紙の本
儚いものたちの話
2017/08/08 15:25
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴーストタウン、ゴーストライター、「ゴースト(幽霊)」だけじゃない世の中の消え去った、または消え往く儚いものや人の一瞬を切り取った小説。7編の短編集。その中でとりわけ印象的だったのはミシンが語る『ミシンの履歴』と放置子と戦後ストリートチルドレンが織りなす友情『きららの紙飛行機』と僚友を思って思って天寿を全うしたおじいさんの話『亡霊たち』。最終話の女幽霊が語る、思い出してよは全部の話に関係してくるのかもしれない。死んだら終わりじゃなくてそこから物語が始まることもあるんだね。お墓参り行かないとって少し思った。
紙の本
思いを残した存在
2017/09/02 19:29
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名通り「幽霊」が出てきますが、そんな怖くない。
何年も何十年も思いを残して現れるゴーストたちが悲しく優しく心に迫ります。
7つのお話が入ってます。
紙の本
ゴースト
2018/01/10 22:08
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集でしたが、面白く読めました。あの世へ行けないというのは、どういう事なのだろうと考えさせられました。送る側の者として、考えさせられるお話ばかりでした。自分が送られる側になったとき、どんな感じなのでしょうか。
紙の本
想い出幽霊
2017/09/09 10:19
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幽霊たちの叫び、でも悲痛ではなく想い出に浸りながらの声なき声。でもこの世に何かを訴えたいという思いは何となくわかりました。
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ゴーストタウン、ゴーストライター、「ゴースト(幽霊)」だけじゃない世の中の消え去った、または消え往く儚いものや人の一瞬を切り取った小説。7編の短編集。その中でとりわけ印象的だったのはミシンが語る『ミシンの履歴』と放置子と戦後ストリートチルドレンが織りなす友情『きららの紙飛行機』と僚友を思って思って天寿を全うしたおじいさんの話『亡霊たち』。最終話の女幽霊が語る、思い出してよは全部の話に関係してくるのかもしれない。死んだら終わりじゃなくてそこから物語が始まることもあるんだね。お墓参り行かないとって少し思った。
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思っていた雰囲気と違ったためか、とても読みにくかった。
(私の家では何も起こらない、風かと思っていた)
女の子とミシンの話は読みやすかったものの、その後から進まず。
不思議な読後感はあったものの、涙があふれるほど感動することができず、私の無知さなのかなぁと思ってしまった。
幽霊連作短編とあったため、
個々で出てきた話が絡み合って一つの何かになっているのかと思ったら幽霊が出てくるという意味で連作で話自体に繋がりはありませんでした。
幽霊というよりも戦争の話が色濃かったように感じる。
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タイトルから怪談的な話を予想していたのだが、1番心に残ったのは反戦のメッセージだった。特に未練を残して死んだ人たちがあの世に渡る前にいる「キャンプ」の話が印象に残った。
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第1話 原宿の家
第2話ミシンの履歴
第3話 きららの紙飛行機
第4話 亡霊たち
第5話 キャンプ
第6話 廃墟
第7話 ゴーストライター
作者本人による朗読会で読む前に本を書くに至った背景や内容をさらりと聞いていたこともあり、時折作者の声が思い出されたり、特別な思いで読了。
読んでいる間中、亡くなった父や母が生きた時代を追体験しているかのようでした。面白かった!
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亡くなった人だけじゃなく、失われたもの、時を経て形を変えてしまった場所などのゴーストが登場する短編集。戦争が絡んでいたりするけれど、重々しい感じはなく、温かさも感じるけど物悲しい、秋の始まりにピッタリの本だった。
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ゴーストというタイトルに幽霊ものなのかと思ったが、幽霊以外にも物や残された者など色んな意味で失ったものたちの声が聞こえた気がした。最後の「ゴーストライター」という短編の中での幽霊らしき女性の台詞がたぶんこの本の言いたかったことを言っているような気がした。亡くなった者の聞こえない声、忘れずにいたい。
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短編7作。
切ない哀しみ。
立ち行かない歯がゆさと、悔恨。
ふとした温かみが胸を抉る。
戦争は何も生まない。
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ゴーストっていうか幽霊なってものもあるけど、怖くなくて、じーんとしたりかなしく感じたり。そういうのはいいやというのもあったけど、楽しく読めた。
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タイトルにもなってるゴーストというのは、「おばけ」も意味しつつ、ものや場所に残る思念のような意味も含んでる。
ゴーストが見える、という場合、そこに含まれる思念は純粋にその場所にある思念なのか、自分の方に何かそれに伴う思念があるからなのか。
ゴーストライターの話のように、ゴーストとの出会いは聞く聞かれるの関係が成立していて、その関係は通常は人間側の都合のいいように考えられている可能性が高い。なぜならゴーストの言葉は基本的に人間には届かないから。
それでも、ゴーストが見えるという時にはゴーストの側の思念の現れだと理解される。
ゴーストの気味悪さは、たぶん、本来語りかけてくるはずのないものが語りかけてくることにあるだろう。
じゃあ、ゴーストがふつうに語りかけられるのだとしたら、何を語るのか。
そういうことを考えようとした小説…かな。
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家に残る想い「原宿の家」、ミシンが見てきた歴史「ミシンの履歴」、「きららの紙飛行機」は、少年の幽霊とネグレクトを受けている少女とのお話。
ほか、全7つの短編作品。
読みやすくおもしろかったです。
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とても不思議な本だった。
読んでていこごちが良いというか、柔らかく受け止めてくれる感じ。話し自体は可もなく不可もなく、文体が優しいのだろう。この人の書くものをまた読んで見たい