紙の本
「サイコパス」について語られた異色の書です!
2017/12/12 11:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「サイコパス」について、精神科医である春日氏と鬼才と呼ばれる平山氏の両名によって語られた書です。そもそもサイコパスとは何ののか?からはじまり、それとどういう風に付き合っていくべきなのか?など両名が語る話は、非常に奇想天外であり、複雑なのですが、かなり興味をそそられることも間違いありません。なかなか類書を見ない画期的な書と言えるかもしれません。
紙の本
周りから眺める感じ
2017/12/09 02:35
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
医学的にサイコパスについて討論する内容かと思ったら、客観的に見たサイコパス像について意見を交わして掘り下げていくという感じの内容だった。
話題を絞った雑談と言った雰囲気の内容で読みやすい。
対談形式なので、あまり堅苦しい文章を読むのは苦手という人でも大丈夫だと思う。
あくまでも著者達の考えたサイコパスという物の話なので、イメージと違うという人もいるかも。
紙の本
誤字・誤りが多い。
2018/01/29 17:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
単純な文字抜けなら取り立てて問題はないのだが、トランプ大統領が入国を妨げた相手を「イスラエルの人」のまま出版したらいけないと思う。(平山氏が本当にそう言ったとしても注釈をつけるべきと思う)
また、ある高級日本酒ブランドの「等外」の扱いについて誤解したまま、地域全体(こちらも今検索したところ別の地域だった)を危ない扱いするのはあまりにひどい。
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精神科医と作家による対談形式で、サイコパスについて綴られています。
脱線ありの自由な語りで、まるでお酒を一緒に飲みながら横で聞いているような感覚でした。
肝心のサイコパスについては曖昧さが残りますが、それが現状で一番自然な答えだと思います。
サイコパスは病気ではなく健常者として存在し、一つの種族として昆虫のように生きています。
存在することの他に、各々が掲げる目標達成への手段を冷徹に計算する力を持ちます。
サイコパスに純粋なものと劣化したものが存在するという分析には同意します。
劣化サイコパスは巷に溢れ、行動や言動から異常性が露見し判別しやすいでしょう。
純粋サイコパスは基本的には周囲から好感を持たれ、異常性を隠したまま一生を終えるでしょう。
小難しい内容は一切無く、国内海外のサイコパスを例に浅く広く話が展開していきます。
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この本を読んでサイコパスがどういうものかというのが少し理解できた気がします。そして自分の周りに何人か該当する人がいるような気がして気が気じゃありません。とか言って自分が一番近かったりして(苦笑)。
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あまり学術的な内容ではなく「こんなやばい奴いるよね」みたいなうわさ話を好き放題言っているだけという感じで、言葉も結構乱暴なのだが、基本的なモラルがしっかりしているのでそんなに嫌な感じがしない。平山さんは掃除片付けをしっかりやっているみたいな話も聞いたことあるし、メンタルが安定しているのかな。
途中からサイコパス関係なく「俺が会ったことのあるやばい奴」エピソードを披露しあっているだけになって論点が拡散してしまっているな。しかし、正直自分は人生でそこまでやばい奴に出会ったことがないのだが…まあこの二人は職業柄ってのもあるのか。
「情動が乏しい」というのが一番の特徴というのはわかった。理屈は通っちゃっているから論破しにくいし、空気読め的なことも言いたくないし、対応が難しいな。でもこの本はそういう人にどう対処するかとか深刻に論じるというより「そういうやばい奴にはなるべく関わるな」で終わってるのが潔くて良いな。まあ他人や世の中を変えるなんて難しいし、自分の手の届く範囲をまともな状態に保っておくというのは健全な考え方かも。
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サイコパスについての定義があいまい精神科がついているという事でこの本が病理学上まともの本だと思わないほうが良い。
あくまでもオカルト的要素を含む読み物だととらえたい。
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なにが白で黒か、定義はなにか、根拠はあるのか、などを求める人には向いていない。風なやつがたくさんいるのがよくわかる。
