紙の本
エロミス、そしてバカミス
2017/07/13 23:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る
「探偵が趣味の女子高生娼婦」、上木らいちシリーズ最新刊。 今回は客にして捜査一課の刑事、藍川警部補の過去に迫る。ま、この密室トリックは誰も解けなかっただろう。エロさはちょっと控えめ。
電子書籍
毒蛇の知識が得られます。
2018/02/22 04:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちの名前がラノベぽくて退いた。
トリックも辻褄が合うけど、無理がある。
デビュー作レベルを期待すると肩透かしくらう。
まあ、らいちは平常運転中です。
投稿元:
レビューを見る
う~ん。
らいちが、らいちらしく、らいちならではの洞察と推理と倫理観で犯罪を曝いていくのが本シリーズの持ち味なのだが、今回のお話しは、別にらいちでなくてもいいじゃんといった感じ。物足りないな~。
投稿元:
レビューを見る
奇想の一点突破。それもとんでもない奇想の。
正直他には見るべきところはない。伏線の張り方に巧さは感じるものの、多少の専門知識が必要なトリックは、読者によっては興醒めしてしまうかも。
ただ、それを吹き飛ばす一撃が襲ってくる。門前典之ばりの悪魔の奇想。
本格ミステリの愉しさってこーゆーことなんだよね。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ史上類を見ないとんでもなくぶっ飛んだ真相を、膨大な複線と現実の事例の積み重ねが見事に支えている。硬軟織り交ぜた手練手管に関心するばかりです。こんなことあり得ない、と言うのは簡単だけれど、これだけやられたら嫌でも納得させられてしまうだけのものになっていると思います。
投稿元:
レビューを見る
藍川の出生に纏わる天と地の二つの密室の謎。
蛇が関わったその二つの事件もまた、上木らいちにしか解けない事件だった。
どこまでも邪道(いや蛇道)を往きながら、周到で隙のない伏線が本格ミステリの正道たらしめる。
キワモノすぎる真相に怖気がした。
この書は蛇である。
投稿元:
レビューを見る
よかった、蛇姦とかなくって……。
いやほら、歯ブラシがあるからさ。イカがあるからさ。もしかしてらいちちゃん、蛇に犯されちゃうんじゃないかってちょっと心配だったのです。どうでもいいね。
今回はらいちちゃんの色仕掛けがきちんと活用されていたので満足です。援交探偵だからね。ちゃんと身体を使わないとね。
話の筋、トリックについては、なんか、すげぇな、としか言いようが。好きですけどね、この荒唐無稽さ。荒唐無稽といっていいかどうかは微妙だけど。
二つ目の高層マンションでの殺害未遂事件についてはいいんだけど、一つ目のプレハブでの事件の真相な。そうくるか、と。なんか、蛇についてだとか、赤ん坊の歯についてだとか、調べてるんなら、胎児がそういう反応をしたことがある、っていう事例を調べて欲しかったなぁ。そこだけなんの過去例もでてこなくて、らいちちゃんの推測で語られてたから浮いてる気がする。真相としては大好きだけどね、こういうの。あと話のまとめ方、オチもすげー好き。
結局藍川さんと小松凪さんはどうなるんだろうなぁ。
抜粋。最後、らいちちゃんのセリフより。
「だから人はどうしようもない真実にぶつかった時、探偵になるしかないのよ。真実を楽しまなきゃ」
らいちちゃん、どうしようもない真実にぶつかったことがあるんだっけ。これから語られるのかな?
投稿元:
レビューを見る
あまり新人に手を出さない、読書傾向が保守的な自分だが、早坂吝さんの実力は買っていた。上木らいちシリーズの第3作が出たと聞き、手に取ったわけであるが…。
デビュー作『○○○○○○○○殺人事件』は、何だかんだで楽しんで読んでいたのは、認めよう。それ以降、毛色は保ちつつ、構成力が大幅に進化。そして本作は…一言で述べれば、デビュー作に回帰したような作品だろうか。……。
『○○○○○○○○殺人事件』は、エロ全開の中でも、ロジックにはそれほど飛躍や無理がなかったと思う。本作もエロ全開だが、より倒錯したエロか。そういう嗜好を僕は知らないが、まあ人それぞれとしよう。しかし、この真相は…。
らいちの固定客の1人である刑事が、うなされた夢。それは彼の過去に、大きく関係していたのだった。夢の内容の矛盾をらいちに指摘された彼は、らいちに過去の謎解きを依頼する。父と母の出会いとは。彼の出生の秘密とは。
このシリーズの作品世界とはいえ、やや重い方向へ進む。前作は社会派エロなら、本作は科学派エロか? 自分も読み終えてネット検索してみたが、そういう「種」は実際に存在するようだ。そうだとしても、かなーり無理があるが…。
一応、密室の謎は説明されたのかと思ったら、これで終わりではなかった。……。密室殺人のパターンは、それなりに読んできたが、荒唐無稽さという点では、本作がダントツのNo.1である。たとえ、科学的にあり得るとしてもだ。
本作を読んだ人の多くは、過去作品も読んでいるだろうし、まあこの人だから仕方ないと流せただろう。これから早坂作品を読もうという方は、まず文庫化されている『○○○○○○○○殺人事件』を読むことをお薦めしたい。受け入れられて初めて、本作に手を出すべきだ。
Twitterでは、『○○○○○○○○殺人事件』について「評価保留」と述べていた綾辻行人さん。今でも保留のままなのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
二匹の蛇の謎から生まれた二つの密室。
蛇にまつわる証拠はあるのだが、なにもかも謎だらけの事件。援交探偵上木らいちが導き出した結論とは?
