紙の本
「ステマ」っぽいといえば「ステマ」っぽい
2017/10/09 01:18
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この道一筋ウン十年。老境に入るもなお盛ん。BS民放で職人の紹介番組かと思ってみていたら、健康食品の宣伝番組だった。わかった瞬間にイラッとした、ということが時々あります。本書もタイトル通り、辞書全般ではなく三省堂国語辞典を前面に出した内容になっています。いってみれば自社製品のPR本です。ただ、辞書のユニークに関しては『新明解』が話題に上るのですが、それぞれの辞書に特色があって、一家言持った人たちが編纂にあたっているのだということがよくわかります。『船を編む』がまた読みたくなりました。
紙の本
国語辞典は面白い。
2017/09/28 12:09
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
編者の楽しい苦労がわかりました。
パラパラとひくだけでは、もったいない。
これからは、読み物としても活用します。
紙の本
言葉は生き物
2017/03/11 21:41
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
日頃文章を書くことも仕事の一つのため、思わず衝動買いした一冊。若干、三省堂国語辞典のセールスっぽいところもありましたが、内容は興味深く読みました。日本語って思ってる以上に変わっていく生き物なんやということや辞書の編纂って大変なんやと当たり前のことにも気付かせられました。しかし、辞書やったらどこのものでも同じと思っていたら、ダメなんですねぇ>_<
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実際に辞書を作っている人の書いた本なので、類書とはちょっと目線が違いますね。
辞書にどんな語を掲載するか、どんな語釈をつけるかといった、実際的なあれこれが書かれていて愉しめました。
舟を編むの副読本としても良いかと。
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三国こと三省堂国語辞典の編者が三国のよさをPRすべく書き綴った文章なので三国への肩入れがやや目立つときもあるが、一冊読み終えれば「辞書」というのはどういうものか、幻想はいい意味で打ち砕かれ、完成までの労力におもいをはせ工夫にうなり、うまいつきあい方を覚えられる。そして三国はぜひとも手元においてみたくなる(同じく言葉を生業にするものの贔屓目もあるかもしれないが…)。語釈のわかりやすさや行き届いた収録語彙の選択が日本語中級からの学習者にもおすすめかもしれないな。文法や言い回しなど正誤が話題になるさまざまなトピックについても三国/著者なりのアプローチで穏当な(バッサリ決めつけはまずなく、その慎重な議論の運びには好感が持てる)答えを出しているので、日本語入門としてもおもしろく読める。
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1万円からお預かりします、など誤用とされる言葉の解説や、各辞書の違いがよくわかっておもしろかった
言葉って生きてるのね
ナウいは現役の死語というのに納得
消える一発屋芸人と言われつつ、それすらネタにテレビに出続けるお笑い芸人みたいな?
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「要するに何か」がわかる辞書。
似顔絵のわかりやすさ。
すとんと胸に落ちる語釈。
現代語のアパートの住人、として入れ替え。
といった編集方針を堅持しつつ改訂を繰り返す辞書の現場を、多くの例を元に開陳してくれる。
なるほどと思ったのは、
お客様とのやりとりをまず一万円お預かりすることから始めます。
ナウい、のような現役の死語という存在。
また新しく聞くようになった言葉の、なるべく新しく信頼できる用例を探す生活にも思いを馳せた。
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第7版を刊行した「三省堂国語辞典」、その編集委員が舞台裏を案内し、言葉にまつわる様々な説を検証していく。
この作品を読むと、やはり「三省堂国語辞典」はただの国語辞典ではないと思わされてしまいます。
言葉を検証しながら、国語辞典の面白さが伝わってきました。
日頃正しいと思われていた言葉や逆に間違っていると思われていた言葉の正確さがこの辞典によって確かめられることがよくわかりました。
読み終わってスマホアプリの「三省堂国語辞典」を立ち上げてみたら、いつの間にか第7版にアップデートしているのに気が付き、早速活用していきたいと思いました。
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三省堂国語辞典の編集に携わる著者が、改訂を重ねてきた三省堂国語辞典の内容を紹介しながら、「国語辞典のどういう所に注目してほしいか」「どういうふうに使ってほしいか」などを書きつづる。
真摯に,生真面目に書いているなぁ。
面白かった。
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私は今、国語辞典が欲しくてたまらない!
もちろん、買うなら「三国」がいい。
国語辞典の良さ、おもしろさ、使い方について、愛の溢れる文章で綴られている。
「こんなにおもしろいものだったんだ」という発見があり、「使わないなんてもったいない」という気にさせられる。
日頃から、言葉が気になる、興味がある人にオススメ。
楽しい読書ができるはず。
『舟を編む』が好きな方にも。
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啓蒙書というにふさわしい。「的を得る」も「汚名挽回」も誤用ではない、として、昨今のビジネスマナーのように濫造される「日本語の間違い」の間違いを正してくれる。言葉の用法は時代とともに移り変わる、という当たり前のことを辞書の多数の事例を通じて教えてくれる。良書。
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日本語について考えるところを数多く示唆してくれる好著だ.第4章の「気がつきにくいことばと意味」が良かった.最近のIT関連のことばについて,しっかりと調査している点は素晴らしい.カタカナ語の氾濫の中で,しっかりした語釈を簡潔に記載していることは素晴らしいと感じた.
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~のひみつというタイトルはどうかなと思いましたが、いやあ、辞書やばいです。面白いですね。
最近は電子辞書もあるし、ほとんど調べ物はインターネットで済ませていましたが、これからは辞書を使いたいです。しかも三国こと三省堂国語辞典を(笑)。
言葉の意味とか、正しい使い方とか、インターネットでもいろいろ書かれていて、ついそれを信用してしまうわけですが、何が正しいととらえるかは、実に奥が深いということが分かりました。そして、三国では、言葉の使われ方の変化をとらえ、できるだけ最新の知見を紹介しようとする姿勢に惚れました。
この本を読むと、きっとあなたも、三国の愛読者になること間違いなしです(^^)。
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普段使っている紙辞書は、明鏡。
ウェブと電子辞書では、大辞林と日国。
たまに広辞苑。
三省堂国語辞典は、申し訳ないけど、全く念頭になかった。
ケンボー先生が土台を築いた三国。
三国の持ち味は、現代日本語を映す鏡たらんと収録語を選定していること、そして、中学生でもわかる意味の記述。
「的を得る」は伝統的な言い方ではないけれど、誤りとは決めつけず、「正鵠を得る」が成り立つなら、正しいかもしれない、と解釈する。
なお、「にやけた」は、伝統的にはにやにや笑っているという意味ではなかったらしい。
これは初めて知った。
辞書編集のことを扱った本は、これまでにも何冊か読んできたが、ライターの語釈を書くまでにライターを分解したり、フラグが立つの意味を明らかにするために、ゲームのプログラミングを学んだり。
私たちユーザーは、こんな苦労の成果を享受しているんだなあ、と改めて感じた。
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「的を得る」「汚名挽回」は必ずしも間違いではない。「ナウい」は「現代の死語」として未だに活躍中など、なかなか面白かった。