紙の本
結局、オカルトファンタジー・ミステリー
2018/03/26 09:57
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
(ネタバレ注意)
中巻で予想を裏切られ、まさかのオカルトファンタジー!
せめて連続殺人事件は、ミステリー要素を残して欲しいと思ったが・・・まあ、ちょっとのひねりがあったので、少しは納得(でも、推理も何もあったもんじゃないが)。
ラストは、少し救われる展開となったので、ヨシとしよう。
それにしても、この本を本格ミステリーと思って購入した読者は多いのではないだろうか?
ネタバレは困るが、ある程度、ジャンルを明確にした販売をして欲しいものだ。
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
闇の中で光輝けるのは、無垢な子供だけ。ですか?
お約束のような落ちのファンタジー。
面白くは読めるので、そこはご安心。
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あう、ドラゴンとか出てきちゃった。。ラノベか。
ミステリーの宮部みゆきが読みたいな。火車とか模倣犯とか理由とか。
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下巻読了。
前半は連続猟奇殺人事件がひとつづつ解明されていく。
そして、妹の友人におこる新たな事件。
最後は、英雄の書で書かれていた世界に入っていく。
全巻を通じて、ミステリーとファンタジーの壮大な融合だった。そこに現代のネット社会の闇を絡めて描く。
宮部ワールドの進化と感じる。
宮部作品の中では上級者向きだと思う。英雄の書とはストーリーに関連はないが、世界観と登場人物を知る上で事前に読んでからの方がいい。宮部作品の現代ミステリー物にもあらかじめ馴染んでからの方がおもしろいと思う。
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さすがの宮部さんでグイグイ引き込まれました。
英雄の書の内容をほとんど覚えていなかったので、覚えていたらもっと楽しめたかもしれません。
結構残虐で宮部さんってこんな作風だったっけと思いましたが、最後はちゃんと宮部さんで安心しました。
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言葉は言葉は発せられた瞬間から
過去のものとなる。
そして
降り積もってゆく。
どんどん積もってゆく。
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連続猟奇殺人と思われた事件が、幸太郎たちの思わぬ方向に向かっていく。
そして、幸太郎の幼馴染みである美香にも危険が迫っていた。ガラから「お前は必ず後悔する」と言われながらも、自分の正義を貫こうとする幸太郎がたどり着いたのは……?
これは苦手な破滅型の物語?と途中から気が重くなりました。幸太郎と『デスノート』の月が被るように感じる場面もありましたが、完全な破滅型ではなかったので、ホッとしました。
とはいえ、悲劇は悲劇。そしてわとてもメッセージ性の強い作品。
前日譚にあたる『英雄の書』を読んでいないので、これから読もうと思います。
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再読。やっぱり再読してよかった。1回目はこのラストに向かうあたりから小難しくて退屈になってきたのに、2回目はすんなりと入ってきて登場人物の心情に入り込めた。最後の「生きていけばいいのよ」「生きてゆくよ」は泣けた。宮部さんからの強烈なエールがストレートに響いた。久しぶりに宮部さんを読むと、手練れの語り手だなあとつくづく恐れ入り楽しませてもらった。
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世界は言葉に溢れている。幸せを象徴する言葉から不幸を象徴する言葉まで。ひとが言葉を覚えるのはそれがコミュニケーション手段であり、感情を表現する手段だからと思う。
孝太郎はガラの力を借りて、ひとの闇の部分を嫌と言うほど見せつけられてきた。どんなに幸せに見えるひとでも闇の部分を持っている。言葉から逃れることが出来ない以上、それがひとを表現する。だから完璧な人間なんて存在しない。言葉の残滓と言うけど、ささやかな言葉がそのひとを形作り、運命を決めることもある。
ひとは自分の言葉から逃れることは出来ない。改めて言葉の持つ重みを感じ、言葉がその人を現すんだなと実感せずにはいられません。
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ぼやっとした終わり方ですべてが中途半端な感じで…想像を遥かに超えて残念な終わり方だった…。
クライマックスであろうガラの戦い、悲嘆の門の部分なんて読み飛ばしてしまったほど…。
ふと「デスノートでいいじゃん?」て思ってしまった…。
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おまえは後悔する―。度重なる守護戦士の忠告に耳を貸さず、連続切断魔の特定に奔走する三島孝太郎。なぜ、惨劇は起きたのか。どうして、憎しみは消えないのか。犯人と関わる中で、彼の心もまた、蝕まれていく。そうした中、妹の友人・園井美香の周囲で積み重なった負の感情が、新たな事件を引き起こす。都築の、ユーリの制止を振り切り、孝太郎が辿りついた場所。“悲嘆の門”が、いま開く。
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連続殺人を追う元刑事と一人の学生、憎悪の連鎖は身近な少女に迫っていた。
上巻中巻と読み進め、連続殺人事件を解決するため異世界の怪物の力を借りる展開に、戸惑いながらも物語に引き込まれていく自分がいました。
救いのない結末を迎えてしまうのか、下巻まで読んでいく中でその不安と向き合っていく感じでした。
言葉や物語、生と死に向き合い、苦しみながら自分の生き方を見つけていく主人公に力強く生きていく人生を期待していました。
小説の世界だけでなく、現代では現実でも起こりうる連続殺人の恐ろしさを改めて感じました。
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読了したがファンタジーは途中からなにがなんだかわからなくなってきた。 子供の時に、主人公が他人の心の声を読めるツールを手にするという話を読んだことを思い出した。言葉はたとえ心の中だけであっても蓄積するんだと思う。汚い言葉で罵ると心がけがれるので抑えよう。負の感情は言葉にしたとたんスピードを増して自分を蝕む。気をつけよう。この主人公コウちゃんのように見る能力がある人が実在するかもしれない。私のいた場所の跡に汚いものが残ってたらいやだもんね。
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壮大な物語で、読む手が止まらない。
仲の良い先輩の失踪、憧れの人が殺された憤怒。
それらの気持ちが、主人公の孝太郎と魔物の取引を誘発し、そして孝太郎自身を変えていく。
何度も周りから引き返せ、もう止めろと言われたが、孝太郎はそれに背いていく。
ネット社会が進む中、言葉は世の中に溢れている。
その言葉たちが紡ぐ物語。
言葉は残る。そして、とても重いものなんだ…
2022.2.6
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ファンタジー小説は結局、現実感のない説明で終わってしまうので個人的にはちょっと、、、
言葉の持つ魔力など、著者として言いたいことは書かれているのだとは思うし、文章も上手でスラスラと読めるが、やはりちょっと物足りない