紙の本
50歳過ぎた男女のメッセージのやりとり。
2020/06/22 21:00
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「SNSで見つけたから・・・」と、結婚寸前まで行った男から30年ぶりのメッセージ。
これが純文学なら「昔の恋人ともう一度」的な展開だけど、イマドキだとちょっと事情が違ってきますよね。
二人で思い出のやりとりが始まりますが、何やら怪しい雰囲気に。
このやり取り気持ち悪いぞ・・・って感じ、そして衝撃のラスト。ワロタ。
紙の本
ぞわぞわ
2019/05/07 20:03
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投稿者:n - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は初々しい二人のやり取りかと思いきや、話が進むにつれてだんだん気持ち悪くなる。最後には絶対にぞくぞくした、面白かったと思えるよう作品です。
紙の本
所詮読者は作者の掌で転がされるしかない
2019/01/17 01:25
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉の選び方ひとつで それまで想像してた本の世界が変わる
所詮読者は作者の掌で転がされるしかない
って事を久し振りに突きつけられる
読み終わったら最初に戻って
散らばってるカケラ拾う為にもう一度読まされる…
軽めのサイズ感もちょうどいい
紙の本
真実を問えないことの無意味
2018/07/31 23:59
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投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット上で公開され、その後話題となったミステリーということで読んでみた。
文学作品においては、「信頼できない語り手」という手法がある。客観性を要求される物語の語り手に、読者が不信感を抱き、それにより登場人物に独特のリアリズムが加わるというもので、エドガー=アラン=ポーの『アモンティリャードの酒樽』の不気味な主人公の語りがその代表例である。
全編FB〈フェースブック〉上のメッセージのやりとりという設定のこの『ルビンの壺…』においても、学生時代の別れた恋人にメッセージを送るこの胡散臭い男に読者は終始、疑惑をいだかざるをえない。それに返答をする元恋人とのやりとりが和やかに進むうちに少しずつ安心しつつも、次々と明かされる二人の意外な過去に、次第に両者に対して不信感をいだく読者...やがて彼らのどちらが果たして善人なのか、いやどちらが本当の事を言っているのかさえもわからず、言いようのない不安に襲われる。そもそもネット空間でおこなわれる言説に、どうやって真実を求めようというのか?
こうやって自問自答するうち、物語は一応の決着をみる。だが、その決着さえも、一方の側の言説にすぎない。それが正しいという保証はどこにもないのである。
ルビンの壺とは、心理学者のルビンが提示した、それを眺める人の見方によって、二様に見える絵のことである。この二人の男女のネット空間におけるやりとりも、それを眺める人の主観により如何様にも解釈できる。そう、この二人のうちのどちらがサイコパスなのか?あるいはどちらもサイコパス?はたまたどちらも正常で、2人はかつて彼らが知り合った演劇部時代のように、ただ狂人を演じているだけなのか?(だとしたら愚弄されているのは、われわれ読者ということなる...。)これらを確かめる術のない以上、何が真実かを問いかけるのも無意味という気がする。結局真実は藪の中、という気がしてやや消化不良ではあるものの、斬新なストーリーであるのは間違いないだろう。
紙の本
ほんとに面白い
2017/12/10 16:41
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投稿者:あいあい - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、すごい。
はじめ読んだ時、どんな話かと思ったが、ほんと最後の最後の3ページで話が大きく変わる話でした!!
