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久しぶりに三浦しをんのエッセイ(でいいのかな、これは?)を読んだのだけれども、博物館への愛情が真っ直ぐに伝わってきて、登場した博物館はもちろん、これから先、旅先に博物館があるときにはぜひ行く時間を作ろうと思った。
特に行きたくなった博物館(特にと言うほど絞り込めていない):
・龍谷ミュージアム
・奇石博物館
・大牟田市石炭産業科学館
・雲仙岳災害記念館
・石ノ森萬画館
・風俗資料館
・めがねミュージアム
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しをんさんの博物館巡りレポート。
結構、マニアックなところに行っていて
そして、聞き手がよいのでしょう、マニアックさ が巧みな文章でつづられ
とても面白かったです。
製紙工場のところで紹介されていた本を、図書館予約入れました。
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まるで自分が行ったかのように読める本。
インタビューした方々が、揃って「いやいや」ではなく「好きで」やってる感が滲んでいて良かった。
めがねミュージアムとボタンの博物館は特に行ってみたい。
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『舟を編む』『風が強く吹いている』に続いて、しをんさんのエッセイ初読。アラフォーオタク女子の視点がナイス。博物館は運営者の愛と情熱で成り立っているなんでもありのワンダーランド。美術館とは大きく異なる。日本国内だけでもこれだけのバラエティに富んだ博物館があっていろいろな博物館に行ってみたくなる。そこでは、まったく知らなかった世界(結構深い)の展示が来館者を待っている。
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三浦しをん氏による博物館探訪記。
この方、興味の幅がとても広いため、どこの博物館でもかなり楽しそうで、どの博物館の章も読んでいて楽しい。そしてよくぞ出会ったな!という他の来館者の行動や会話(特におばあちゃんと孫の例の会話には思わず吹き出した)のエピソードが素晴らしい。笑
どこの博物館にも行ってみたくなったけど、個人的にはボタンの博物館と石ノ森 章太郎萬画館、そして熱海の秘宝館あたりから攻めたい。
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「紡」「ジェイ・ノベル」などに連載された博物館探訪記。縄文文考古館や奇石博物館などマイナーから国立科学博物館や石ノ森漫画館などメジャーいろいろ10館。博物館は、無機質な箱やお勉強の場じゃない。
魅力的で情熱にあふれた人が運営している特有の魅力を持つところ、というのに、そうだよな、でなきゃできないもの、と思いました。
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はあああああ面白かったあああ
元々美術館とか博物館とか大好きなので、それをしをん先生の語り口で魅力を知れるなんて幸せ❤️
鯖江のめがねミュージアム行ってみたいなぁ
ボタンの博物館は東京に移転したのかな?調べてみて東京にあるなら今度行ってみようっと。
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三浦しをんさんが,日本のいろいろな博物館を見に行き,それをレポートした本。
10の博物館と,おまけとして3館について紹介。
博物館というと,お堅いイメージもあるが,お堅いものだけでなく,面白いもの,ゆるいもの,ニッチなもの,地元の人達とのふれあいも感じられるものと様々である。
それが,三浦さんの文章でとても面白くなっている。
上野の国立科学博物館は,オイラもわりと行く博物館だが,猿人やフローレス原人などのくだりは,見てはいたけれどそこまで細かい知識として知らなかったのである。
また石ノ森萬画館は,この本を読んでぜひとも行きたくなった。
まず宮城県石巻市まで行くのがオイラにとってハードルが高いのだが,宮城に行くことがあったらぜひともルートに入れたい。
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博物館や美術館はその展示物(テーマ)そのものに関心があるかどうか(好きかどうか、ではなく)が重要で、絨毯に興味のない人が絨毯展へ行ったところで「絨毯最高…!」となる可能性は低い気がする。部屋に合うかどうか、とかは「インテリア」に興味があるのであって、絨毯自体に興味があるわけではないし。ということを学んだ本だった。内容にまったく不満はなく、新しい扉を開ける…かもしれない。
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三浦しをんによる各地の博物館の訪問記。
なんとか博物館って、たいしたことないとスルーしていた自分が恥ずかしい。その博物館を作った人の情熱、展示されているものの奥深さが感じられる場所なのだということを見せつけられた。どんな博物館でもものすごい興味や情熱をもって熱心に見物する筆者、さすが!
