紙の本
戦国の世は悲しい
2019/05/05 14:41
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
甲斐の武田氏の泥沼のような戦の中で信友、信虎が国の平安に苦悩する姿をよく描き出していると思う。
時代の推移は彼らの努力と苦闘を全て無にしたのだが、そこには彼らの生きた証が別の形で残っていた。
あまり知られていない信玄以前の甲斐の様を骨太に活写した小説として大いに評価する。
紙の本
丁寧な描写に肌が泡立った
2017/12/27 13:32
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投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごい新人が現れた!というような噂に意気揚々と(でも大丈夫かな?と心配も半分←初めての作家さんで個人的に最近当たりがない…)読み始めた。
時代小説は気に入れば何でも読んでみたが今年は二作程中途挫折し(物語に全然入れず)意気消沈していた中、この物語は相性が良かったようで読書中は映像が脳内に広がり人物達の言葉が心に響き、最後は震えながら嗚咽…たまらなかった。
山神神話と史実とを上手に融合させる手腕と滑らかな筆致が新人離れしていると思った。この方の次の作品も絶対読みたいです。久し振りにひどく心を揺さぶられました。
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勝沼信友という武将は初めて知った。信玄が生まれる前から始まるので知らないことばかりで新鮮感があった。信玄の父信虎の若き頃の乱国甲斐国を統一していくのは面白かった。信虎がまたカッコイイ。決して暴君などではなく武田家当主として甲斐国を豊かな国にするべく戦った戦国武将なのである。自然と山の神を交えて神の怖さというのがよくわかる。武田の三傑爺は初めて知った。あの板垣・甘利・飯富などが若造扱いである。
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信玄以前の武田家。
山の民から武士へと身を変えた男。
合戦シーンの迫力、描写の巧みさがすごい。
リアルもファンタジーも違和感なく同居している世界がしっかり現れている。
幾分文章が硬い。それも味なんだろうけども。
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武田信玄の父とその「弟」が、山の神から一族にかけられた呪いを解こうとする、壮大で不思議な物語だった。文章の書き方として、言動の主体がわかりづらかった。これはいったい誰が言ったことなのか・誰がしたことなのかがすっきりとしないところが多くて、読みづらかった。呪いを解いたはずなのに、結局 武田一族が滅びてしまう結末も「?」だった。「男のロマン」といった感じの物語だなあと思った。
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本格的な歴史小説と感じた。
穢れはじめ神がかり的な背景はあるが、ひとつひとつの言葉が練られている印象で、とても深く難しい作品だと思う。
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武田信虎を支えた男たちの物語.父親違いの兄信友が弟として尽くす.これに武田家に祟る景清穢れなる呪いが絡んできて,信友の一生はこの穢れを払うことと武田信虎の甲斐の統一を助けることに命をかける.信友の優しく純粋な心が美しい.また,信玄が偉大なのでどうしても信虎が悪人にされがちだが,信虎もやはり魅力ある人物であったに違いない.
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・6/8 読了.信玄より気性が荒そうな信虎の年上の弟の話だった.楯無の鎧や現存する日本最古の国旗の話はいままで知らなかった.そもそも甲斐の国は有力豪族が集まってできてて武田家が圧倒的に強かった領国じゃなかったから、他国からの侵略を防ぐだけじゃなくて領国内取りまとめのためにも争いが絶えなかったんだろう.やや神秘的なエピソードもある物語だった.
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武田信玄の父、武田信虎とその弟とされる勝沼信友、鬼美濃と称される原虎胤の物語。
勝沼信友を山の民として育てられたとして、呪いや山や土地の神への信仰が信じられていた時代の武将の生き様、合戦、漢達の生き様を見事に描く。
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2019.8.5完了
信縄、信虎時代の話が読めるとは思いもよらなかった。
勝沼信友や原虎胤など少々前の時代を照らし合わせたいい作品だと思う。
独特の表現なのか、文章が飛んでいるように感じ、時々主語や誰主体の話が分からなくなるのはオレの勉強不足か。
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信虎の謎の弟、勝沼信友
あの信玄が率いた最強武田のルーツはここに。
信虎の両脇には、山の民として育てられた信友、罪を犯し流浪の末、武田家に仕官した足軽大将の原虎胤。
乱国甲斐の統一を目指し、戦場を駆け巡る。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/11/post-219e.html