紙の本
謎多きマツリカの謎
2024/05/05 10:53
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
このジャケットは、なかなか手を出しにくいのですが、とはいえ癖になってなぜか読んでしまうマツリカシリーズ第2弾。この本の魅力は、謎多きマツリカの謎が、いつ明かされるのかと期待しているからかもしれません。今作では、最終話にその謎の一端が垣間見えましたが、まだまだというところ。ウジウジ系キャラの主人公の成長度を含め、最終巻が楽しみです!
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
柴山のマツリカ妄想が、少々過剰かなと…
腿の描写とかそんなにバリエーション豊かにしなくても伝わるから、なんて思ってしまった。
本筋というかミステリ的な部分がちゃんとしてるので、そこをもっと重くしっかり読めたら嬉しいなって。
紙の本
シリーズ2作目、してやられたかな?
2022/10/20 10:15
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1作目は、柴犬くんのウジウジ感が苛立たしく、マツリカさんの女王キャラも馴染めず、飛ばし気味に読みましたが、今回は柴犬くんの成長も見られ、謎もおもしろく、そして何よりマツリカさんの過去からの繋がりが分かったので、良かったです。
ただ、はっきり喋れよ!というイライラはある。あと、エロは要らない。エロがあるから、男性読者を引き付けてるのかもしれませんが、官能小説じゃないんだから‥
紙の本
マツリカさんは依然としてして謎のまま
2020/01/16 14:55
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目ですが、依然としてマツリカさんは、名前も分からないままで、
謎の墓少女ですね。
年齢はなんとなく分かりますが、それ以外は謎。
主人公は相変わらずうじうじしてて。
マツリカさんは、前作よりエロくなってるかな。
電子書籍
お伽噺
2017/10/06 05:59
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投稿者:mancha18 - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待をすることを諦めたり、勝手にここが自分の居場所と決めつけ必死にしがみついたり、そうやって傷付いている少年少女の物語。
ただし、少年の妄想は果てしない(笑)
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1冊目と同じですが、主人公のエロ妄想がウザイ。男子高校生にエロ妄想があることは否定しないけど、これはさずがにウザイし気持ち悪いだろ。ここまで執拗な描写がまったく必要と思えないし。
謎もこれといって特筆すべき要素がないし、この作品は何を楽しめばいいんでしょうか。
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(内容)
柴山祐希、高校2年生。学校の向かいにある廃墟ビルに住み、望遠鏡で校舎を観察している美少女・マツリカに命じられて、学校の怪談を調べている。新学期、クラスになじめない柴山の下に、1年生の時に自殺した少女の霊が、ときどき校内に現れるという情報が舞い込んできた。その真実を突き止めるため、捜査を開始したが、調べていくうちに…!?他人と関わる事で、嫌いだった自分も、変わることができるはず。青春ミステリ。
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「小説の神様」で名を覚えた著者の作品ということで手に取りました。本作はシリーズ2作目なのですが、1作目が全く見つからず、仕方なく先に本作を読んでしまいました。
1作目を読んでいなくても、主人公の柴山の境遇や人間関係はある程度分かったので、その点についてはあまり問題にならなかったかも。ただ、柴山の姉との関係はボンヤリとしてて、恐らくここは1作目を読んで補完する必要がありそう。
オカルトチックな案件をロジカルに紐解いていくというのはある種の王道なんでしょうか(マスターキートン、バチカン奇跡調査官など)。
しかし本作最大のミステリは、なんといってもマツリカさん本人の正体。
結末自体は大きな驚きではありませんでしたが、それに至る過程でのミスリード(マツリカ=松本梨香子説)、特に写真についての榎本先生のコメントはとても上手いと思いました。このあたりは著者の特技であるマジックの経験がなせる技なのでしょうか?
「小説の神様」で読み手を楽しませることにこだわりがありそうなところが伺えたのですが、それを体現した佳作だと思います。欲を言えば、予想をもっと超える驚きや展開が見たかったのですが、それはまた別の作品で。
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前作同様、最後の仕掛けは見事だけれど、今作はそれ以上に一つ一つの短編のレベルが上がっていた。謎を解いた先の展開で、柴山が果たす役割は大きく、彼のキャラクターがしっかり反映されている。それが最も顕著な⌈墜落インビジブル⌋が個人的ベスト。
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ミステリ。日常の謎。シリーズ2作目。
主人公とマツリカさんの関係に変化が。
ミステリとしては微妙かな。
”写真”がひとつのテーマに。
主人公の過剰なネガティヴ思考は嫌いです。☆2.5くらい。
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学校近くの廃墟ビルに住みつき、望遠鏡で学校を観察している謎の美少女・マツリカ。
彼女に命じられ、高校生の柴山は学校の怪談を調べていた。
『一年生のりかこさん』という、過去に飛び降り自殺をしたという少女の霊にまつわる噂を追いかけるうちに、柴山はある真実に辿り着く・・・。
前作同様、学校の怪談を調べていく中で出会う「日常の謎」をマツリカと柴山が解決するという話の流れになっています。
