紙の本
不便益! 目からウロコの発想! 新しい扉が開きます!
2018/12/20 08:31
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投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とんでもなく長いタイトルにビックリです。
「ごめんなさい」で始まるのもビックリですよね。
タイトルはこう続きます。
「もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているのなら、
不便を取り入れてみてはどうですか?
不便益という発想」
著者の川上さんは疑問に思うのです。
便利なことと豊かなことはイコールなのか?と。
そうして、その疑問から、不便であるからこそ得られる益のことを「不便益」と呼び、
これらの事項をコレクションしているのだそう。
そのコレクションを集めたのがこの一冊なのです。
印象深い言葉がありました。
『楽だけど楽しくない』から『楽じゃないけど楽しい』へ。
本書を読みながら、そうそうと思うことがたくさんありました。
たとえば、トラブルまみれの旅のほうが印象に残るし楽しいとか、
全自動の洗濯機よりハンディ洗濯板のほうが良いのでは?とか。
書評合戦「ビブリオバトル」についてもその一例として挙げられていました。
なんでもこのビブリオバトルの発案者である谷口忠大さんは著者の川上さんと同じ研究所で研究員をやっていたとか。
不便益、人によってそれぞれ響くところはいろいろだと思いますが、
まぁ読んでみてください。
目からウロコ。
まさにもう一枚の新たな扉が開くというもんです。
その扉からの新しい世界、きっと日常生活が変わる発見があります!
紙の本
将来の新しい仕事術、発想法、商品開発法を説いた書です!
2018/12/17 11:39
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、将来の新しい仕事術や発想法、それに商品開発法を教えてくれる書です。これまで効率重視、最短できるやり方が主流を占めてきましたが、これからの時代、そういった仕方がもう古いと本書は言います。では、どのような仕方が大事なのでしょうか。それは「不便から生まれる益」を重視した考え方です。これを同書は「不便益」と言っています。詳細は、ぜひ、本書をお読みください。なかなか画期的で面白い内容です。
電子書籍
面白い
2020/12/15 06:31
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルが長すぎて、目に止まってしまうような作品だけど、内容は、シンプルな感じで良い。
不便さを是非生き方に活用したい。
紙の本
『不便益という発想』
2018/12/24 22:14
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「不便益という発想」は副題
正式タイトルは
『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?』
・ときどき偽の漢字を混入させ、これに気づいて正しい漢字に修正しないと文書保存できないワープロ
・ほんのわずかに(三十ミリ秒以下)生演奏を遅らせてドラム演奏者のヘッドフォンにドラムの音を届けるドラム演奏練習システム
・打鍵された鍵の隣にある鍵の音が出るピアノ
・大皿から料理を取るために自分の目の前にあるトングをつかむと、自分の皿の蓋が閉じてしまう食卓
など、現代社会のものさしからは「不便」と思われることに「益」を見出す「不便益」という発想を提示、これからの仕事術、発想法、商品づくりのヒントを探った一冊
《不便は手間だが役に立つ》
著者は京都大学デザイン学ユニット特定教授
ミシマ社とインプレスがたちあげたレーベル「しごとのわ」から
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・バリアフリーとは言っても、本当にバリアがなければ足腰は弱ってしまう。
・足を、自転車を漕ぐように動かして使う車いすの考え方は面白かった。脚と脳機能のリハビリにもなり、かつ移動も出来るという考え方で作られている。
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「不便益」と言う聴き慣れない言葉ですが、簡単に言うと現代社会のものさしからは「不便」と思われがちなことに、「益」を見出す発想です。本書の内容は、簡単に表現できませんが、とにかく目の付け所に驚かさせるし、知らなかった事ばかり、納得する事ばかりです。
この感覚を意識するだけで、不便な事から楽しみを探す癖がつくし、モノの捉え方も変わって来る、そして何かを創造する時に「不便益」を取り入れる事もできると思います。読んでいて、たまに混乱する事もありますが、これぞ、読書をする意義が大きいと思える一冊です。
ちょっとレビューが難しい本です。的を得たフレーズ(引用文)も選択できませんでした。まずは気になる方は手に取ってみてください!!
