紙の本
激動を生きる
2018/05/02 09:58
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末を駆け抜けていく、ひとりの少年藩士の生きざまには胸を打たれました。過酷な現実に向き合って、自らの生きる意味を見出す瞬間が感動的でした。
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【完璧な青春小説であり、永遠の名作。】藤沢作品で不動の一位、苛烈な運命に翻弄されながら成長する少年藩士の姿を描いた傑作が、新たなカバー・文字の大きな新装版で登場。
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東北の小藩の普請組牧家の長男文四郎の成長物語
出自も性格も違う2人の友人と隣家の娘とともに、藩内の権力闘争に巻き込まれる。
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第一印象では、主人公が文四郎だとは思えないまま読み始めたにもかかわらず、時に文四郎の境遇に涙しながらとりあえず上巻読了。下巻読了後再レビュー予定。
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なんという完璧な青春小説なんだろうか。
様々な不遇に見舞われ、大切な人を失いながらも、剣の道にひたすら励みながら、文字通り自らの人生を切り開いて行く青年の物語。
最終章「蝉しぐれ」での、様々な境遇を生き抜いて来た二人がぽつぽつとお互いの想い出を確かめ合う場面が、本当に切なくて切なくて、、、。
作中に登場する人物全てが情感に溢れ、魅力的な人情話もありつつも、ハラハラするような策謀が展開される場面など、読んでいて全く飽きさせない。
これを機に藤村周平の本を読み漁ってみようと思う。
秀逸すぎる時代小説だった。
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おそらく東北の一藩、海坂藩に生まれ育つ主人公文四郎の話。友情、淡い恋、一家を襲う災難。周りの情景の表現が秀逸。2018.2.26
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景色の描写がいい。青春小説としてとても読みやすい。
義理や人情を重んじ、シンプルに生きている昔の日本の暮らしに惹かれている。
自分もそう歳を取ってきたのだろうか?
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2019年8月11日、読み始め。
2019年8月13日、読了。
●調べた用語
・八双の構え---野球のバットを構えたような構え。刃先は相手に向ける。
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初めての時代小説。
気高さや奥ゆかしさ等、日本人が古くから大切にしてきた精神・モノについて再度気づかされた。
長編だが、一気に読了。面白い。
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★4.8(4.09)1988年発行。初の藤沢周平。とにかくこの本を絶賛されていたので、図書館で見つけて漸く読了。まだ上のみだが、なかなか素晴らしい。江戸時代の15歳文四郎の青春小説だろうか?小和田逸平と島崎与之助との友情、3つ下のふくとの淡い恋。突然の一家を襲う父の切腹・・・。様々な事件が起こるが、まさに江戸時代とはこんな感じだったんだろうなぁという当時の世相を見事に描く。なるほど、時代小説とはこういう人間の機微を描くことで、現代の我々の心の底に眠っているものを思い出させるということで人気があるのだろう。
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B913.6-フジ-1
新潟県にも馴染みの深い、山形県鶴岡市出身の作家で熱狂的なファンが多いことで知られています。この作品は少年藩士が様々な困難に直面しながら成長してゆく様を豊かな情景描写によって描かれています。その描写は穏やかで、時には躍動感に溢れ、静と動が見事に融合して作品の中に織り込まれています。藤沢作品の入門書として一度読まれてはいかがでしょうか。
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久しぶりに再読。
想いは遂げても心残りのある人生であるのに、暖かさの残る読後感。
切腹した父親を迎えに行くシーンに心が震えた。
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ややこしい読書が続いている最中の一服の清涼剤。江戸時代の物語だが、まるで現代の青春清純ドラマ。隣地の少女の儚い恋心、幼馴染との友情、権力者による理不尽な仕打ちで倒れる大切な人、学問や剣術で成長する姿、陰ながら助けてくれる大人たち、などなど。そして、初恋の人との最後の逢瀬。藤沢周平の小説としてはとても読みやすく、期待通り。「澪つくし」「銀二貫」「蛍草」につづき、夜ドラとかでぜひ映像化してほしい。
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藤沢周平 著「蝉しぐれ(上)」、2017.1発行(1988刊行、1991文庫)。海坂(うなさか)藩、牧家の養子、牧文四郎15歳の物語。男3人の友情と淡い恋。上巻を読了し、自然に「影を慕いて」の歌詞が浮かんできました。特に3番。♪~君故に永き人生(ひとよ)を霜枯れて 永遠に春見ぬ我が運命(さだめ) ながろうべきか空蝉の 儚なき影よ我が恋よ~♪ ふくを想う文四郎の気持ち。それでは、下巻にまいります。
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男の生き方。
勉に武に励む。
男は、常に胸を張って、強く生きねばならん。
上への敬意を忘れない。
友に腑を見せることを大事に。
等身大の自分で勝負。
愛情も友情も喜びも悲しみも悔しさも全ての感情が詰まってこその人生。
1秒を大切に全力で生きろ。