謎自体は小粒で、何気ない謎なのですが、真相には誰かのままならない思いがつまっていて、それが明らかになるたびにどうしようもない切ない気持ちに駆られました。
他人を羨む自信の無い自分に自己嫌悪を感じたり、楽しそうな周囲に入っていけず疎外感や引け目を感じたり。
そんな葛藤や逡巡は誰もが覚える感情だと思いますが、読んでいて胸が締め付けられました。
また、傷つきたくないあまりに他人と距離を置いてしまう自意識過剰な柴山が、謎の真相につまった誰かの気持ちに触れるたびに少しずつ変わっていきます。
自分が周囲に受け入れられていると感じたり、他人も同じような孤独や悩みを抱えているんだと理解できると、おのずと自分から心を開いて他人を受け入れるようになるんですね。
そうなると友人と呼べる人間関係が彼の周りにできるようになって、逆にマツリカの存在感が前作よりも弱くなりました。
マツリカは虚像めいていて、柴山の妄想というか、孤独の象徴をあらわしているので、柴山に友人ができると造形が薄くなるんですね。
しかも、今までマツリカに助けられるばかりだった柴山が、最後の章ではマツリカを助ける側となり、彼の成長がより明確なものとなりました。
柴山の成長と相反するマツリカの存在意義。
そんな二人の関係がどうなっていくのか、次作が楽しみです。
相変わらず柴山の性的妄想描写がねちっこくて気持ち悪かったですが・・・それを煽りまくるマツリカさんもどうなんでしょう。
女性に嫌われるタイプの女性なのかなあ。読んでいてあまりいい気持ちはしないよね。
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相変わらずうじうじした自分語りが鬱陶しい/ しかし青春模様はいい/ マツリカさんの年齢が明らかになり、残すは名前だけか/
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相沢さんの青春ものは、今も昔も陰キャの自分にはグサグサ刺さります。特に学生時代の居場所や、人との関わり方については、本当に理解・共感するところが多すぎて……
『ココロ・ファインダ』や『雨の降る日は学校に行かない』といった少女たちを描いた作品しかり『午前零時のサンドリヨン』『ロートケプシェン、こっちにおいで』の須川君、そしてこのマツリカシリーズの柴山君しかり。特にこの柴山君の感情というのは本当に共感できる。今風に書くと「わかりみが深すぎる」というか。
誰かと話すときに「相手は自分なんかと話していて楽しいのか?」と思って、そのうちそう思うことに疲れて、口数が減ったり、
「何の取り柄もないし、面白くもない自分がここにいていいのか?」となって、会話の輪から距離を取ったり。そんな柴山君はまるで自分の姿を見ているかのよう。
朝井リョウさんの作品でも、自分の感情を掴まれたと思うことはあるのですが、朝井さんの場合は、遠くからイタさをクローズアップしているようで、自分も冷静にイタい描写を読めるのです(そう思ってると、とんでもないカウンターを喰らうこともあるのですが……)
しかし相沢さんの作品は内側に潜り込んで、相沢さん自らも血を流しながら、そうした内面のイタい描写を描いているようで、だから心をグサグサ刺されながら読んでいるような気分になるのだと思います。
連作短編のこの作品で印象的なのは、第一話目の『落英インフェリア』
高校二年生に進級したものの相変わらず、内気で臆病な柴山君。そんな彼に訪れる新たな出会いと、消えた少女という不可思議な謎。
謎としては、そこまで難しいものではないのですが、その少女がどんな思いで姿をくらましたのか。そして、どのような恐怖を抱えながら隠れていたのか。真実が分かるとともに、考えてしまいました。全てを理解できるとは言えませんが、それでも個人的には自分のことのように、彼女の切実な思いを感じてしまいます。
そしてこの話が柴山君の転機ともなります。この話では新キャラの高梨君が登場。この高梨君がいいやつというか、男前すぎるというか……最後の場面は男の自分も彼に惚れそうになりました(笑)
そこから起こる様々な日常の謎。それに対し柴山君は、謎の向こう側にある「人の思い」に、積極的に踏み込むようになっていきます。前作『マツリカ・マジョルカ』のラストで明らかになる、彼の後悔。相変わらず何も話してくれないマツリカさんへの思い。そして新たにできた人間関係。
そうしたものが重なり合い、内気で臆病な彼は少しずつ、でも着実に変わっていくのです。前作からのここまでの、柴山君の成長具合が読んでいて本当に嬉しい。
それはたぶん学生時代の自分と似ている柴山君が、性格は大きなところが変わっていないのに、かつての自分ができなかったことを真摯にやっている。そんな感動があるからのような気がします。
そして、今作で少しだけ明かされるマツリカさんの過去。今回久々に読んで思ったのですが、マツリカさんの蠱惑的、あるいは淫靡な言動と女王様のようなキャラクタ���というのは、個人的にかなり作られたものを感じます。彼女自身がその言動やキャラクターといった鎧を固めることで、彼女の本質を見えなくしているというか……
他のキャラや、各謎で明かされる人の思いは、わりかしリアルな感情が描かれているからか、余計に彼女のキャラには違和感を覚えるようになっています。
自分の考えすぎなのかもしれませんが、いずれマツリカさんが女王様の鎧を脱ぐときがあるのか、そんな期待も抱きつつ、次巻の文庫化、そしてこのシリーズの次回作を待ちたいと思います。次は文庫化されたらすぐ読まないとなあ。
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シリーズ第2弾。前作同様に連作短編集。最終話でいろいろ展開があるのも同様。柴山君は話のできる友人たち(?)もできたようだし、煩悩も健在(?)だ。ここんところの作者の執拗ともいえる描写も筆が冴えてます。今作では、マツリカさんの秘密も少しだけ明らかに。おおよその年齢も。3作目はシリーズ初の長編とのこと。
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シリーズ2冊目。
孤独な柴山のまわりの話せる人が増えてきたが、まだ完全に心を開ききれない。前作より読みやすく面白かった。マツリカさんの謎も少しわかってきた。