サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

花びらめくり みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー13件

みんなの評価3.5

評価内訳

13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本

活字のエロスを楽しむ

2016/11/09 07:46

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本文学の名作にリスペクトを払いつつ、悩ましい官能の世界を描いた短編に仕上げた官能小説家花房観音の文庫オリジナル短編集。
 作品の下地となった名作は、芥川龍之介「藪の中」、川端康成「片腕」。谷崎潤一郎「卍」、夏目漱石「それから」、三島由紀夫「仮面の告白」の5作品である。
 川端や谷崎はもともと耽美的な嗜好があるから官能作品にしやすいが、漱石の「それから」ともなればどのような香料を振りかければそうなるのか、作品にあたってもらいたい。
  ヒントといえば、百合の香り。確かに漱石の作品でも百合の花はうまく使われていたはずだ。
 そういうところをうまくすくいとった花房観音はこの本の「あとがき」で少女時代の読書体験を綴りながら、「文学と呼ばれる小説は、私にとってはエロ本みたいなものであった」と告白している。

 そういえばと思い出してみれば、谷崎の「痴人の愛」とか三島の「潮騒」にもどきどきしながら読んだ記憶がない訳ではない。
 少年少女時代の読書には他人には聞かせられない秘めやかな罪の匂いのようなものがあるのも事実だ。
 花房観音のこれらの短編を読みながら、幼い頃の読書体験を思い出していたのも妙な話ではあるが。

 花房観音は「あとがき」の最後に「妄想をかき立てる活字のエロの楽しみ」という言葉を記しているが、官能小説を単に「いやらしい」という一言で蔑視するのは活字の楽しみの幅を狭めているといえる。
 花房観音の作品は読めなければ、せめて谷崎潤一郎を読むのもいいのではないかしらん。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2016/11/24 18:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/07/02 18:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/01/30 23:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/04/30 22:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/04/30 17:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/09/03 00:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/04/30 05:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/09/05 16:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/09/24 06:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/12/30 16:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/06/04 08:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/11/02 21:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

13 件中 1 件~ 13 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。