ジェンダーと労働問題
2023/01/28 11:29
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてのディズニー作品が保守的な価値観に支配されていたというのはよくなされた批判であり、とりわけジェンダーについていえばそうだ。では労働についてはどうだろか。ディズニーやジブリ作品などのジェンダーや労働表象がいかなるものか、スリリングに論じられる。
表紙と題名からだけでは解らない。
2020/02/04 15:44
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙のイラストと題名から、サブカルチャーの本かと思えばさにあらず。女性と労働を主眼とした社会学の一冊。映画やドラマ、漫画をテキストにしながら分析、説明をしていく。
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投稿者:わらび - この投稿者のレビュー一覧を見る
カズオイシグロの小説作品のネタバレがあります。
映画は興味ないのでネタバレ上等と思っていたのですが、こちらは完全に「知りたくなかったやつ」でした。しかしこの本でネタバレ読んだことでカズオイシグロに興味を持ち小説を読むことになったので、「知りたくなかったけれど知らなければ読まなかった」というすさまじいパラドクスに追い込まれています。
記憶消去する装置ほしいですね。
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横文字が多くてよくわからない部分も多かったけれどディズニー映画で最近は「守られるお姫様」って見ないなぁと確かに思いました。
最近のディズニーはお姫様に限らないしキスで目覚めたりして男性に依存しないでむしろ積極的に火中のクリを拾いに行くようなヒロインもいるし。
一件無関係なアニメ(映画・テレビ)作品でも意外と時代を感じるんですね。
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大学のサークルの先輩が本を出したっていうので図書館で借りてきて読んでみた。物語の女性主人公を通して説く社会文化論。
身近な物語を題材に、よくもこんなにも小難しく考えたなというのが率直な感想。まあ、大学のセンセーが書いているので、その分マニアックにはなっていると思うので、自分の興味を超えているところはナナメ読みすれば、素人でも十分楽しめる。
ジブリの映画はテレビでやる時に漠然と見てきただけだから、今度意識して見ようかな。
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早稲田文学シンポジウムの予習しとこ、表紙イラストかわいい、くらいの軽い動機だったが、おもしろーい。アナ雪、魔女宅、逃げ恥などなど、女性主人公の映像作品を「労働」という切口で解説。
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こんど著者が大学図書館で講演をするというポスターを見て,申し込み,本も買って読んでみた。
「第2波フェミニズム」とか「ポストフェミニズム」とかの言葉がよく分からないものの,紹介されている映画は半分ぐらいは観ていたので,なんとなく内容はぼんやりと分かった,という程度。
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多数の映画やアニメなどを例にとってあり、
ジェンダー論、哲学、社会学等々にあまり
詳しくなくとも読めると思います。
取り上げられている作品を
一つでも観たことがあるなら、
その部分だけでも
読んでみることをお薦めします。
アニメ化や映画に詳しい人だけのための本では
ありませんでした。
詳しくない人にこそ、
興味深い事実に溢れています。
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さまざまなコンテンツに登場するヒロインたちをポスト・フェミニズム、新自由主義的労働環境の状況と照らして論じている批評。
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フェミニズム的な観点からのポップカルチャー〜文芸批評ということで期待して読みましたが、私の知っている批評という風には読めなかった。論文と社会分析の中間のような。AとBがあり、それはCとDに対応する、みたいなクリアな議論はそれはそれでなるほどとはおもうが、それ以上の回路を開くのは難しいと思われる。結局、なんのためにその批評が存在するのかという問題か。六〇年代にありえた連帯が、現代では資本主義格差によって失われているという「まあ、それはそうだろう」という議論を、映画のキャラクターを引いて解説するところが一番面白かった。
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少し難しかったのですが、
大学の先生が授業で扱ってくれて、
理解できた時は今の社会とジェンダー表象について考える時とても参考になる一冊だと思いました。
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1980年代以降のグローバリゼーション、ことに新自由主義が女性の労働環境に及ぼしてきた影響をポストフェミニズムの観点から概観し、それがポピュラー・カルチャーの登場人物にどう投影されたかを論じた刺激的な論考。
本書で扱われた作品をざっと挙げると、『スターウォーズ』『アナと雪の女王』『ブリジット・ジョーンズの日記』『おおかみこどもの雨と雪』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『風の谷のナウシカ』『逃げるは恥だが役に立つ』『エヴァンゲリオン』『かぐや姫の物語』『ブルージャスミン』…。観たことがあるものも、ないものもあったが、なるほど、ある視点に立って鑑賞すると、こういう見え方をするのかと学びが多かった。
内容はかなり高度で、完全には理解ができていない。正直、深読みしすぎなのではとか、恣意的に作品を選んでるのでは、とか、色々思うところもあるが、作品は時代を写す鏡なんだなあと感じる。「おおかみおとこ」や「ナウシカ」の解説は、自分では思いもしない角度からの論考で、おぉっと興奮した。こういう本を読む醍醐味は、自分にない考えを知ることができる点にある。
終章もまた読み応えがある内容だ。『百円の恋』で貧困女性の悲哀が、『ブルージャスミン』『ゴーン・ガール』『メイド・イン・ダナゲム』で、貧困女性とキャリア女性の分断と互いの連帯の可能性について語られる。しかし現状、コロナ禍では女性の貧困が際立ち、分断がより深まったように見える。作者の言う連帯の可能性の根は絶たれていないのか、状況の変化を見極めたい。
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様々な映画や小説、ドラマなどの作品を例に挙げて、これまでのフェミニズムの歴史を紐解くもの。
見たことある作品の新しい側面を知ることができたり、まだ見ぬ作品に出会えたりしたので、読んでよかったと思える一冊。
ただ、本書では日本とその他の国(アメリカやヨーロッパなど)の作品が同列に語られているが、実際には日本人にとってのフェミニズムと、欧米人にとってのフェミニズムはかなり質が異なると思うが。
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2024.6.3
男性目線から書くフェミニズム
ほぼ、新自由主義の話だったが、つまるところ新自由主義とフェミニズムは切っても切れない関係だと言うことなんだろう
久しぶりにナウシカが見たくなった