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○236頁:病に沈むものを拯夫し,……
・「拯夫」意味不明。六国史本
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1194459/51
によれば「夫の病に沈む(もの)を拯(すくい/たすけ)」,
○249頁:梵漢差ふことなく……猶し児女士の……
・底本が異なるのかも知れないが、
真言付法纂要抄 北野山真福寺宝生院 大須文庫本
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100161275/viewer/39
によれば、
漢梵差ふことなく……猶ほ児女士の……
であろう。
○253頁:『御鎮座伝記』には「……、心神を傷(きずつく)ること勿れ」とあり、
・伊勢二所皇太神宮御鎮座傳記/神記第一太田命傳
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/200018227/viewer/14
には、「心神(たましい)を傷(そこな)ふこと莫れ」とある。
著者が見ているのは別本であろう。
ちなみに、医書では「傷る」とあったら「やぶる」と通常、訓む。
『論語』八佾の「關雎,樂而不淫,哀而不傷」も、一般に「やぶらず」とよまれている。
○289頁:科斗蚊脚(細い字):「科斗」というのだから,オタマジャクシのように頭でっかちで,足が細い字をいうのだと思う。
○293頁:アルファベット二十五字(……古い時代は,IとJを一つに数えたことがある)
・VからUが分かれた。WはダブルのV。どれが,一番新しく別のものと扱われるようになったのだろう?