このトリックは…バカミス最前線ではありませんか!?
ノベルスでp200。さっくり。「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」が好きなあなたには、オススメ。
「はぇ!?」と声が出てしまう真相の、とある伏線には関心。
〇〇〇の違和感に気付いてしまったので、衝撃度は落ちてしまったのだが…
肝心の「蛇の夢」の真実。これこそバカミス!!!!よっ早坂吝!!
追いかけたい作家である。まだまだエロミスのジャンルを極めていただきたい。
投稿元:
レビューを見る
二つ目の密室の真相はいまいちイメージできなかったけれど、最初の密室の真相そういうこともあるのかもと押し切られる力強さ(苦笑)。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ4作目。最初に語られる蛇のネタは拍子抜けですが、ある一つの矛盾から導き出される真相は前例がなく(?)実に衝撃的。伏線や舞台装置もよく考えられていると思います。前三作と比べると小粒ですし、らいちの出番が少ないのでやや退屈に感じてしまいますが、ミステリー史上に名を残すであろうトリックは一読の価値があります。
投稿元:
レビューを見る
蛇尽くしのミステリ。蛇嫌いの人は要注意です。あの蛇との対決シーンは手に汗を握りました。毒蛇も嫌だけれど、あれも嫌だなあ。
読み口は軽くてさくっと読めます。やたらとエロが多いのだけれど。それが無駄なエロ描写だけじゃなく、きちんと真相に結びついているのは驚きでした(笑)。だけど……これはすさまじいまでのバカミスだよねえ。まさしくこんな犯人像はミステリ史上前例がないでしょう。この真相を見抜ける人がいるとは思えません。完全に予想の埒外。愕然。
投稿元:
レビューを見る
上木らいちシリーズ第4弾
上木らいちのお客様・藍川刑事の出生時の謎が明かされる
<あらすじ>
藍川は1歳の頃、実家で2匹の蛇に襲われたのが原因で「二匹の蛇」の悪夢を物心付いた時から見続けていることをらいちに話した。
するとらいちは話の端々の矛盾に気づき、蛇に襲われたのは今の実家ではないのでは?と推理。
藍川も両親が実の親ではない的なことを盗み聞いてしまったこともあり、自身の出生に疑問を持ちながらも聞かずに逃げていた。
意を決して実家へ向かった藍川は、両親から蛇にまつわる2つの密室事件があったことを聞かされる。
①地の密室(藍川がまだ母のお腹の中にいた頃)
藍川の父が毒蛇に咬まれて死亡。
母も咬まれたが血清を打って助かった。
その血清を打ったのが、産婦人科医で母を担当していた現在の父だった。
※藍川と父は血が繋がっていないことが判明
現場は蛇が侵入または逃げた形跡がない密室状態だった。
②天の密室(藍川が1歳の頃)
高層マンションの上階で窓を開けていたら、突如室内にヘビが2匹現れ、その内の1匹が赤ちゃんの藍川を咬んでしまう。
それを目撃した母はヘビを窓から投げ捨て、救急車を呼び、藍川は何とか助かった。
マンションの窓からヘビも人間も侵入した形跡がない密室状態だった。
ヘビに2度襲われた恐怖で藍川家はすぐに現在の実家に引越した。
①②2つの事件の内容を聞いたらいちは藍川と共に調査し、真実にたどり着く。。。
<オチ>
両方の事件の犯人は藍川の実父に恋したヘビ好き女が起こしたものだった。
事件①は藍川の母を殺そうと毒蛇を放ち母に咬ませることに成功するが、サドの実父が毒状態の母を見て興奮し膣に指を突っ込んだところ胎児の藍川に噛まれたことにより蛇毒をもらい死亡した。
実父を殺したのは藍川本人だった。
それを知ったヘビ好き女は愛する人を殺した藍川を恨み、藍川家が高層マンションに引っ越したことを知り、
隣のビルから空を滑空できるトビヘビを使って窓から侵入させ藍川を殺そうとした(事件②)
投稿元:
レビューを見る
前代未聞の大仕掛けで
ミステリランキングを席巻する
「らいちシリーズ」新作!
「援交探偵」上木らいちの「お客様」藍川刑事は
「二匹の蛇」の夢を物心付いた時から見続けていた。
一歳の頃、自宅で二匹の蛇に襲われたのが由来のようだと
藍川が話したところ、らいちにそのエピソードの矛盾点を指摘される。
両親が何かを隠している?
意を決して実家に向かった藍川は、
両親から蛇にまつわる二つの密室事件を告白された。
それが「蛇の夢」へと繋がるのか。
らいちも怯む(!?)驚天動地の真相とは?
投稿元:
レビューを見る
らいちシリーズ。
らいちのお客様「藍川刑事」の夢には理由があった。2匹の蛇が出てくる夢に何が隠されているのか、らいち達は真相に迫って行く。
エロミスと言われるほどアブナイ描写などは無い。淡々とした文章で行為が書かれているだけ。
ミステリ部についてはまさかの真相。さすがにこれは予想するのは難しい。