紙の本
とてもお薦め
2021/03/21 22:54
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投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の方が、ドキドキ感があり面白かったなぁ、と思う。
起業の話なども興味深いし、変人の繁村さんが終始重たげなストーリーに彩りを与えてくれる。
話が進むにつれて人間味が増していく町田くんを、どうか幸せになりますように、と心から応援してしまった。
紙の本
リアリティーとフィクションの融合
2017/08/24 10:18
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
もちろんフィクションで、こんな人いないだろうし、こんなこと起こらないだろう、と分かっていても、なぜか本当にあることのような気がしてしまう。そこが薬丸岳のすごさの一つなのだろう。フィクションの中にリアリティーがうまく同居している。
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これは友情の物語
2017/05/11 07:26
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻のクライムサスペンス調から、新たに、大学仲間と設立した企業の話が加わる。
一方、謎の組織の動きも怪しさを増す。
知能は高いが、愛や友情を知らなかった(感じられなかった)町田は、周りの(おせっかいな)仲間に囲まれ、徐々に人間らしい感情を取り戻す。
そして謎の組織と決着の時が……。
クライムサスペンスを軸にしているが、これは友情の物語。
紙の本
人間としての心
2016/12/27 10:14
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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
伏線が多いと言うか、ストーリーから脱線すると言うか、いずれにしても先が気になってページを進めてしまう。
相手の大切な物を奪い、壊すって感覚が常人では理解し難いが、環境と神から授かった能力が備わって入れば、その思考になってしまうのかと。
ラストはサラッとした感じでしたが、町田の「ありがとう」には「おぉ」と感じました。
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201612/上下まとめて。一気読み必至。私はとても面白く、こういう薬丸岳も好きだし、薬丸岳のすごさを改めて知った。
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幾つもの謎が錯綜するスケール満点の一冊。ただ複数の視点で描かれているためか、個々の掘り下げが物足りなく、誰が主人公なのか戸惑ってしまう。
あらすじ(背表紙より)
身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。だが、忌まわしい過去は、彼を易々と手離しはしなかった。ふたたび町田に接近する室井の真意とは…!?吉川英治文学新人賞作家が描く、エンタテインメントの醍醐味を存分に詰め込んだ圧倒的傑作!
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読み応えのある小説。
戸籍がなく育った知能の高い男が、少しずつ変わっていく話。
前半に比べ、終盤はあっさり。
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下巻でやや失速。
それでも室井の正体に迫る内藤と楓の身に何かが起きやしないか、という緊張感は楽しめた。
結局室井は頭が良すぎて生きるのに飽いていたのかな。しかし最後はあっけなく病魔に倒れ、稔と晶子に看取られ人生最後で初めて穏やな時間を過ごせたのではないでしょうか。
雨宮姉弟だけが残念。
帯の「彼が原因で、今まで築き上げてきたものがなくなってしまったとしても、それでもまた会いたいですか?」という一文は稔と博史かと思っていたけれど、違った。
大切な仲間ができて良かったね、博史。
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読後感は良く、なかなかいい本だったと思う。やっぱり、薬丸岳さんぽくなく、福井晴敏さんの本を読んでるような錯覚に陥った。頭脳明晰な博史が人間的にも成長して
ため息が出るほど魅力的!面白かった。
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そういう終わり方かー!上巻ではどうなるの⁉︎どう落ち着くの⁉︎と思ってハラハラしながら読んでたけど、まさかのハッピーエンド…。いや、いいことなんだけど、薬丸岳の世界でこんな平和に…求めているものではなかった。
上巻は4つ星で、下巻は3つ星。総合すると3つ星でって感じかなー。
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2017年、初の一冊。
あれー、何だか肩透かしをくらった感じ。途中まではとても面白く読めていただけに少し残念。
組織も稔に関しても中途半端で、いまいち締まらない。
『神の子』と言う壮大な作品名に少し負けているかなぁ。
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どこに行き着くかわからない展開。上巻では闇の深い人たちが圧倒的に多く登場していたけれど、下巻では町田の周囲にいるいわゆる普通の人々も多く登場し、彼らが戸惑いながらも不器用に関わっていく様子も興味深い。
上巻以上にジェットコースター展開。読みごたえ充分だけれど、ストーリーを説明できる自信は全くなし。ほとんどの伏線はしっかり回収されてる、作家さんの頭の中をのぞいてみたい。
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一つの作品に収めてしまったら、もったいないような様々なモチーフが溢れている。
IQ161以上の頭脳を持った少年が振込み詐欺グループで働く悪漢小説、少年が更生を目指す少年院物語、元教官が少年の謎を追う探偵小説、学生たちによる起業をテーマにした経済小説、彼を慕う寄宿先の娘を描く恋愛小説等々。
それぞれの主題で、いくつもの作品ができるかも。
それでも、これらを総合的に一つの作品で堪能できる読者の贅沢を、著者に感謝しなければ。
欲を言えば、終局の対決の場面は何とも物足りないかな、との感が残った。組織が繰り出す、それまでの大掛かりな仕掛けが印象にあるから、さらなる波乱を期待したのだが。
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戸籍のない状態で殺人の罪で捕まった超人的IQを持った少年を彼がかつて在籍していた闇組織が狙う。
出所後は平穏な日々を過ごしていたが、彼の周りで次々と事件が起き、周囲の人たちが巻き添えを食う。
という感じなのだが、闇の組織との頭脳戦などを期待していたがそうでもなく、周辺の人々が彼の過去や闇の組織について勝手に調べたりして、結局なんだったんだっけ?という感じ。
闇の組織がなぜ彼を狙うのかもいまいちピンとこない。
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登場人物の名前が偽名だったりして変わるので、途中で頭がごちゃごちゃしてきちゃった。。でも全体通して上巻同様とても面白く、初の薬丸作品だったけどとても好印象。他のも面白いの読んでみたい。
愛情を知らずに育った町田が少しずつ変わっていくのは涙もの。最後の1行のために書かれた1100ページなのかも。