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今回の推理カルテシリーズは、少しシリアスだった気がする。
全くないわけではないが、小鳥先生と天久先生の恋愛はなく、小バカコントはあるが。
天久先生はかなり成長したよね。
人を説得するということができるし、そろそろ小鳥先生とお別れかもしれないとかおもわせてしまう。
次作はまだでてないようだな。
続いてくれるといいんだけど。
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不思議な現象を医療の知識で解明するシリーズなので、最初の謎が有り得なさそうであればある程いいんだけど今回は渋谷の雑踏の中で手が腐っていく「雑踏の腐敗」と20歳以上の若返りを見せる「永久に美しく」で不思議は充分。謎の正体もなるほど納得。「聖者の刻印」はその点については少し弱いかな?と思ったけど白血病の少女を囲む母親と主治医達との攻防とか、以前の患者の記憶を乗り越えようとする鷹央先生の成長ぶりとか色々読ませる。めちゃ振りで振り回すけど信頼してるのねー、な部分はあるけど関係性は相変わらずなので小鳥先生、お疲れ様です。
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「雑踏の腐敗」
駅前に行くと必ず症状が。
どんな病気でも症状が出ていない時に診断を受けたら健康体と言われるのは仕方の無い事かもしれないが、彼女の様に実験して診断をする医者は居ないからな。
実際にあの状況に素人が立ち会ったら、パニックに陥り詳しく調べようともせず自分の身体が突然腐り始めたと解釈してしまうのも無理はないだろうな。
「永遠に美しく」
美しさの秘訣は彼の気。
そんな事有り得ないと思うのが普通だろうが、彼女が病気に気付かず本当に若返ってしまったから恐ろしい事が起きてしまったのだろうな。
医療の知識を持たぬ人が行ってはならないのは、何故なのか気付かないなんて自分が学んできた事を他人が無知なままやっているのと同じだとは思わなかったのだろうか。
「聖者の刻印」
神の予言は治療は必要ない。
何度も再発し不信を抱くのは仕方の無い事かもしれないが、神の予言に娘の命を託すよりも自分と娘で決めた道を歩む方が後悔は少ないだろうな。
偶然が重なり預言者として祀られた彼は、ただ適当に言葉を並べるだけで崇拝されるなんてさぞ気分が良かっただろうな。
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白血病患者を助けられるのか、というテーマは既刊でもありましたが、それを踏まえたストーリー展開が面白かったですね。
事件のトリック自体は医療系でもあるので「ああ、そういう症例もあるのね」という感想で終わりであり、あまりビックリはしませんでしたが、このシリーズはそもそもトリックに比重があるよりも、人間ドラマに比重があるよな、と思ったりもしました。
まぁ、読んでいて無類に面白い小説であるので、ミステリファンにはオススメですね。ほんと。
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様々な症状の病気があるものだ。副題の「神秘のセラピスト」がよくわからない。「聖者の刻印」に登場する主人公を指すのか。2020.2.21
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鷹央と小鳥遊のコンビはいつ読んでも息が合っていて、わきを固めるサブキャスト達も充実してきている。
論理的かつ伏線も回収されるので後味が良い作品である
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最後の話が特に重く刺さりました。確かに二度も完治に失敗してしまったら、宗教と病気は完治するという言葉を信じてしまうと思います。里奈ちゃんのお母さんに対して鷹央先生が語りかける時、変に取り繕うのではなく事実を率直に述べて、骨髄移植の同意について里奈ちゃんと話し合うように諭している様子は堂々としていて凄く印象的でした。次のお話も楽しみです!!!
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今回くらいからそこまで珍しい病気の人は出なくなったかな??
なかなか人間心理を突いてくる感じで、神父や女の子の母親みたいに神にでもすがり付きたい状況ってあるよなぁ、そんな時に自らが奇跡見たら信じたくもなるよなぁ、と被害者側の心理に立ってしまった。
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天久鷹央シリーズ。
短編2つは読みやすく、中編はほどよく読み応えがあってバランスが良い。
もはや安定感のあるストーリー、やり取りだけど、やっぱり謎解きが面白くて一気に読んでしまう。
けど、そろそろ何か変化が欲しいかなー?
続きに期待!
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人混みの中で体が腐っていく男
明らかに若返った女
預言者の言葉を信じ娘の治療を拒む母
という話
先生人を使うの上手いですよね
どんどん仲間に引き入れていきそう
ぐいぐい行くのに脆いところがあってしょうがないなぁとなるのも先生の魅力の一つですね
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こういう作品大好きなんですよね。
昔、小学生の時に推理小説は本ではないとかわけわからんことを担任に言われた私。
じゃあなんで学校の図書室にあるんだよと言えたらよかったんだけどねぇ。
今の子供たちはそんな思いをしないでこうした本を楽しんで読んでほしいよね。
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安定の面白さ。
悲観的な状況でも、心理描写が微に入り細に入り、という感じではないので、耐えられる。
病院など、人の不幸にどうしてもフォーカスが当たる場所が舞台の場合、書かなさすぎでも話に入れないし、そのバランスが大事だと思う。
私には、この作家さんのバランス感覚がとても心地よい。
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シリーズものでありながら医療の解決法に意外性があり、毎回が新鮮味。幼い娘を一人の自我として扱うべきというのはよくある話だけど、悪い意味ではなくそれが出来ないことが多い。特に親の場合は守りたいという想いが勝ってしまう。
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白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう…。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
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鷹央先生のダメっぷりも、成長ぶりも堪能できた今作である。小鳥先生の立ち回りもまたまたお見事。ボディガードっぽい立ち位置が定着しつつある?だが、今回は、命を狙われる事態にまで発展し、この先どうなるかとひやひやさせられもした。とはいえ、怪しい信仰は、真実がわかれば醒めるのも早い。さらには、ひょんなことから知り合った女詐欺師が、助けになったりもして、これからも役に立ってくれるのか、という期待もちょっぴり抱く。また次を愉しみにしたいシリーズである。
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「雑踏の腐敗」
元ネタとなる医療知識(病名など)を知ってても、ストーリーの中に絡めてこういう形で出されると一瞬分からない、みたいな、また、ちょっと現代病のような描写も、題材としての昇華の仕方がなるほどなぁ。と思う回だった。
「永遠に美しく」
割とストレートな題材の話なので大枠での解決編後のもう一波乱、まで含めてよく医療知識で話引っ張ったな、と思う反面で、核になるヒューマンドラマ部分を締める鷹央の言葉が、えっそんなありきたりな内容(言い方)で終わり?ていうか鷹央のキャラや物言いでそれ言われても説得力ある…?と思ってしまいオチが安っぽく見えてしまう感が…
まあラノベとしての落とし所ってこんな感じだよなあというのはある
「聖者の刻印」
医療トリック部分がほーお、と面白い、のに対して話の大枠のところが現実味がなさ過ぎて「…日本が舞台でこういう話の展開になる、のか?」な釈然としない空気が。
一冊通じて星3.2くらい