私も機会があれば博物館めぐりしてみようかな。
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作家の三浦しをんさんのルポエッセイ。
全国各地の専門博物館10館を見学した様子が収録されています。
実業之日本社創業120周年記念作品と聞くと、なかなか重みを感じますが、著者が気になる所をピックアップしていったという、気ままなチョイスで選ばれたようです。
紹介されているのは
茅野市尖石縄文考古館(長野)
国立科学博物館(東京)
龍谷ミュージアム(京都)
奇石博物館(静岡)
大牟田市石炭産業科学館(福岡)
雲仙岳災害記念館(長崎)
石ノ森萬画館(宮城)
風俗資料館(東京)
めがねミュージアム(福井)
ボタンの博物館(大阪)
寄り道編として、
熱海秘宝館
日本製紙石巻工場
岩野市兵衛さん(越前和紙職人)
の13カ所。
それぞれが真面目に専門性を極めており、きちんとそのテーマとパッションを受け止め、しおんさん独特の感性でレポしてくれています。
一人でふらりと訪れたら、素人には良さがわからず退屈に感じるかもしれない場所も、専門家からのわかりやすい解説を受けたしおんさんがクリアに報告してくれるため、博物館の持つ情熱がそのまま読者に伝わってきます。
静岡の奇石博物館での「日本で空から降ってきた隕石を拾った人は、神様として大切に祀ったため、きちんと保存されているものが多い」というエピソードには納得しました。
石巻の石ノ森萬画館には、いつか行ってみたいものです。
またしおん氏が秘宝館を訪れた時のルポは必読。突き抜けた明るいアホらしさが、絶妙な塩梅でおもしろおかしく報告されています。
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20200229
三浦しをんさんが日本中のちょっと変わった博物館を巡る。プライベートで、ということではなく、もともと取材前提での博物館巡りなので、解説もばっちり。
世の中には色々な博物館があるもので、掲載されている博物館をついついネットで検索してしまったり。その辺りに行くことがあれば行ってみたいなぁと思った。個人的には眼鏡を造ってみたい。そして、風俗資料館のビジターの入館料高っ!
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『博物館が好きだ。旅先で博物館を発見したら、とりあえず入ってみる。』と言う三浦さん。これはそんな三浦さんと巡る日本各地の博物館を舞台にしたエッセイです。う〜ん、博物館って前に行ったのいつだっけ?どこ行ったっけ?と正直なところ全く思い出せない位に私にとっては全く縁のない場所、博物館。名前に惹かれて手にしたけど、そもそも面白いのかな、この本?、ふむふむ、どきどき、とにかく読み始めました。
『選択の基準は個人的な興味のおもむくまま、勝手な自分基準、いろんな博物館へ、ぐるぐる行ってみようー!』ということで10館+アルファをまわる三浦さん。やたらとテンションが高くて、のっけからここはワンダーランド。目の付け所が面白いのと、そう書くか!面白いな〜この表現、という面白さのダブルパンチ。
最初に訪れたのが『茅野市尖石縄文考古館』。『どこを見ても土器土器土器!』といきなり、はらはら大興奮。ちょっと書けないような大人な形、ムムムムムという感じの土器の説明なんかも盛り込みながら、うきうき、わくわく、るんるんと、とてもリアルな館内巡りができます。
そして、東京の『国立科学博物館』。ここが一番面白かった!わくわく感目一杯な知識にさくさくと出会えます。『日本は面積のわりに、隕石が多く発見されているそうだ。なぜかというと、「空からなんか降ってきた!」と目撃した人々は、現場に走って隕石を拾い、それを神社に祀ったかららしい』えええっ!そうなの?、でも何だかいかにもこの国にはありそうな話だ!という感じで、どんどん物知りになれる貴重なお話がもりもり満載です。
そんな中、おおおっ!と思ったのが、後半の『日本製紙石巻工場』でした。そう、博物館だけじゃないのだ。そんなルールはないのだ。
東京ドーム二十三個分の敷地面積の中に鎮座する『戦艦ヤマトと同じくらいの長さ』があるという抄紙機 N6マシンの説明が出てきます。普通は読むのも難しいこの機械の名前、『しょうしき』。「舟を編む」で覚えた知識がいきいきと蘇る瞬間。何だか嬉しくなりました。ロール一本で文庫本が30万部刷れるという説明を聞いた三浦さん。『「ええまあ、初版でロール一本を使いきりましたよ」と言える小説家になりたいものだが、まあ無理である』と書きます。「舟を」は累計120万部達成の人気作ですが、初版だけとなると大変な世界なんでしょうね。また、『楽しくなって触りまくっていたら(紙フェチ)、記念に何種類かの試作品をいただいた。わーい。大切に保管し、いまもときどき触り比べては、にまにましてる』というこのシーン。「舟を」で、馬締が『ぬめり感』のある紙に固執する描写が蘇ります。ということで、この工場の話はわくわく感目一杯、とっても興味深かったです。