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「習熟が許されることが自己肯定感につながる」⇒面白い仮説。検証の価値あり。
不便益と便利害
不便益の6つの性質
・アイエンティティを与える
・綺麗に汚れる
・回り道,成長が許される
・リアリティと安心
・価値,ありがたみ,意味
・タンジブルであること(接触可能,手触りがある)
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未来授業を聞いて読みたくなった。
おやつは300円まで。
型破りと形無しにもつながるかな。
バリアアリー
リスクホメオスタシス>安全なところでは危険な行動、危険なところでは安全な行動
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このタイトルが長いことに意味があり、何でも利便性が求められる中、あえて不便を選ぶことで発想変える、という本。著者自身も携帯を持たないなど、かなり変わった考え方ではあるが、視点を変えるにはそういう考え方もあるなと感じました。
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最新テクノロジーのもとで人々の生活はどんどん便利になっていますが、簡単になりすぎて物足りなさを感じられることも時にあります。
便利になりすぎると、人はかえって物足りなくなるもの。
「便利と不便は状況に依存する」と著者が言うように、効率がいいから幸せだとは限りません。
そのためか、個人の好みであえて面倒さを選ぶ動きも見られるようになりました。
「不便益」はビジネスのヒントにもなる新しい発想として、今注目を集めているキーワード。
便利さを選ばない姿勢は、周りに「遅れている」と思われがちですが、自分の意志で動く主体性を持てたり、自分だけというちょっとした優越感を感じられたりします。
不便な中であれこれ工夫するという楽しさは、日々を丁寧に暮らすことにつながっていきます。
あえて不便を選ぶ心の余裕を持っていたいものですね。
こちらのサイトで紹介しました➡
https://fpcafe.jp/mocha/1433
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「不便であるからこそ得られる益」=「不便益」を解説した本。平易な文章とともに様々な事例が紹介されている。本そのもののレイアウトやデザインも考えられていて、サクッと読める。
「便利」「楽」それは果たして「豊か」とイコールなのか?という問いは仕事の設計だけでなく、人生そのものにおいても大事ですね。遠回りするからこそ見えるものや得るものもある。
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>不便益とは「不便であるからこそ得られる効用」です。
不便益自体は誰でもどこかで感じたことがあると思います。車や電車で済む道をわざわざ歩いたり、制限を設けた方が物事が順調に進んだり…。
しかし、これらの効用を分類分けしたり言語化したりは普段していないと思います。
例えば「不便なことが楽しいって意味でしょ?」と思った方は「不便によって習熟を許す」ということには気づいてないかもしれません。その逆もまた然り。
本書は工学博士が工学博士らしく、「便」や「益」といった言葉の定義から一つ一つ事細かに不便益を解説していき、読者に不便益という物差しを与えてくれる一冊です。
大量の事例が紹介されており、難しい専門用語も出てこないので、誰でも簡単に楽しく読み切り理解することが出来ます。
>本書を読み終わる頃には、不便益という、これまでの常識とはまったく次元の違うものさし(物事を見る視点) を身につけていることでしょう。
視点が増えることは世界が増えることと同義です。読書の最大の楽しみでもありますね。
面白かったのは、安心と安全が共存しないということ。油断大敵ってやつですね。
それにしても、ホメオスタシスの応用力半端じゃないですね…リスクホメオスタシスなんて言葉まであるとは…。
TV番組の切抜やゲームをストーリー部分の動画で済ませるなど、近年では時短することが素晴らしいことのような世の中ですよね。「時間に追われている」と言うのでしょうか。
不便であることを全てに強いるのではなく、いちど不便益という視点で物事を見て、本当に自分にとって「益」となっているかを考えてみるのが良いかもしれないなと思いました。
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いつも調子良く走るように日々自分でエンジンを手入れをしながら車に乗ったり、ちょっとでもいい音質で聴けるように工夫をしながらレコードを聴くということがなくなった。
「必要悪」といわれるようなものはテクノロジーの力でどんどん排除していくことが可能になった。
でもそういう必要悪の中にこそ存在すら価値というものもある。ぼくの場合は、携帯電話がなくて国際電話が何万円もしていた頃の海外旅行だ。
ああいう豊かな時間はもう何十年も過ごしていない。また電話を持たずに何ヶ月も海外に行きたくなってきた。
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電子書籍より紙の本がいい、とか、最短距離で到着するより回り道しながら散歩したい、とか、手間を掛けるのが好きな人には面白い本。
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BOOKOFFで立ち読みした際に、”まえがき”で「ごめんなさい、長いタイトルをつけてしまいました。これには理由があるのです」と、つらつら読み進めていくうちに、ついつい買ってしまった本です。
本書でわかりやすいなと思ったのは、自動化による弊害。つまりブラックボックス化されてしまっている事柄で、順調の時はいいけれど、何かあったときには修理等ができず、ちょっとした故障が大事に至ることもある、というもの。
世の中、便利・効率だけでなく、「不便益」によって、益が生じる場合もあるんだよ、という主張です。楽じゃないけど、楽しいこともある、ということも確かにある
と感じます。
工学系の研究者の著者なので、その研究内容や考え方について書かれている本ですが、昔、会社のお偉いさんがいる飲み会(別名、社内接待ともいう)の時の台詞を思い出してしまった。営業マンの中から、誰を営業所長や支店長にするか、という話の中で「アイツはバカなんだけどな、かわいいんだよ」という衝撃のコメント。いや、実力で選んだれよ!と心の中で突っ込みながら、はは、そんなもんかもしれませんよね、とビールを注いだ瞬間がふと出てきて、このご時世ではあまりないかもしれないけれど、”手がかかるモノほど愛着が湧く”ではありませんが、人間関係にも(そんなこともあるかもなぁーと思っていたことを思い出し、不便なものの中に「益」があるかもしれない、と考えさせられた本でした。