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子どもの患者との交流が、鷹央をどんどん成長させているような気がします。宗教と医療のジレンマを、宗教弾劾ではなく公平かつ冷静な持論を展開した鷹央は、一人の成熟した医師に見えました。死を目前にした人間とその家族の苦悩を、他人がとやかく言えることではなく、とても難しい問題を取り上げた巻でした。とても面白かったです。シリーズ次巻も楽しみです。
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シリーズ最新作。3話の中編から構成。メインはインチキ教祖にハマり骨髄移植を拒む母親が白血病が再発した少女を救うために鷹央が奇跡を起こす教祖の体の謎を解く話。毎度毎度自分たちの知らない病気の症例を探してミステリーにするこの作者の想像力には脱帽せざるを経ない。今回もまあ興味深く読むことが出来た。あと、「永遠に美しく」の短編でアラサー扱いされてキレる鷹央と、姉のいる前で無駄な努力をしていることを本人の前で嬉々と話して折檻される鷹央の描写は不謹慎ながらも笑いが止まらなかった。感想はこんなところです。
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腐敗する体。若返り。聖痕。読むと相変わらずの面白さ安心します。子供先生×子供は問答無用で泣けるから困る。
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天久鷹央シリーズ5冊目。鴻ノ池の事件がいつ起こったのかがわからない。
いつも通りの二転三転。もう初期段階すら予想できない。
【雑踏の腐敗】
田舎から上京してきた青年の身体が人ごみで腐敗する
【永遠に美しく】
老女が鍼灸師との出会いで若返る
【聖者の刻印】
一見ホームレス男の手に聖痕・血の涙。健太の友人里奈の白血病が再発し、医療不信になった母親が預言者にすがる。
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【あらすじ】
白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
【感想】
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いつも読みだすと気になって
止まらない面白さ
世の中にはこんなにも
いろいろな病気があるのか~
と勉強になるね
今回は3つの物語
最後の聖者の刻印は
ちょっとうるっと来たね
医療現場の奇跡なら
いっぱい起こってほしい
そう思ったね
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2018年110冊目。ラストの短編はストーリーがあるだけに胸にくる。医療不信と奇跡への盲信の対比の構図が上手く描かれていたと思う。
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白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう…。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
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腐りマン、更年期、十字架の3例。シリーズ通して明るめの話が多いが、ⅣのみⅠ~Ⅲと違って暗めであったような気がする。今作は再び明るめの話が続く。Ⅱ巻のような人情噺的な要素は薄く、かといってⅣ巻のような強いミステリーはなりを潜めており、「お騒がせ事件の根底にはある病気が隠れている」とある種の原点回帰をしていると思われる。
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人混みに行くと指先が腐り離れると元に戻る為引き籠もる青年と心配する姉、鍼灸師の治療で劇的に若返る老婦人と詐欺への加担を心配する娘、教会に現れた血の涙と掌の聖痕を持つ預言者に縋り少女の再発した白血病治療を拒否する母親。安定した魅力ですきなシリーズ。苛酷な治療を頑張れると言い切る九歳児の強さが胸を衝く。
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外出すると体が腐ると訴える男性
若返った女性
神の声が聞こえると言うホームレスに惑わされた白血病の少女の母
女性なら若返ったならば嬉しいもの。しかし不老不死の薬などない。"若返り"その裏には恐ろしい副作用が待っていた…
第3章、血の涙を流し、手に十字架の刻印が浮かび上がる男性
白血病の少女の母親は医療不信から預言者に執着してしまう
予後良好、再発は低い
それなのに2度のケモ後にまた再発
母親の立場からしたら医療不信になる気持ちもわかるし、治ると言われたら怪しい宗教だってすがりたくなる気持ちもわかる(._.)
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シリーズ第5弾。
宗教と医療の対立のお話あり。
医療もスーパードクターと出会えるかどうかもはや運みたいなところもあるので(調べればある程度評判はわかるけど本質は結局わからない)宗教のように何かにすがりたくなるのも仕方ないのかな・・・・なんて思う。
他短編集あり。
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人混みで体が腐る男性、整体で若返っていく女性。血の涙を流し聖痕の浮かび上がる聖者。二編目の人でなしの男には、それが後にどんな結果を生むのかわかっているはずなのに、と、怒りが収まらなかったので、最後の年をとることに対する鷹央の見解にとても救われました。ラストの一話は移植の必要な少女の母親が、預言にすがり移植を拒否するという辛い展開。彼女だって胡散臭いのはわかっているはず。新興宗教というのは本当に人の弱いところを突くのですね…。シリーズとしては、鷹央が少しずつ変わっていくのがわかり、嬉しくなりました。
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性格に難ありだが、天才的な診断能力を持つ天久先生と、いつも天久先生に振り回される小鳥遊先生。
ハラハラドキドキのメディカル・ミステリー、第5弾。
安定した面白さです。
今回は、下記の3編。
・雑踏の腐敗
・永遠に美しく
・聖者の刻印
どれも面白いですが、特に、3つ目は必読の作品。
白血病が再発し、もはや骨髄移植でしか助かる見込みがないたった9才の少女・羽村 里奈。
しかし、これまで完治しなかった治療経緯から、母親は、医療不信に陥り、怪しい預言者の言葉に惑わされ、治療を頑なに拒否する。
果たして、少女の命を救えるのは、奇跡か?医療か?
そして、バチカンから来た奇跡調査官が、奇跡の謎に迫る。
なお、ところどころ入る健太君の話に、ウルウルです(涙)。
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金属アレルギーや外気温でそこまでくっきり出てくるものかねぇ?しかし、小鳥先生は疑わなすぎ。あれはこんなに都合よく出てくる時点で仕込みは明らかじゃん。小鳥先生は結構暗示とかに弱そうだよな(笑)。