周―理想化された古代王朝 みんなのレビュー

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投稿者：いて座O型　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最近の古代中国研究の進展ぶりが凝縮された内容。
周については、史記の記述のほか、儒教の時代ということで後代に伝承されてまとめられた各種文書なども豊富で、どうしても過去にはそういう伝承史料に依拠した研究が多かった。
それが、金属器や竹簡などの発掘による文字資料と考古資料を中心とする、史学的な研究の進展で、ここまでわかってきましたというのが、とても興味深い。
王家や諸侯国の成り立ちなど、これまで信じられてきた歴史が、単なる都合によりつくられた伝承だったことなどが証拠とともに明らかになり、教科書的な歴史の書き換えが必須の重要な史実の数々が、佐藤先生の躍動感ある筆致で描かれている。

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投稿者：七無齋　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

時系列で書かれているのはわかり易いがなじみのない名前などは混乱する。やはり専門書の類と言えそうだ。最新の古代中国研究はありがたい。

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投稿者：オタク。　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「殷」と同じで同時代資料を使って史記をはじめとする文献資料を批判している。確かに金石文などの方が当時の資料なので、文献資料は書かれた時点に伝わった情報なり写本が筆写される過程なり印刷されて流布される間なりに変化してしまうとしても文献資料やそれに基づく本などに親しんだ読者には不親切に見える。文献資料で伝わった情報を同時代資料で批判する形の方がいいような気がする。

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投稿者：ニッキー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この時代がなぜ理想化されたのだろう。この時代には儒教などいろいろな思想が生まれます。それとの関係はどうなのだろう。いろいろなことを考えさせてくれる一冊です。

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投稿者：わびすけ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人物伝などは廃して、鼎などの金文記録から読み解くという手法は面白いが、いかんせん地味な内容。もう少し伝説と実際の対比という記述をしてくれれば面白かったのではないかと思い、少し残念。

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投稿者：じゅんべぇ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

殷、に続いて出ていたので手に取りました。
政治史に興味がある人間としては、祭祀の話が多かったのでやや退屈。
ただ、祭祀から見ないと周王朝の特性がわからないのも事実かな。