一緒に耕して、家族になる
2016/12/07 18:02
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにも勝手な夫と息子2人を捨て、ひとり家出を決意する妻、朋美。世間の妻、母親、すべてがこうだとは思わないけれど、どうして「何でも屋」みたいになってしまうんだろ。私も自分の母親に勝手に色々頼んでたことを思い出して、少し恥ずかしくなる。文句ばかりの息子たちそれでも母のこと、夫より分かっている。母を庇い父に意見する長男。ここは読んでて嬉しかった。家族になったときから一緒に耕さないと簡単に荒野になってしまうよ。と、そんな警鐘に満ちた一冊。これから結婚する男女は読んでおいて損はないかも。感謝を忘れないようにと。
始めこそ、イライラしましたが・・・
2023/09/27 08:49
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公朋美の誕生日ディナーの日には、夫浩光、息子、健太と優太に腹が立ちましたが、その後の課程をみていると、そこまでヒドイとは思えませんでした。 いつも一緒にいる存在は有難いのに、他の家族は当たり前と思い過ぎてしまったんだなぁと感じました。
まあ、おもしろく読めた。
2018/07/15 18:13
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじを読んで気になったので 買ったもののしばらくそのまま置いておいた。 でも読み始めたらおもしろく読めた。 読み終わったら 当然のことながら主人公とは考え方だけでなく環境年齢 いろいろ違うわけだから どうしてこんな考え方をするのか?とかなんでこんなことするのか? というところがあって すっごく気にいった。。。というわけでもなく読み終わった。 最初の部分がおもしろかったから一応星四つ。
登場人物全員嫌い
2023/09/27 21:12
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投稿者:くまを - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公も、その夫と息子も、主人公が関わる人たちも、全員嫌な人。こんな人たちと関わりたくない。人に嫌な思いをさせてないか自分の言動を見直したくらい。
でも最後、嫌な人がちょっとだけいい人になって、ハッピーエンドなんだよな〜。もっと救いのないラストが読みたかった。
ちょっと不完全燃焼
2017/05/22 18:45
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半の主人公の行動は、主婦ならたぶん誰でも一度は感じたことのある思いから生まれたものだと、すごく納得できます。配偶者やこどもに消耗されていく自分に思いを重ねた読者も多いのでは?後半は・・・惰性っぽく、ちょっと・・・
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ドラマも良かったけど原作も面白かった。男の人が読んだら違う感想になるのかな?それとも自身を振り返りますかね。
専業主婦ってなんでこんな扱いなんだろう。朋美を応援したくなる。勢いで家を飛び出したものの、先の見えない珍道中。リアルすぎる~~。ドラマではもっと長崎パートが長かった気が。なのでちょっとあっさりしてるかな。
ラストもちょっと物足りない。こんな簡単に元鞘に戻るか。でも戻れる場所があるっていいよね。家族なんだもの。1ミリでもいいから森村家に変化があればいいな。
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【?家族?という荒野を生きる──】四十六歳の誕生日、身勝手な夫と息子たちを残し、家を出た主婦・朋美。夫の愛車で気の向くまま高速をひた走る彼女を待っているのは。
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読む本切らして買いに行った本屋さんに、文春文庫の今月の新刊が発売日を1日前に並んでいたので、原田マハの同じく新刊と見比べて、こちらにした。
夫と息子2人の4人家族。日頃から蔑ろにされている妻であり母である朋美。
自分で無理やり段取りした自分の誕生日の会食の場で、夫と長男に冷たくされ、衝動的にその場を立ち去り、そのまま来た車で出奔してしまう。
私からするとあり得ない設定だけど、『こんなにいとも簡単に、家族を捨てられるとは』としてスルーして、一路、かつての恋人が住む町という理由で思い浮かんだだけの長崎へと向かう。
世間知らずでお人好しの朋美が、誤解されたり騙されたり助けられたり、行き当たりばったりの旅路。
夫・浩光のパートと朋美のパートが交互に描かれるが、どこまで行ってもすれ違いの夫婦関係、親子の間柄。
お話自体はテンポ良くは進むが、薄っぺらいエピソードが並び、都合よく廻るところによくお金が尽きないものだと要らぬ心配も誘われる。
私自身、全く同じ家族構成で、専業主婦の妻や息子たちに対してきちんと向き合えているか、いささかドキッとさせられるところはあるけれど、それ以上の深みなく。
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46歳の誕生日。夫と2人の息子の冷たい態度に積み重なった不満が爆発した朋美は、突然家族に別れを告げた。
不安と期待を交互に感じながら漠然と長崎を目指す旅で、小さな事件が次々と起こる。
朋美の不在中、あたふたと奔走する浩光や、甘えをのぞかせる息子たちの様子が小気味よい。
朋美の思いきりの良さにもなぜかこちらが励まされ、ハラハラしながらも楽しめた。
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身勝手な家族を置いて出るのは自由への旅。カードと車とスマホがあれば生きていけるのか?
