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日本−喪失と再起の物語 黒船、敗戦、そして3・11 下 みんなのレビュー
- デイヴィッド・ピリング (著), 仲 達志 (訳)
- 税込価格:968円(8pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2017/02/22
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文庫
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紙の本
論理的に構築された書籍の奥深さを実感できる一冊
2017/08/07 00:50
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投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻で日本の外交に関する近現代史を中心に論じられてきたが、下巻ではより日本の今を切り取って日本という社会を考察している。自分の国のことなので、知っていることも多く含まれているのでわかりやすく、また事実関係が丁寧に表記されており、本来の読者である日本人以外の人が読んでも誇張がなくしっかり記述されている。予備知識がない人に説明をするお手本のような構成だ。
最近、政治・経済情報をネットから情報入手する機会が大幅に増えている。インターネットは情報発信の壁を革命的に低くした。そのため、自分の意図した方向に向けるための情報発信がプロモーションと同じ倫理観で垂れ流されている。情報を受け取るほうは、むしろリテラシーを要する。そうしなければ簡単に誘導されてしまう。本書を読むと、ジャーナリストが文献を参照し、インタビューをしてファクトを積み重ねることによって自身の主張を構築していくプロセスがよくわかる。著者の主張に対して同意できるものばかりではないものの、彼の主張をたたき台として自身の意見を深めることも可能だ。その意味で論理的に構築された書籍の奥深さを実感できる一冊である。
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