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みんなのレビュー54件

みんなの評価4.1

評価内訳

54 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

そして世界は閉じられる

2019/08/21 10:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時折り現れる、断崖の集落と対岸をつなぐ「赤い橋」。
外界から訪れる人も、脱出を願う人も橋を渡らずにはどこにも行かれない。
そして、橋が出現してもなおそこに留まることを願う人々。
橋の気まぐれで幽閉されたのである。そこに理由や必然性はない。

世界の理と、道の気まぐれに翻弄される人々。
他作にも見られるこの構造は、恒川作品に普遍的なものだ。
本当の主人公とはあるいは…。

そして、廃墟団地で”ハーヴ栽培”に血道を上げる桑田。
読んで頂いた通りの「人間のクズ」なのだが、実にこの手のイカレた弱い人物を描くのが実にうまい。
トバムネキ・英語教師の韮崎・沸点の分からない宗岡。そして、そうした壊れた人物になぜか魅了されてしまう人々。
だからこそ、ラートリーのように強く人徳をそなえた人物も描けるのかも知れない。
「おいでラートリー!」
「およびですかカイムルさま!」(違

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紙の本

恒川光太郎のエッセンスが集約

2017/02/07 20:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この短編集で恒川光太郎に初めて出会う人は幸せだ。どの物語からも、今までの著作に向かえる機会を得られる。また、「夜市」以来のファンにとっても、恒川光太郎の“今”を再認識できる贅沢な本である。これは現時点に於ける集大成とも言える作品集。
ホラーテラー(こう表現するのには抵抗があるが)としてだけでなく、「金色機械」や「スタープレイヤー」で驚かせてくれた、この人の力量を、これでもか、と見せつけてくれるようだ。面白い、実に楽しめる作品集だ。
多彩なテーマに合わせた自在な語り口で展開される物語は、時間を忘れる読書の醍醐味をも味わわせてもらえた。しかも「カイムルとラートリー」では、また新たな一面を披露してくれ、今後の作品が、また、楽しみになってきた。

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紙の本

恒川ワールド原点回帰の短篇集。

2017/05/26 23:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノスタルジックホラーの書き手、恒川光太郎さんの短篇集です。
至近はSFもどきのシミュレーションゲーム風作品だったので、
どうなるのか心配していたところ素晴らしい一冊が出てきました。

全六篇の短篇集です。
この世から少し外れた生き物たちが描かれています。
表題作の無貌の神はこんなお話です。

世界から見捨てられたような小さな集落にわたしは
住んでいました。深い森に数軒の茅葺きの家が軒を並べ、
陰気な人たちが、獣のようにのっそりと生きていました。

川の水を飲み、川魚をとり、山菜をむしって食べました。
ただひたすら無気力だったのです。

道の先に古寺があり、そこに顔のない神が坐していました。
のっぺらぼうで、輝きを放っています。
傷を負ったり病になったりした場合、神のすぐ近くによれば、
傷は癒え病は治るのです。しかし神は、像のように坐して
いても、生きていたのです。

神は何者なのか。なぜ傷か治るのか。
神はどうやって生きているのか。
次々と浮かぶ疑問を、こういったものであると納得させてしまう
話術にからめとられます。それこそが恒川ワールドと呼ばれる
所以でしょう。

神、天狗、死神、悪魔など、章のタイトルを眺めるだけでも
想像力がかき立てられます。SF的なものはありません。
怪異でもない、パラレルワールド的な摩訶不思議さに
包まれる世界が待っています。

運命を扱った作品などは、なるほどと思わず膝を打ちたくなる
展開でした。ホラーは苦手という人にこそお薦めです。
この作品をきっかけに恒川さんの世界に入る人が
増えればいいなと思います。

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2017/03/30 09:40

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2017/01/30 23:46

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2017/02/10 23:07

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2017/02/14 22:27

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2017/02/07 01:22

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2017/02/11 12:06

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2017/03/04 21:29

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2017/03/05 18:12

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2017/03/13 21:51

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2017/03/21 19:47

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2017/03/24 17:02

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2017/04/01 12:45

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