そんなこんなで、他にも『機会があったら、ぜひ秘宝館の情熱と過剰な「お・も・て・な・し」攻撃を浴びてみてほしい』という『熱海秘宝館』への笑劇な突撃取材をはじめ、ずんずんと読み進めて一気に読み切ってしまいました。もりもり豊富な写真とそれに添えられたミニ解説、そして何だかとっても魅力に溢れた博物館の舞台裏を守ってくれる沢山の人たち。もう何だか博物館に興味のなかった今までの人生が損した気分です。そもそも見方が違っていたわけです。せっかく博物館に来たんだから色々見てやるぜ、オレ!と気持ちを切り替えるべきだったんだよ、過去の自分。前向きな考え方って得することが多いんだなって、ふむふむと改めて思った次第です。
三浦さんを読むなら、沢山書かれているエッセイの世界も是非にと思って、一周目の読書の3冊の中に入れてみました。小説とは全く違う、なんだかこちらの気分まで高揚してくるような、うきうき、ぽんぽんと弾んだ表現の数々に、面白かったな〜、これこれ、という感じで読み終えました。
三浦さんのエッセイ、私にはとても相性が良さそうです。こういう感じとっても好きです!なので他の作品もとっても楽しみです。もう、くるくる、ぐるぐると、どんどん読んでいきたいですね。幸先の良い一冊になりました。
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映画化された作品は、4つほど封切り時に観ているのに、多分これが三浦しをん初読みである。小説ではなく、エッセイが初対面になったのは、何を隠そう私が三浦女史同様博物館フェチであるからに他ならない。よくぞこのテーマを選んでくれた。
最初は長野県茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館から始めている。大正解だと思う。博物館の王道は、古代の遺物だからだ。しかも、これは未訪問で憧れの博物館なのだけど、縄文考古学をやっている者が必ず言及する知る人ぞ知る博物館なのだ。
「文献が存在しない時代だからこそ、考古学的事実をもとに、各人が自由に想像を広げる余地が大きく残されている。縄文時代の遺跡や出土品を眺める楽しみは、そこにあるのかもしれない」
流石!三浦女史は最初の博物館で、博物館の真髄を喝破する。人はそれを「ロマン」という。
そのあと、「じゃあそもそも人類ってなんなのだろう?」と国立科学博物館へ。
その他、次第とマニアックな博物館巡りへと急ぐ。
仏教世界の龍谷ミュージアム、石に特化した奇石博物館、大牟田市石炭産業博物館、雲仙岳災害記念館、石ノ森萬画館、SMに特化した会員制の風俗博物館、めがねミュージアム、ボタンの博物館、である。
私は「フェチ」とは言ったけど、未だに考古学博物館のあたりでうろうろしている。それでも未だ博物館の世界は、奥が深いのである。
三浦女史が指摘し切れていない「奥の深さ」を、とりあえず3点だけ挙げておこうと思う。
(1)三浦女史も実践しているが、博物館は見つけたら何も考えず入るべし。名前に惑わされるべからず。資料館とかミュージアムとか私設とか国立とか、さまざまな名前があるけど、名前を見て「あそこはたいした事ないだろう」とか「1番すごいだろう」とか、判断してはいけない。「プディングの味は、食べてみなくてはわからない」博物館は、ともかく入ってみなくてはわからない。具体的には、県庁所在地岡山市にある岡山県立博物館の遺物展示よりも、広島県三次市という田舎にある広島県立歴史民俗資料館という野暮な名前の館の方が、数と質共に前者を凌駕しています。岡山県人として恥ずかしい限りです。韓国では、国立博物館よりも大学博物館や市立博物館の方が、ほぼ必ず充実していました。いかん、長くなってしまった。あとは簡潔に書きます。
(2)迷ったならば、図録は必ず買うべし。何故ならば、図録は「一期一会」であるから。次に来た時に買えば良いと、絶対思ってはいけない。貴方のリュックサックがいかに重くパンパンになろうとも、為に1万円以上消費しようとも後の後悔を思えばその「選択」を選ぶべし。図録はAmazonでは基本買えません。
(3)本書の中で、三浦女史の質問に答えて、館長や学芸員が丁寧に説明してくれています。これは大手出版社の雑誌取材であり有名作家の質問だから、と思った貴方、大きな間違いです。博物館の1番大きな魅力は、「質問したら答えてくれる」事です。むしろ喜んで答えてくれます。遺物展示説明は、ありきたりな無味乾燥なものが多いけど、それは彼らが「実証主義」という学問方法に縛られているからです。「もしかしたらこういう可能性もあるのですか?」って訊けば「そうですよね。あるかもしれません」と、慎重に答えた後に「その為にはAとBとの関連が立証されなくてはならないのですが、今のところはCしか出ていないんです」と申し訳なさそうに言ってくれたりします。なんだ!とっくの昔に検討していたのかよ!と、大抵は1を聞いたら2や3くらいは答えてくれます。何故ならば、学芸員は私たちよりも、もっともっとオタクだからです。
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目の付け所が面白く、興味のない分野の博物館へも見に行きたいような気になってくる。
ただし秘宝館はおすすめしません(笑)。