結婚して出産した後の日々をふと思い出す。やってらんない!!と、車を運転して向かったのは海岸沿いの道。適当なところに止めて夜の海を眺めた時間。30分か1時間、家へ戻ったその後が今の私。そのままフラッと行ってたらどうなってたろうか‥‥
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お恥ずかしい話ですが、桐野夏生(きりのなつお)さん、実は男性だと思ってました(^^;)
昨年、紫綬褒章を受章されてるんですね。
そんな方なのに、一冊も読んだ事がない(と思う)ので、こりゃ1冊でも読んどかにゃーと思いまして。
実は、出張の新幹線。
往路で1冊読み終わってしまいまして(夢を売る男:百田尚樹)、帰りの品川駅のキオスク(と言っても三省堂が入ってる)で入手した本ですが。
夫と息子二人のごく普通の専業主婦が主人公。
常日頃から家族からないがしろにされていて、自分の誕生日ぐらいと、自分でレストランとかセッティングするも散々な言われようで、ついには家を出てしまうという所から話は展開する。
ん~~、面白くない訳ではないが、そんなに深みはなく、なんでこんな(失礼)小説を書く人が紫綬褒章?
と少し疑問が。。。
ライトノベルズみたいに気楽に読めますけどね。
あ、ダメ夫にならないように注意しなきゃ行けません。
この夫は、その自覚が無さすぎです。
息子の「うぜぇ、死ねや」 なんてのは、軽く流す度量は必要です。
でなきゃ、ストレス溜まりまくりでしょう。
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道中のシーンが、思ったより少なかったかな?
会う人皆さん、ヒトクセある人物ばかり。親切なだけのヒトはいなかった。
ダンナさん、赤ベンツは・・・。
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自分の誕生日に家族がこんな感じだったら、キレて当然! いいぞ朋美!
我が家はさすがに誕生日は祝ってくれるし、その日運転手にもさせられないけど、普段は私もパートではあるけど働いてるのに、夫は家事は基本やらず。
すぐそばに畳まれていない洗濯物が山になっているのに、見えてないのか自分の仕事じゃないと思っているのか、平然とその横で酒飲みながらテレビ見ていたり。
それが積もり積もって最近頭に来ていて、正直子供がいなかったら私も朋美のように家を飛び出してるかもしれない。
「言ってくれなきゃわかんない」じゃないんだよなあ。「言われないとわかんないのかよ、バカ」なんだよなあ……。
おっといけない、つい愚痴になってしまいましたが、私と朋美の違いは「子供」だけだなあと思ってしまいました。
最初は「いいぞいいぞ、朋美がんばれー!」という気分だったのですが、長崎についた辺りからなんか方向性がかわってきちゃった感じがして、正直「?」でした。
家に戻った朋美が、どんな決断をくだすのか。
浩光は絶対反省なんかしなさそうなんだけど……。
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やっぱり桐野夏生はすごい。
読んでいて自分も登場人物たちのように苦しくなって読むのが辛く感じるんだけども、でも先へ進まなきゃと思う。自分が実際に現実と対面している時のように、話の中に起こる1つ1つのこととちゃんと向き合わなきゃいけない、と思わせられる。
自分が行動することによってどういう結末を迎えるのかは、当然今の時点ではわからない。それが辛い結果になろうが、少し報われようが、それと向き合うしかないということを気づかせてくれる。だから読んでいても安心感があるのだと思う。
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捨てるっていう行為は持ってるから捨てられるんですよね。その時点で朋美は甘い。桐野作品で家族と不仲の主婦といったら「OUT」の香取雅子が一番印象的でした。本作の朋美は印象に残らなかったんです。自分の身ひとつ持って家族を捨てた雅子と、夫の車で家族を捨てたと家出した朋美。クソ旦那とかわいげのない息子を置き去りにレストランを出た瞬間はスカッとしましたが、朋美の愚痴の半分は自分のせいでもあります。お弁当のおかずが薩摩揚げだけってギャグとからかわれて当然ですし、キツくて自分に合わないとすぐにパートを辞めてしまう。子供が好き嫌い多いからごはん作っても無駄!なんて、共感しかねる発言の数々です。ただの甘ったれですね。
朋美以上に最悪なのが旦那と子供たち。まぁ子供は所詮2人の遺伝子持って産まれてくるのである意味被害者ですが、クソ旦那の浩光は反省すらしてないのでまた同じことを繰り返すと思います。優太も変わらないと思います。朋美の一連の家出は過去の思い出として過ぎていくだけでしょう。読みやすい作品ではありましたが、読み応えのある作品ではなかったです。登場人物のその後がこんなに気にならない作品もあんまりないかも。