ものすごい、壮大な話で、ありえる話で、とても入り込みました
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ネットでの大々的なプロモーション(炎上狙い?)があり、期間限定で無料で読めたので読んでみた。
SNSでのメッセージのやり取りだけで進む形の小説。ある男が、たまたま始めたSNSで過去に付き合っていた女性を見つけてメッセージを送ったが…という展開。
ミステリのネタが正直そこまでびっくりするようなものでもなくて、「プロモーションの煽りは過剰じゃないかな、これだと炎上するんじゃないのかな?もしかして、最初から炎上狙い?」という感想。
出版の際には修正が入るとのことだが、おそらく話の核心部は変わらないと思うので、無料で読んだ人が出版されたものを買うかどうかは微妙だと思う。
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30年前の結婚式前日に失踪した、元婚約者のSNSを偶然発見した男が、SNSを通じてやり取りする形の小説。
帯によれば、衝撃的な結末を迎えることが約束されていたのだが、別にそれ程のことも無い。
男が既に警察のご厄介になっていることは、資料が押収されたままである事から判っており、危ないやつなのだろうと思って読んでおり、失踪の真相もそのあたりの事情だろうとは想像できる。
そしてお互いその事情を最初から良く判っていながら、初期のやり取りでは無邪気に過去の良い思い出話を語り合っており、リアリティが無い。ただ単に読者をミスリードさせる為だけの工夫であろう。
すぐ読み終わるので、時間の無駄感は少ないことが救い。
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帯でかなりハードルを上げられた分期待値よりは…というところが正直な感想。
だが、物事を一面だけから見てはいけない、という意味ではタイトルは秀逸かと。
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「この小説、凄すぎてコピーが書けません。とにかく読んでみてください!、ネタバレ厳禁」という本の帯とネットでの大々的なプロモーションにより、1カ月半で4万部に達した全く無名の新人としては異例のヒット作。
フェイスブックのメッセージのやり取りだけで進む形のミステリー。
面白かったが、斬新、凄く驚くというほどではなかった。
真相がわかったら、もう一度読みたくなる本ではある。
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たまたまFacebookでかつての恋人を見つけて思わずメールした。何かの理由で結婚式をエスケープした彼女と、30年の時を経て懐かしい話についてやりとりして…と思っているうちにどんどん不穏な方向へと転がっていく。
決定的な「何」かを避けたままつづくやりとり。狂気の後出しじゃんけん。
読みながら考えていたオチは、2人は解放病棟の入院患者。徐々に妄想が上塗りされていく、というのか、男が入院患者。本人は自覚なく二つのアカウントを持っていて一人でやりとりしている、というもの。
違ったけど。
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読み進めるごとに新しい事実が。色濃い内容で印象に残るように書いているのかな。さっと読めましたけど、キャッチコピーを募集したり、宣伝がオーバーだなあ。
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射程圏外すぎるオチでどーしたもんかと思ったけど、割と似た印象の感想が多かったので安心しました。
最後の文章も驚いたけど、文体を変えるのは小説としては興醒めです。
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中盤から後半の展開が粗く感じた(或いは昔話が冗長過ぎた)。
たとえば過度のストレスだけで幼女を虐待する指向にはならない(先天的な性癖がある)はずなので、前半でそれを匂わせる描写がもう少し必要(たとえば美帆子の放尿シーンを発展させれば良かった)だし、その事件がバレたきっかけも唐突過ぎる(最初の事件は裕子or叔父殺しの方が自然だった)。
また、美帆子が水谷を警戒している様子も、最初の三年間以外は殆ど見受けられないのに違和感を感じた(美帆子の住所を執拗に聞き出す描写などはあったが、それをかわす時に何らかを匂わせてもよかったかな)。
でも、物語の流れは上手かったので、(多分若手の作家さんかな)著者の手練に磨きが掛かれば、かなり完成度の高い作品にもなるはず。今後の活躍に期待したい。
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読むのが遅い私でも一時間少しあれば読み終わる分量のあまり多くない、とっても読みやすい小説でした。
facebookで三十年近く前に別れた恋人を見つけてメールを送った男と、躊躇いつつも返信をした女の往復書簡集。
二人は大学の演劇部の先輩後輩として知り合い、次第に惹かれていき一度は結ばれるが……。
と書くとロマンチックな恋愛小説なのかなと誤解されそうですが……そう思って読み始めると最後で大きく裏切られます。
帯というか、表紙に書かれた文言(読んだ人に一言感想)の雰囲気でこれはミステリなのだなあと予想がついてしまったので
「どんなどんでん返しが待っているのかな?」
とワクワクして読んでいました。
ラストがああいう終わり方だったのは、さすがに意外でしたし、最後のページに一言だけ書かれるように作ったのは上手い! と思いました。
ただ身構えてしまっていたせいか、そこまで衝撃的な結末でもなく、また登場人物も良い人が誰もいないような感じで……。特殊な人々のドロドロした関係というか。
それにラストの方の話の運びはちょっと唐突感がありました。
表紙の文言はちょっと面白さを削ぐかもしれない。
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もうすぐ読み終わるんだが。クソ本にしか感じられないんだが。いらいらしてあと少しが読み終えれない。
と思っていたのだが。
最後の1行!!めっちゃいい!
二度と読まないし、人に勧めるかも悩むが、1000円なら納得。
1時間で読めるというのも、帯も売り方がすごいうまいと思う。負けました。もう買いません笑