紙の本
山には何か別の世界がある
2023/05/27 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むと、恐ろしさも感じますが、山への畏敬の念を抱きます。
山には人間ごときには計り知れない世界が存在しているように思います。人間が思い上がらないようにしているかのようです。
山に入るときは、山上様に礼を尽くして入らせていただく心持でなければならない。
そこは、人間世界ではなく、別世界なので。
紙の本
不思議な話が好きな人に
2017/04/21 21:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二段なので、インパクトは薄くなっているが、それでも因果関係不明の怪異譚は続く。今回は山にまつわる話と共に、集落の拝み屋や修験者の御祓の話が多い。
紙の本
繰り返し
2017/12/13 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
続編だが繰り返しでくどいような気がする。初編と同じ内容ではないがパターンが同じ。狐、狸などの動物に化かされるか、霊的なものが主な内容。コンセプトが理解できれば続編は読む必要はないかもしれない。私としてはもう少し高次元の神霊的な世界が好きなので、この手の本はもういいかなと思う。
投稿元:
レビューを見る
怪異の記録としても貴重な証言の数々だろう。
取材大変だろう…
不思議と山や宿など、出てくる舞台に行きたくなるのでなんか大昔もこういう風に紹介?紀行文の形で各地の魅力を伝えてたんでしょうね。
好きな人は好きでしょう。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
第1章 胸騒ぎの山
第2章 彷徨える魂
第3章 森の咆哮
<内容>
山の怪異についての本、第2弾。相変わらず淡々と聞いたことが綴られるだけ。怖さはさほどないが、不思議感が残ります。
投稿元:
レビューを見る
前作に続き、山人が語る山での不思議な現象について。
前作は阿仁マタギの話が多かったが、今作では四国を中心に全国の話を蒐集している。
山怪は人に悪さをしないこともある。
そこに意味を求めることは無意味である。
特に、火の玉と拝み屋にまつわる話が多かった。
投稿元:
レビューを見る
第2弾ということで若干ネタが薄くなったような印象があるし、それ山の話じゃないやん! とツッコミたくなる小咄もいくつかあったりするが、全体としては前作を踏襲して不気味な空気を醸し出している。
山の仕事を生業にしている人たちとは比べるべくもないが、自分も趣味レヴェルでチョロチョロと山歩きをする機会が多いので、勝手知ったる山なのになぜだか迷ってしまうことがある…とか、誰もいないのに足音だけがついてくる…といった類の怪異はとても距離が近く感じられて、特に恐ろしい。
投稿元:
レビューを見る
現在、絶滅が危惧されている文化の一つが山里文化である。規制が厳しくなってマタギや猟を止める人が増え、若者は厳しい山から離れていく。山での出来事を語る人が消え、聞く人が消える。ならば完全に消える前にせめて収集せねば、と著者が聞き集めて著した山里怪談集の二作目だ。
今作も山里ならではの話に溢れており、山中に臨むことの面白さと恐ろしさを伝えてくれる。いつか、同じく山に纏わる怪談を多く上梓している安曇潤平氏と対談してほしい。きっと濃い内容になるだろう。
本書にも収録されている色々な話は昔から起きていて、物の本に目を通すと、過去に亡くなった樵の霊「古杣」の仕業である、「天狗笑い」「天狗隠し」「天狗火」と呼ばれるように天狗の仕業である、と昔の人も当人なりの理屈で「そういうものだ」と結論づけている。理に適っていなくてもひとまず結論づけることで恐怖を弱め、生活のため、生きるためにいつものように山に入っていくのだ。
それを踏まえると、狐狸妖怪の仕業と断ずることも錯覚と断ずることも同じことのように思え、人の意識構造は今も昔もそんなに変わっていないように思えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
20170611 怪異譚は山と田舎が似合う。同じような話でも都市伝説になるときみ悪さが違って来る。自分は会った事は無いが山の経験から有っても不思議は無いように思う。
投稿元:
レビューを見る
今でも狐や狸が人を騙しているのって、
なんだかいいなぁ。
私は嫌だから山には行かないけども‼︎
登山者ではなく、山で生きる人メインの話だから
地味だけど素直に山は不思議だと思える。
投稿元:
レビューを見る
山人達の山を巡る不思議な体験をひたすら聞いてまとめた本(の続編)を山の理解の一助として手に取る。幼かった頃は鬱蒼と生い茂る庭の木々の奥が見えず夜は怖くて入れなかったりしたが今やそんな恐怖心は科学的知識のもと消えた気がしている。山人は科学云々の前に不思議なことを自然なことと受け止めるメンタリティがあるのか。このような話の伝承が昔話の源なんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
山怪の第二弾。相変わらずオチはない不思議な話。
ばあちゃんの話ってこんな風だったなぁ。なぜ?も、どうして?もなく、ただそういうことがあったんだ、というだけの話。
投稿元:
レビューを見る
東北を飛び出して関東、四国地方の山にまつわる不思議話が収録されている。
肝が据わっている人物が一番強い。まさにそのとおりだ。
投稿元:
レビューを見る
「見えない」体質でよかった!
この本を読んでいて面白いな、と思ったのは、山で仕事をする人たちがまず、開口一番に「なにも変なものは見たことない」し「怖いことにも遭ったことはない」というが、同僚や知り合いが狐に化かされたり、本人が「不思議なことはあった」と言ったりしていること。要は、自分がそういう目に遭っても「あまり気にしていない」風なのだ。その理由を、著者はあとがきで推測している。
開発が進んだとはいえ、日本の山にはまだまだ人を寄せ付けない「ナニモノカ」が棲んでいるのに違いない。人は自然の一部に間借りして生きている。そのことをこの本は教えてくれているように思う。願わくば、いつまでも日本の山々が「ナニモノカ」の息づく場所であってほしいと思う。
投稿元:
レビューを見る
「犬を入れた訳」というタイトルがなんかすごく良かった。
地味に怖い山の話がつらつらと並ぶ。もちろん謎が解けるわけではなく、ただただ色々な人が体験した色々な不思議な話が並ぶだけ。
内容としては良かったのだが、霊感があるとかないとかいう話をされると一気にうさんくさくなるから、語る人が言うのは仕方ないとしても著者まで乗ってくるのはやめてほしかった。