなものか!
しかし、悔しいが傑作と認めざるを得ない
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森見さんの怒濤のリツイートで気になっていたのを読了。
不思議な空気感で面白かった。
表題作も好きだけど、「ナラビアン・ナイト」「満月と近鉄」が好き。
「近鉄に乗ればどこへでも行ける。伊勢でも京都でも、満月でも」というセリフが最高。
仁木英之さんのあとがきも一つの物語として読めます(ちょっとわざとらしすぎますが。笑)
「あの作家なのか?夜は短いのか?」とか。
長脛くんもまた登場して欲しいです。
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普段は気になる本があっても文庫本出るまで待つ派なんだけど、SFマガジンに載ってて気になりすぎてソフトカバー買ってしまった「ランボー怒りの改心」読了。
これは完全に夜は短いあの人ですよね…
地名や通りの名前・建物等を細かく描写することで、臨場感というか、分かる人には「あるある」と思わせる書き方も似てるし…と思いながら4編読み終わり、あとがき読んで「ああ、やっぱり」思わざるを得ない。
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近鉄奈良線沿線に住む中2男子の妄想を小説にまとめると、こうなります、といった感じで振られた『枕』 ”佐伯さんと男子たち1993”は、題名になっている”ランボー怒りの改新”で妄想は頂点に至る。少し落ち着いた不思議な『噺』 ”ナラビアンナイト”に進み、韻を踏ませた『下げ』 ”満月と近鉄”でご機嫌をうかがいます。
ご当地落語のような1冊で、大和西大寺で小学生時代を過ごした私は、大いに楽しませてもらいました。いや、どこに住んでいても楽しめます。
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『佐伯さんと男子たち1993』は男子中学生3人の"らしさ"に溢れた笑いの絶えない短編。水泳パンツのくだりに血が通い過ぎててこれ実体験ですか?って訊きたい。
『ランボー怒りの改新』『ナラビアン・ナイト 奈良漬け商人と鬼との物語』は特殊設定奈良の面白さにやられた。
『満月と近鉄』は前野弘道の小説作りと恋の顛末のリアリティバランスに魅せられ、自分も奈良に行って佐伯さんに会ってみたくなる、そんな短編集でした。仁木先生の解説も一花添えてて素敵。
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謎の美(少)女、佐伯さんを中心とした
奈良を舞台に繰り広げられるファンタジーっぽい4編。
甘樫丘は知っているがランボーを見ておらず、
奈良漬と南都銀行は知っているが千夜一夜物語を読んでいない自分としてはおそらく面白みが半減。
4作目がタイトルと同名の作品が作中で完成する
入れ子構造のお話だったので、
恩田陸の「三月は深き紅の淵を」を思い出した。
森見登美彦の作品より
登場人物が屑ではなく、
良くも悪くもマイルドな感じがする。
前野ひろみちの正体は、
森見登美彦本人の可能性8割、
森見登美彦の中高時代の友人の可能性2割と予想。