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ちょっと前に話題になったサイコパスについての対談集。
精神科医の春日武彦さんとホラー作家の平山夢明さんが「言いたい放題」「暴言、暴論全開」で語り合う。
サイコパスに興味があったのですが、ベストセラーの『サイコパス』は評判が微妙。読む気をなくし、昔愛読していた春日さんと読んでみたい作家の一人だった平山さんの対談本の方を読むことに。
さらっと読めて面白かったです。
平山さんって怖い人かと思っていたのですが、わりと普通というか、常識的な方なのですね。
シリアルキラーや殺人事件のことに異常に詳しい、いい人との印象を持ちました。
春日さんは昔著作で「実際に診てもいない事件の犯人の精神分析をのうのうと語る医者は信用できない」というような事をおっしゃっていて、あ、この人は信用できる、と思っていました。
今回も座間の9遺体事件ついてのコメントを求められて「とんでもない奴だ」と、ひとこと。貫いてらっしゃいます(^-^)
ちょっと前の『サイコパス』ブームの時の雰囲気がとても嫌だったのですがこの本にはそれを感じませんでした。
グロテスクなお話もたくさん話題にされているので苦手な方にはおすすめしません。
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この人達それぞれのファンの人ならおもしろく読めるのかもしれません。
・・といいながら、ついつい大半を読んでしまいましたが(活字中毒)
なんか企画モノって感じでしたね。飲み会やってしゃべってはる内容というか。。。
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平山夢明、春日武彦対談本は前二冊も読んでてお二人の言葉選びのセンスと物の見方が面白い。
そして常々「サイコパスは怖いなあ、自分がサイコパスに出会ってしまったらどうしたらいいんだ」と思っていた所のこのお二人の対談本。読まないわけにいかない。結局サイコパスも前二冊に出てくる「狂ってる人」達と大差ないという事でした。
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サイコパスについてのお二方の感慨のようなものが読める本。正直、思っていてもなかなか口に出せないような、ギョッとするような意見だったり体験だったり(悪口だったり)もたくさん見られて楽しかった。
個人的には、ずっと違和感を感じていた脳科学者に対する全知全能ぶる雰囲気の胡散臭さをバサッと切ってくれたのは爽快だった。好きな脳科学のひともいるけど、やっぱりアノ人は胡散臭いよな〜〜〜〜と。
サイコパスの昆虫的な考え方と行動という定義漬けはなるほど、という感じ。
ふたりの意見もなかなか偏ってる部分はあるけど、嫌いなものは嫌いとけちょんけちょんに言ってくスタイルとか、お二人の親密だからこそ出る良い雰囲気とか、いろんな空気感が気持ち良い対談だった。
あと、平山さんの擬音の使い方がいい。好きです。
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サイコパス解剖学。春日武彦先生と平山夢明先生の著書。精神科医の先生とホラー作家の先生という異色の組み合わせで書かれたのが本書。サイコパスをテーマにして、サイコパスについて両先生が思うところを率直に語っています。変にオブラートに包むよりも、こうやって単純明快に語ってもらえたほうがわかりやすいです。
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サイコパスって言葉は聞くけど、具体的にはよくわからなかったので、なんとなくそういう人達なんだなと納得。しかし夢さん、言いたい放題(笑)
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ホラー小説家と精神科医とがサイコパスをテーマにした対談集。
過去の事件などを事例に挙げてサイコパスとは何なのかについて書いてある。
精神科医の先生がいるから、サイコパスをもっと医学的な観点から考えていくものかと思ったけれど、あまりそこまで踏み込んだ話はなかった。これは、サイコパスが精神疾患ではないことが理由。
犯罪者以外にも、某国の大統領、テレビを騒がせた政治家、女性精神科医、脳科学者なども挙げ、その言動について語っている。
読んでいくうちに、サイコパスの定義が曖昧になってきて、ただ非常識な人をサイコパスとし弾糾しているような感じがした。
確かに、サイコパスが疾病や障害でないので、定義も何もないのだけど、少し言い過ぎではないか?と思う箇所もあった。これが本書の魅力ではあるけど「それならあなた方はどれだけ『非サイコパス』なの?」と問いかけてみたい気持ちにもなった。
サイコパスとは何かを知る、というよりも、2人のおじさんのお喋りを楽しむ読む本だな、と思った。