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マナブの父親は、ダメな人間だ。ダメなポイントがずれている。ダメな父親のせいで、マナブの世界が壊れるのが怖くてなかなか読み進めない。
やっと読み終わった。
マナブが、強く生きていってくれる事を願うばかりです。
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少年の成長譚×弱小球団の躍進
地方発祥のプロ球団で、(ヨワくても)現在まで地元に長く愛され、地域の人々に育てられ、となると、やっぱ現在ではカープしかないのだな。
昔だと、西鉄とか、南海とか、阪急とか、大洋とかかな?
あと、ロッテ(オリオンズ)とか。
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カープが優勝した年の広島の中学生の話。
今年はカープが強かった。
ちょうどいい年に文庫化されましたね。
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1975年、弱小球団広島東洋カープが悲願の初優勝に向かって奇跡を起こすとき、東京からの転校生・マナブにも熱い友情が芽生える。広島の街が最も熱くなった一年を描く長編小説。
世界で初めて原爆が落とされた街には、世界で最も地元民に愛される球団がある。たくさんあるエピソードの源にすべて愛がある。少年たちの心に刻まれる友情と優勝の歓喜は永遠だ。ヤスが北別府にかけた声援には涙が止まらない。
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カープ優勝当時の時代背景をもとにカープと広島について書かれた物語。
東京から引っ越してきた「よそもん」のマナブくんが広島県民の拠り所ともいえるカープを、そしてかつて原爆の落とされた広島という土地と人間性を理解していく。
そこには様々な物語があり、マナブ君の家庭事情、友達の事情、少し謎めいた少女の事情など多くの出来事が描かれている。
子供の事情もあれば大人の事情もある。
マナブ君にとっても周りの人にとってもきっと忘れられない、青春の1ぺージがそこにはあったのだろうと思える。
すごく個人的な感想になるが広島の人情味溢れるところはすごく好きである。
今年もカープは強く、ファンの一人としてはこのままの勢いで行って欲しいところ。
今は横浜在住の身としてはベイスターズも優勝したら広島みたいに盛り上がるのだろうかと少し思ったりもしている。
追記
再読しました。
今年もカープはセリーグを首位で突き進み、38年ぶりの連覇は目前です。
明日、敬老の日に2位阪神を倒して優勝を決めるというドラマティックな展開があるかもしれません。
私は何故か会社関係の講習会に出席予定ですけど。
完全に私事ですが、この土日は昨年亡くなった秋田の祖母の家に行って遺品の整理をしてました。
1960年の東京オリンピック時に建てられた家も取り壊しが決定したようで感慨に耽っていたところです。
時間の流れだけは止められなくて気づけば何かを残さなければならない大人になってしまっているわけですが、今を大事に大事にしようと思いました。
もうひとつ、これも完全に私事ですが、3月にカープのオープン戦を、意中だった広島出身の方と観に行く機会がありました。
想いを伝えると、「カープのこと嫌いにならんでな」と言われたのですが、カープも広島もたぶんずっと好きなままだと思います。
そのセリフの言い方が作中の真理子の「広島のこと忘れんといてな」に似てたのですが、広島の女性の優しさというか人情味というかを私も肌で感じることができました。
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文庫版を再読。
以前読んだときは広島に転居する前だったが、転居後に読み直すと土地勘も出てくることからまた違った味わいになった。
また、今年のカープの盛り上がりと作品中のカープ初優勝の様子がダブるようで面白かった。
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あの頃の広島カープを知ることができたという点で貴重な読書、そんなことあったんだとなるエピソード多い。物語としてはなんてことなく面白いものではない。
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広島の人たちの気持ちも分かる。
東京のまなぶの気持ちも分かる。
この細やかな心の動きが書ける重松清はすごい。
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重松さんのお話大好きだけど、カープと興味無いしなぁ、、、と避けていた本。カープのお話というより、広島の原爆後のお話だった。読んでよかったな、と思った。
いつも父親の仕事がうまくいかず、転校ばかりしているマナブと、広島で野球大好きで男気溢れるヤス、ヤスの友達で優しくこれまた野球大好きなユキオの友情がとってもよかった。ヤスは曲がったことが大嫌いな暑くてめんどうなやつなんだけど、とにかくユキオが大人でかわいいし、ユキオというクッション材のお陰でヤスとマナブもなんやかんやで仲良くなってるしいいトリオだなぁー。
転校してもずっと仲良しでいたらいいのにな。
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ちょうどカープセリーグ優勝の前に読んでいて、何度も何度も泣いた一冊。知っている情景ばかりで、知らないはずなのに懐かしい。今から考えると41年前の話でも、私が生まれる約10年前のことだと考えると、昔から今へと続いていっている、繋がっている。創作の話だけど、本当にあった話のようで。あとがきで重松先生が書かれていたように、3人は今年の優勝をどんな気持ちで観たのだろうかと思っていた。大切な一冊になった。
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1975年、セリーグのお荷物と言われた広島カープの初優勝をバックに、当時の広島の世相と、少年たちの友情を描いた作品。
丁度今年、25年ぶりの優勝で広島が沸き上がったところにタイムリーに文庫化されたわけですが、手を出すべきか悩んでいました。
リアルタイムにその当時の広島を知って居る私。本音の話「なんか違うよな」という印象。
私も原爆2世、子供の頃からのカープファン。原爆に対する思い、カープに対する思い、それぞれ確かにありますが、ここまで強い思いを持った人は一部分。大多数はもう少し軽い感じだと思います。
なんとなくその辺りのギャップが気になってモヤモヤしながら読了しました。
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広島カープを作中で扱う作家からは、必ずと言っていいほどカープ愛が溢れている。それは作中で永川勝浩の劇場っぷりに苦言を呈する東川篤哉然り、初優勝時の熱狂を少年たちの群像劇を通して描ききる、本作然り。カープには広島県民にとっての「物語」がある。本作はフィクションだが、多くの広島人にとっての自己投影になっているのだろう。私は宮城県民だが、ここまで熱狂的に愛されるチームのファンであることを誇りに思うし、この物語を通じて、また赤ヘルが好きになった。
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久しぶりの重松清。しかし、内容は600ページとかなりのボリュームのためか、読み切るのに1ヶ月ほどかかってしまった。
内容としては1975年当時の広島を舞台にした、転校生と地元の友達にまつわるストーリー。
正直、このボリューム感の割に内容はとても軽買ったという印象。広島をテーマにした戦後の方の痛みと、
何をやってもうまくいかない父を持つ主人公の抱える葛藤の絡みについては、繊細ながらもジワリと心をえぐられる。
ただ、自分的にはそこまで。トワイライトや流星ワゴンで感じた涙を流すような展開ではなかったので、やや肩透かし感は有り
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広島カープが初優勝を飾った1975年のリーグ戦と併せてつづられる、少年たちの友情と、原爆"、"戦争"についての物語である。歴史的な史実(カープの試合運び)と架空のドラマ(マナブ・ヤス・ユキオの青春ストーリー)が同時進行し、この2つがあるときは重なり、あるときは離れ、感動と興奮のクライマックスを迎える。読了後の余韻は言葉にならない気持ちよさ。これはもはや、昭和史を材にとった、第一級の歴史小説と言っていいと思う。"
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広島カープ優勝の年は、原爆投下から30年の1975年であった。野球が中心の小説かと思ったが、それだけではなかった。ヒロシマの人々の思いが随所に見られる小説であった。「原爆のことをいっぺんに考えんでもええよ、時間をかけて勉強しながら考えんさい。みんながずっと思うてあげて。」という言葉に触れて、原爆に関しては何十年経っても、風化させてはいけないと強く思ってた。